【限られたスペースを有効に使う ①】

机上の床面積と実際の空間で感じる床面積とでは、ずいぶん印象が違うものです・・・。人間は、広さ感覚を空間の容量(体積)で感じるみたいなので、壁の一辺が長かったり、天井が高かったり(そういう意味で吹き抜けは有効です)すると、より広く感じるようです。同じ面積でも、窓が大きくて、外の風景が見えるほうが部屋に広がりを感じますよね・・・。
ある意味、「錯覚」とも言えますが、コンパクトな住宅では、このような知覚の錯覚要素を上手に使って、平面計画していくことも大事になってきます。
写真は、2階リビングの住宅。
リビングをより広く感じるために、階段スペースも室内に取り込んであります。空間自体に広がりができますので、部屋の圧迫感も少なくなるかもしれません。
ただ、階段部分を取り込む上で、気をつけるポイントに、「熱」の移動があります。冬の暖気が上に登ってしまったり、夏の冷房が階下に降りてしまったりと・・・、室内の快適性を損なう恐れがあるからです。
単純に考えれば、建具で開閉したり、ロールカーテンで塞ぐなどで、熱の移動を遮れば良さそうですが、せっかくリビングと一体にした意味合いも薄まってしまいます。
より良い解決策として、家全体の断熱性能を上げることがあります。断熱性能があがると、上下階の温度差が劇的に少なくなりますので、室内の快適性は保たれます。この断熱性の違いは体感できるくらいの違いなんです・・・。
ですから、経験上できれば断熱材には、お金をかけたほうがいいと思います。家自体が、魔法瓶になったようなイメージをしてもらうとわかりやすいかもしれません。
もちろん、一年中、魔法瓶なのはイヤなので・・・、灼熱の真夏、極寒の真冬以外は、窓を開け放って、気持ちのいい風の通り抜ける家が理想です・・・。

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