重曹とクエン酸で排水口や風呂掃除をしよう!2つの違いとは?洗剤の正しい分量と作り方

重曹やクエン酸は、排水口や風呂、キッチンなどのさまざまな場所の掃除にぴったり。この記事では、重曹とクエン酸の違いや効果的な掃除場所、汚れ落としの方法についてまとめました。掃除に適した重曹とクエン酸洗剤の作り方や割合と量、実際にLIMIAスタッフが掃除したビフォーアフターの様子や手順も紹介。排水口の軽いつまりも落とすことができるので、ぜひ参考にしてみてください。

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この記事の目次
  1. 重曹とクエン酸の違い
  2. 重曹とクエン酸はどんな汚れに強い?キッチン、トイレなどおすすめの掃除場所
  3. 重曹とクエン酸の使い方
  4. 【実践】重曹とクエン酸で油汚れを落とそう!
  5. 【キッチン周り】重曹でシンクの汚れを、クエン酸で蛇口の水垢を掃除
  6. 【お風呂やトイレ】重曹でお風呂の床やカビを、クエン酸で蛇口やトイレを掃除
  7. 重曹とクエン酸を混ぜて作る!排水口汚れの掃除方法
  8. 重曹とクエン酸は代用可能?セスキ炭酸ソーダや酢との違い
  9. 重曹とクエン酸で風呂や排水口などの汚れを落とそう

重曹とクエン酸の違い

提供:LIMIA編集部

掃除に重曹とクエン酸を使いたいけど、どんな違いがあるのかよくわからないという方へ! 重曹とクエン酸の違いについて、それぞれの特徴をまとめてみました。

重曹の特徴|弱アルカリ性でベーキングパウダーとして食品にも使われる

重曹は、炭酸水素ナトリウムからできており、弱アルカリ性で水に溶けにくい性質を持っています。粉末状で売られている姿を見たことがある方も多いのではないでしょうか。

ベーキングパウダーとして食品に使われていたり胃薬に含まれていたりと、幅広い場面で使われています。最近では重曹は掃除にも使えることが広まり、環境にも人にもやさしい掃除用品として多くの家庭で使われるようになりました。

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ナチュラルで使いやすい洗浄剤
重曹は、軽い油汚れや皮脂汚れを落とすことができます。重曹は消臭効果もあるので、キッチンや冷蔵庫の掃除にも重宝します。また、ナチュラルな洗剤なのもポイントです。

クエン酸の特徴|酸性で酢や梅干し、柑橘類にも含まれる成分

クエン酸は柑橘類にも含まれている成分で、酸性の性質を持っています。カルシウムを溶かす働きがあり、アルカリ性のものを中和させることができます。また、無味無臭なので、お酢のようなツーンとくるニオイもありません。

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クエン酸
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しつこい水垢やさまざまな住居掃除にぴったり
冷蔵庫やお風呂場、シンクなど水回りの頑固な水垢汚れにぴったりなクエン酸は、『シャボン玉石けん』の『ナチュラルクリーニングシリーズ』の代表格。トイレの黄ばみやアンモニア臭の対策にも活用でき、住居のさまざまな汚れのお手入れが可能です。香料も不使用でニオイもないため、電気ポットやケトルの内部掃除にもおすすめです。

汚れ落としの基本“中和”について

中和とは反対の性質をぶつけること。つまり、酸性が強い汚れにはアルカリ性のものを、アルカリ性が強い汚れには酸性のものをあてるということです。

反対の性質のものがぶつかることで性質が中和され、汚れが落ちていくというのが汚れ落としの基本的な仕組みです。重曹やクエン酸を使った汚れ落としも、このやり方に則ったもの。この点を踏まえて、さまざまな場所を掃除しましょう。

重曹とクエン酸はどんな汚れに強い?キッチン、トイレなどおすすめの掃除場所

提供:LIMIA編集部

重曹やクエン酸は、どんな汚れでも落とせるほど万能というわけではありません。

汚れに適した方法で掃除をしないと、「思ったより落ちなかった……」なんてことにも重曹やクエン酸が力を発揮しやすい汚れはどんなものがあるか、掃除前に確認しておきましょう!

重曹が効果的な汚れ│油汚れや茶渋、水垢などキッチン周りの汚れ

重曹が力を発揮する汚れは、油汚れや焦げつき、茶渋、シミ、水垢など。洗浄や研磨の働きも期待できます。さらに、生ゴミなどの脱臭にもおすすめ。水に溶けにくく粒子が細かいため、クレンザー代わりに使用することができます。

しかし、油やたんぱく質汚れに適している重曹でも、しつこい油汚れやトイレのアンモニア汚れなどは苦手。こびりついたような強い酸性の汚れは、落としきれない場合があるということを覚えておきましょう。

クエン酸が効果的な汚れ│ポット内側の汚れや石けんカス、トイレの尿汚れなど水回りの汚れ

クエン酸は、ポット内側の白いミネラル汚れやトイレの尿汚れ、石けんカス汚れなどの掃除におすすめ。さらにトイレのアンモニア臭を消臭してくれる働きもあります。

しかし、大理石は酸に弱く、クエン酸を使うと溶けてしまうおそれも。大理石が使われているところには使わないよう注意しましょう。

重曹とクエン酸の使い方

100均やスーパーなどの市販で販売されている重曹とクエン酸はほとんどが粉状のものですが、用途に合わせてさまざまな使い方ができます。具体的にどうやって使うのか、どのようなものが掃除できるのかをチェックしておきましょう!

重曹の使い方|掃除方法に合わせて形状を変える

提供:LIMIA編集部

重曹の使い方1. 粉のまま使う│油汚れにおすすめ

重曹は粉、重曹水、重曹ペーストなどさまざまな使い方ができる上、掃除の幅が広がります。重曹を"粉”のまま使うときは汚れに直接振りかけて油汚れを吸い取らせ、布で拭き取りましょう。

重曹の使い方2. 水に溶かして使う|拭き掃除やつけ置きにおすすめ

重曹を水に溶かして使うときは、水1L:重曹大さじ4の分量で洗剤を作りましょう。拭き掃除やつけ置きに使える洗剤で、スプレーの容器に入れ替えると使いやすいですよ。

重曹の使い方3. ペースト状にして使う|クレンザー代わりに

重曹をペースト状にして使うときは、水1:重曹2の割合で混ぜてペースト状にし、クレンザー代わりに使うことができます。食器やシンクなどの掃除に使いやすいですよ。

クエン酸の使い方|放置をして汚れを浮かす

提供:LIMIA編集部

クエン酸の使い方1. 電気ポットやお風呂の白い汚れ|お湯につけ置き

電気ポットの内側に付着した白い汚れは、水道水に含まれるカルシウムやミネラルが固まった水垢です。ポットに水とクエン酸を2~5g入れ、沸騰させたあと2時間ほど放置すると、ポット内の白い汚れが落とせます。

また、キッチンやお風呂の白い汚れも、カルシウムやミネラルが付着した水垢なので、クエン酸を含ませた布で引き取って落としましょう。

クエン酸の使い方2. 洗濯のすすぎ後に投入|柔軟剤として使う

クエン酸を柔軟剤として使う方法もあります。すすぎの終わりごろに30リットルの水に対し、小さじ3分の1のクエン酸を入れます。洗剤のアルカリ性が中和され、洗濯物がふんわりと仕上がりますよ。

【実践】重曹とクエン酸で油汚れを落とそう!

提供:LIMIA編集部

重曹とクエン酸で油汚れがどのくらい落ちるのかを比べてみました。今回使用したのは、魚焼きグリルの受け皿。使っているうちに油でギトギトの状態になってしまい、油汚れを落とすのに苦労する場所です。

このくらい油汚れがひどいと、お湯で油を洗い流したり、洗剤を何度もつけたりしなければなかなか汚れが落ちそうにありません。

提供:LIMIA編集部

画像ではわかりにくいのですが、左側が重曹のみをつけてスポンジでこすった状態です。右側はクエン酸のみをつけてスポンジでこすっています。クエン酸では汚れをなじませることができず、油はほとんど落ちていません。

提供:LIMIA編集部

全体を重曹で洗ってみると、最初の状態に比べて明らかに油汚れが落ちています

普通の食器用洗剤を使用すれば、洗剤をつけてすすぎ、また洗剤をつけてすすいで、と何度か繰り返して洗わないとここまできれいにはなりません。

一方重曹では、泡がなくても油が浮いていくのがわかりました。重曹を使えば、食器用洗剤を何度も使う必要もなく、排水も汚さず洗うことができますよ。

【キッチン周り】重曹でシンクの汚れを、クエン酸で蛇口の水垢を掃除

キッチンのシンク蛇口周りで、重曹とクエン酸の洗浄力を実践してみました。重曹はクレンザーの代わりとしても使えるため、軽い汚れなら落とすことができます。ガンコな白くて固まった水垢汚れには、クエン酸がおすすめです。

重曹でキッチン掃除│シンクの汚れを落とす

BEFORE

提供:LIMIA編集部

画像は何もしていない状態のキッチンシンクです。毎日洗い物をしていると、食器洗剤の残りカスがつきやすく、少しずつ黒ずみや水垢もついてしまいます洗い物をシンク特有のツヤ感がなく、まさに汚れがこびりついてしまっている状態です。

AFTER

提供:LIMIA編集部

重曹を使ってシンクを磨いてみた状態です。重曹がクレンザーの代わりになって、ステンレスの黒ずみや水垢を取り除くことができました。どことなく、シンクも明るくなったような気がします。重曹の粒子は細かいため、シンクを傷つける心配も少ないですよ。

クエン酸でキッチン掃除│蛇口の水垢を落とす

BEFORE

提供:LIMIA編集部

キッチンにある水道の蛇口。毎日の洗い物で蛇口に白っぽい水垢がこびりついてしまい、ステンレスのツヤ感がない状態になっています。この白っぽい水垢を落とすために、今度は重曹ではなくクエン酸を使ってみました。

AFTER

提供:LIMIA編集部

クエン酸を使ったことによって、蛇口の白っぽい水垢がすっきり取れて、ステンレスが輝くほどきれいな仕上がりになりました。ツヤ感が戻ったことで、蛇口や蛇口周りの清潔感がアップしています。

【お風呂やトイレ】重曹でお風呂の床やカビを、クエン酸で蛇口やトイレを掃除

お風呂の水垢汚れや目地のカビなどには、クレンザーとして使える重曹がおすすめです。キッチンと同様に、お風呂の蛇口や蛇口周りの白い汚れにはクエン酸を使います。さらに、トイレの消臭も試してみました

重曹で風呂掃除│床の汚れを落とす

BEFORE

提供:LIMIA編集部

お風呂の床には水垢に加えて、足垢や手垢など人の肌が触れて黒っぽくなっています。お風呂の目地にある黒い汚れのほとんどはカビ。そんなカビや水垢、足垢などの汚れには重曹を使います。

AFTER

提供:LIMIA編集部

重曹をクレンザーのようなペースト状にし、目地につけて歯ブラシでこすれば、画像のようにきれいになりました。

カビは目地の表面だけなら重曹でもこすり落とすことができます。刺激臭のあるカビ取りスプレーが苦手な方にも取り入れやすい方法です。

クエン酸で風呂掃除│蛇口の白い水垢汚れを落とす

BEFORE

提供:LIMIA編集部

お風呂場ではシャンプーやリンス、石けんなどを毎日使うため、蛇口の白い汚れがこびりついています。キッチンの蛇口掃除と同様に、重曹ではなくクエン酸を使い掃除をしましょう。

AFTER

提供:LIMIA編集部

お風呂の蛇口はクエン酸をつけてから歯ブラシで磨き乾いた布で拭きあげるだけ。見違えるほどまでに、蛇口のステンレスが輝くような仕上がりになりました。クエン酸を使えば、簡単にお風呂の蛇口もきれいになります。

クエン酸でトイレ掃除│水垢落としや消臭に

提供:LIMIA編集部

トイレ掃除にはクエン酸を使って、水垢汚れの除去とアンモニア臭の消臭を行いました。クエン酸は水に溶かして、クエン酸水を作りスプレー容器に入れておけば、トイレ掃除用の洗剤代わりに使用することができます。 

重曹とクエン酸を混ぜて作る!排水口汚れの掃除方法

排水口のぬめり汚れの掃除には、重曹とクエン酸を混ぜたものがおすすめ

2つを混ぜ合わせ、そこに水を加えるとシュワシュワと泡立ち始めます。泡立つ理由は、二酸化炭素が発生しているから。酸性とアルカリ性が混ざり合ったときに起こる中和の反応です。必要以上に吸い込まないよう、換気をして使いましょう。

この泡そのものは中性なので汚れを落とす力はありませんが、泡の勢いを利用して汚れを浮き上がらせるのがポイント。こすったり拭いたりしなくても、泡の力で汚れを浮かせて洗い流すだけで、ちょっとしたぬめり汚れくらいなら落とすことができます。

排水口汚れの掃除方法1. クエン酸水の作り方

排水口汚れの掃除に入る前に、クエン酸を水に溶かします。クエン酸と水の割合は500mlの水に対し、クエン酸を20g入れましょう。クエン酸の濃度は基本的に2.5%ですが、発砲させる場合は濃いめに作る必要があるため4%くらいになるよう調節します。

また、クエン酸水はスプレー容器に入れると使いやすくなりますよ。

排水口汚れの掃除方法2. 重曹×クエン酸洗剤の使い方

提供:LIMIA編集部

排水口に直接重曹の粉末を振りかけます。重曹は、汚れが覆い隠せるくらいたっぷりと振りかけてください。

振りかけた重曹の上にクエン酸水をかけると、シュワシュワと発泡してきます。しばらく放置すると、手が届きにくい奥の汚れも浮いてきますよ。

提供:LIMIA編集部

排水口の汚れが浮き上がってきたら、使い古しの歯ブラシやたわし、スポンジなどを使って軽くこすって汚れをきれいに取り除きます。

キッチンの排水口だけではなく、お風呂や洗面所の排水口などにも試してみたください。

重曹とクエン酸は代用可能?セスキ炭酸ソーダや酢との違い

提供:LIMIA編集部

100均やスーパーなどでも見かけるようになった重曹やクエン酸ですが、重曹やクエン酸がなくても、同じような働きをしてくれる代用品を紹介します。どちらも身近に手に入れることができるものなので、ぜひチェックしてみてくださいね。

重曹の代用にはセスキ炭酸ソーダ│水に溶けやすく洗濯におすすめ、ガンコ汚れには向かない

重曹と似た成分のものに、セスキ炭酸ソーダがあります。アルカリ性であり、環境に負担をかけないことは重曹と同様なのですが、重曹と比べて水に溶けやすいのが特徴です。軽い皮脂汚れの洗濯や油汚れの下処理血液汚れのつけおきにおすすめです。

しかし、石鹸や市販洗剤などがもつ界面活性剤に比べると力は弱く、ガンコな汚れには向きません。

クエン酸の代用にはお酢│酸性で汚れ落としに頼れるもののツーンとした匂いあり

お酢もクエン酸と同様に、酸の成分が強いのが特徴です。クエン酸と同じように汚れを落とすことができますが、ツーンとしたニオイが気になってしまうことも。お酢の臭いが気になる場合は、クエン酸を使用するようにしましょう。

重曹とクエン酸で風呂や排水口などの汚れを落とそう

重曹とクエン酸は、環境にも人にもやさしい洗剤として使うことができるおすすめのアイテム。重曹とクエン酸はそれぞれ性質が異なるため、適した場所に使うことがポイントです。

家族や環境のことを考えて、エコな洗剤として重曹やクエン酸を使ってみたいという方は、今回紹介した方法を参考にしてお風呂場やキッチンなどを掃除してみてくださいね。

※製品によって、お手入れのしかたは異なりますため、必ず製品の取扱説明書に従って作業を行なってください。
※お掃除の際には、ゴム手袋をつけて、しっかりと換気を行ない作業をしてください。
※本サイト上で表示されるコンテンツの一部は、アマゾンジャパン合同会社またはその関連会社により提供されたものです。これらのコンテンツは「現状有姿」で提供されており、随時変更または削除される場合があります。
※記載している商品情報は、LIMIA編集部の調査結果(2021年8月)に基づいたものです。
※一部の画像はイメージです。

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