地域の山菜を根こそぎ奪う「採り尽くし魔」に告ぐ! 楽しみ方を知らないなら手を出すな

<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ウジさん 性別:男 年齢:59 プロフィール:暖かくなってくると、散歩にお土産が付くようになります。道端に山菜が顔を出す環境が気に入ってます。

3月になると山菜の季節がやってきます。
我が家は自然豊かな地にあり(ありていに言えば田舎というこ

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<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ウジさん
性別:男
年齢:59
プロフィール:暖かくなってくると、散歩にお土産が付くようになります。道端に山菜が顔を出す環境が気に入ってます。

3月になると山菜の季節がやってきます。

我が家は自然豊かな地にあり(ありていに言えば田舎ということです)、私の散歩コースには宝の山がいくつかあります。

「お! 出てる、出てる」

毎年、道端のちょっとした法面にはフキノトウが顔を出します。

あまり大きくなってしまうと花が開いてしまって、えぐみが強くなりすぎるので、つぼみの状態のものが狙い目です。

「あちゃあ、なんてことを...」

しかし、今年はちょっと違っていました。

宝の山は、土がむき出しの状態になっていたのです。

マナー無視の山菜マニアが、広がった地下茎ごと掘り起こしてしまっていたのです。

がっかりしながらその惨状を見ていると、通りかかった60代ぐらいの男性が声を掛けてきました。

「ああ、今年はコロナのせいか、にわか山菜ファンが増えたみたいだね...」

その方は、近所でイタドリが根こそぎ採られているのに出くわしたそうです。

「春先に若芽をお浸しにして食べるのを楽しみにしてたんですけどね」

呆れた感じでそう話されました。

私やこの方同様、毎年の山菜を楽しみにしている人は、近所にも少なくありません。

ワラビが出る場所も知っていますが、毎年そこにはワラビが生えます。

それは「食べる分だけ採り、決して根は傷めない」の鉄則をみんなが守っているからです。

根こそぎ採っていくのは、それを自宅に植え替えようとしているからで、地域の住人の仕業とは思えません。

私の家の敷地内には、道路際にタラの木が生えています。

毎年春先になると若芽を伸ばすので、これを採って天ぷらにするのが我が家の季節の楽しみです。

今年もいい具合に芽が出てきたと思っていたら、ある朝きれいになくなっていました。

道路に張り出している枝ぶりなので、不法侵入とまでは言えませんが、明らかに敷地内の木の芽を採っていくというのはなかなかの剛腕ぶりです。

これが敷地外だったら、きっと根こそぎ掘られていたことでしょう。

4月に入って、地域の共同作業の草刈りに出ていた時のことです。

「おい、これ、コシアブラじゃねえか?」

道路からちょっと奥まったあたりで作業をしていた方が声を上げました。

まだ若い木で、今までは草に隠れてよく見えなかったのですが、周囲をきれいにされて現れたその姿は確かにコシアブラの木でした。

「タラの芽もいいけど、こいつはまた格別だからな」

作業をしていた人がみな手を止めて、芽を採りつくさないように気を付けながら少しずつ採って持ち帰りました。

家に帰ると早速天ぷらにし、缶ビールを開けて堪能しました。

「いやあ、作業の疲れも吹っ飛ぶね」

妻(56歳)と一緒に、タラの芽の恨みを晴らすかのように味わいました。

ところがその数日後、若芽の成長具合を見ようかと散歩のついでにコシアブラの木のあった場所に行くと、なんと影も形もありません。

木があった場所には大きな穴が開いており、明らかに根こそぎ掘り取られたことがわかります。

道端の山菜ですから、採るのは自由だと思いますが、独り占めにしないのは基本ルールです。

ましてや根こそぎ取っていけば、二度と楽しむことができなくなってしまいます。

「採りつくさない」という、山菜採りの大原則さえ知らない不逞の輩に怒り心頭です。

※健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
※記事に使用している画像はイメージです。

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