保護犬との出会いの輪が広がる!東京・町田市『小さな命を守る会』の新事務所オープン

病気や高齢であることなどを理由に飼育放棄された犬を里親へと繋ぐ活動を町田市を拠点に行う『小さな命を守る会』。2021年春に新事務所がオープンしました。ボランティアやサポート企業に支えられる『小さな命を守る会』の活動内容や、里親を希望する人へのメッセージを取材で伺います。

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町田市で保護犬の新しい家族を見つける活動をする『小さな命を守る会』

提供:LIMIA編集部

コロナ禍に家で過ごす時間が増え、ペットを家族に迎え入れる人が増加傾向と言われていますが、犬を飼おうと思った時、ペットショップで購入するのではなく、生きる場所を失った「保護犬」をもらい受けるという選択肢があることをご存知でしょうか。

一匹でも多くのわんちゃんが新しい家族を見つけて幸せになることを心から願い、日々活動をしているボランティア団体『小さな命を守る会』の新事務所が2021年3月にオープンしたので、取材でお話を伺いました。

代表の其木洋子さんが1998年に設立

『小さな命を守る会』代表・其木洋子さん
提供:LIMIA編集部

『小さな命を守る会』は、代表の其木洋子さんを中心に120名以上のボランティアによって構成されています。

其木さんが保護犬の活動を始めるきっかけとなったのは、お寺で出逢った1匹の野良犬でした。お寺の許可を得て餌をあげるために通ううちに、「人が少し動くだけで助けられる命がある」と気づいたという其木さん。

1998年にたった一人で会を発足させ、現在はボランティアやサポート企業の支援を得ながら、保健所に預けられた犬を殺処分から守る活動を行っています。

「飼い主さんがご高齢で手放すことになったり、病気を理由に保健所へ送られたり、ブリーダーの元を卒業する子も。犬たちの事情はさまざまですが、私たちは、連絡があればどの子も断ることなく受け入れます。ガス室から救い、病気や怪我があればケアをし、里親さんへと譲渡します」(其木さん)

其木さんを頼って、遠く九州からも保護の依頼があるのだとか。見過ごされれば終わってしまう命です。

災害時の受け入れ体制を強化

提供:LIMIA編集部

新たに事務所を移転させたのは、災害時や多頭飼育崩壊の受け皿となるため。いざという時に30頭は受け入れられるようたくさんのケージを用意。食糧やお水も十分に確保されています。

提供:LIMIA編集部

診療所の機能もあり、簡単な診察なら、犬たちを動物病院へ連れて行くことなくここで済ませられます。また、移転を機にお風呂場やトリミングスペースも設けられました。

犬たちはまずここで体重測定やシャンプーをし、迎えに来たボランティアと暮らし始めます。そして、預かり宅でリハビリしながら、里親さんとの出会いを待ちます。

事務所はボランティアによるDIY!

其木さんの『小さな命を守る会』の活動に共鳴し、ボランティアを志願する人は年々増えているそうです。その一人がタレントの森泉さん! 里親探しに協力するだけではなく、今回の事務所のDIYも買って出てくれたとのこと。

提供:LIMIA編集部

こちらは、DIYが得意な森泉さんが手掛けたテラス。犬たちのくつろぎスペースとなるここに脱出防止のウッドフェンスが設置されました。

保護活動を知った企業からサポートの申し出が

提供:LIMIA編集部

物品の寄付を申し出るサポート企業の存在も。例えば、診療所のカラフルな床は、わんちゃんがフローリングですべらないように敷かれた、撥水効果もあるタイルマット。粗相した時でも汚れた部分だけ洗えるので会員さんにもご愛用いただいているのだとか。こちらは、家庭用品メーカーでペット用品も扱う株式会社サンコーからの提供で、色は森泉さんがチョイス。

『小さな命を守る会』の存在を知った株式会社サンコーからの申し出によって物品提供が実現しました。

提供:LIMIA編集部

診療スペースはミントグリーン、トリミングスペースはローズがテーマになっているそうです。溌剌とした森泉さんらしい、元気の出るカラーですね!

腰壁としてアクセントになっている壁紙も、ボランティアの皆さんによるもの。

服、おもちゃ、フード類は支援者からの寄付

提供:LIMIA編集部
提供:LIMIA編集部

犬たちの服やおもちゃもすべて支援者の皆さんから寄付されたもの。非営利団体である『小さな命を守る会』は、たくさんの人々のサポートで運営されています。

提供:小さな命を守る会

保護犬が里親さんの元へと巣立つ前に、体のケアをしながら人間との新たな暮らしに慣れる準備期間が必要です。その預かり宅もまたボランティアですが、預かり中のフード類はすべて『小さな命を守る会』が支給しています。

『小さな命を守る会』ホームページ

「40代で会を立ち上げてから15年間は自腹運営でしたが、犬に使うお金はまったく惜しくないんです。本当にありがたいことに、現在は皆さんからの寄付でまかなわれています」(其木さん)

本当に犬が好き、と笑顔で語る其木さんは、保護犬のために休む暇もなく自ら西へ東へと奔走しています。

人間が、ほんの少し動くだけで、罪なく命を奪われる犬たちを助けることができるんです。そのことを、今も私は日々の活動から実感しています」(其木さん)

定期的に譲渡会を開催

以前は月に2回、町田市の真心動物霊園の敷地内で譲渡会が行われていましたが、現在は感染予防のためにオープンな譲渡会はお休み中。状況が落ち着けばまた再開予定です。

保護犬たちが二度と辛い思いをしないように、里親になるには条件があります。会のスタッフが直接送っていける範囲の東京、神奈川に限定。室内の飼育環境、家族の同意、アレルギーの有無、先住犬についてなど、詳しく確認をした上で譲渡が決まります。

里親になるという選択もありますが、それが叶わずとも、個々の小さなアクションが犬たちの命を繋ぎます。『小さな命を守る会』の活動を、ホームページやSNSでぜひ覗いて見てください。

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