家事の助っ人・ロボット掃除機はどこまで掃除してくれるの?活用のコツを検証してみた
どんどん新しい機種が出ている、話題の「ロボット掃除機」。なんとなく気になるけれど、本当にちゃんとゴミを取ってくれるの? また、購入する時に気をつけなければならないポイントは? 実際に検証、使用してみながら編集部が感じたポイントをまとめてみました!
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ボタンひとつ押せば部屋中を自動で掃除してくれる、主婦の味方ロボット掃除機。共働きのご家庭や小さな子どもがいるご家庭など、時間に追われる忙しい毎日に、家事の時短アイテムが重宝されます。家庭用ロボット掃除機は世界で初めて発売されてから15年以上経ちますが、今や形・サイズ・価格帯も様々な種類のロボット掃除機が販売されるようになりました。
使ってみたいけれど、実際にきれいになるの? 種類がたくさんあって何を基準にして選んだら良いのか分からない! 購入時にチェックすべきポイントって? そんな気になるところを、実際にロボット掃除機を使いながら探ってみました。さらに、ロボット掃除機にできること・できないこと、活用のコツをご紹介します。
■目次
1.ロボット掃除機のメリットと歴史
2.一般的なロボット掃除機で注目すべきスペックは?
3. 【ゴミタイプ別に検証】ロボット掃除機はどこまで吸い取ってくれる?
4. 【角と端を検証】ロボット掃除機はどこまで吸い取ってくれる?
5. 【カーペットで掃除機と比較検証】ロボット掃除機はどこまで吸い取ってくれる?
6. 【段差で検証】ロボット掃除機はどこまで吸い取ってくれる?
7. ロボット掃除機の強みを活かして時短掃除を!
まとめ
1. ロボット掃除機のメリットと歴史
世界で初めて家庭用のロボット掃除機が発売されたのは2001年11月のこと。日本ではその翌年10月に初めて発売されました。
150年近くある掃除機の歴史からすると、ロボット掃除機が発売されてからまだ15年ほどと日は浅いです。しかし、発売当初から自動充電式を備え、サイズも現在の一般的なロボット掃除機と同様の大きさであるうえ、センサーにより障害物をよけることなど洗練された技術がうかがえます。
当初は掃除を自動に任せるという概念が世間にありませんでしたが、近年ではロボット掃除機市場に参入する企業も増え年々競争が激しくなってきています。
■ロボット掃除機のメリット
1.ボタンひとつ押せば自動で掃除をしてくれる
まずはズバリ、これです。稼働している間に他の家事ができ、時短家事へとつながります。
2.人が掃除機で掃除するよりもきれいにしてくれる
人が掃除機をかける際自分の身長位の高さから見ているため、細かなゴミは見落としがち。ロボット掃除機の中にはゴミ感知センサーが搭載されているものもあり、目に見えにくい汚れまで取り除いてくれます。
3.自分が家にいない間に部屋がきれいになる
外出する前にボタンを押せば、いない間でもサボらずしっかり掃除してくれます。
4.手では届かない家具下も掃除してくれる
例えばベット下など家具下の高さに余裕があれば、家具をどけなければできなかった箇所まで入り込み掃除が可能に。
2. ロボット掃除機で注目すべきスペックは?
参入企業も増え、種類も豊富になったロボット掃除機。企業によってサイズや形、機能も様々です。低価格帯の商品も発売されていますが、高機能を求めるとなると数万円はする高価なもの。高い買い物だからこそ、選択する際に大事なポイントを知り、自分が求めるスペックは何なのかを知っておきましょう。
■価格帯
まず気になる価格。現在市場に出ているもので最も安いのがなんと5,000円代! シェア主要メーカー最新のものだと30,000~100,000円。値段だけでは判断できませんが、機能を重視するのであればそれなりに予算の準備が必要です。
■サイズ
サイズは高さと直径をチェック。高さがあるものだと家具下に、直径が大きいと家具の脚の間に入りにくくなります。逆にコンパクトすぎてもカーペットなどの段差を乗り越える力が弱い場合も。
■ナビゲーション機能
ナビゲーション機能は大きく分けて2種類あります。
・ランダムナビゲーション
高機能モデルでは、搭載されているプログラムに沿って掃除してくれます。ただし同じ場所を何度も行き来するため、広範囲の掃除にはどちらかというと向いていません。安価なモデルはその名の通りランダムに、障害物に当たったら方向転換するものもあります。
・システムナビゲーション
こちらは高機能モデルでみられるタイプ。搭載されたセンサーを使って部屋の形状を把握し、効率的に掃除します。広範囲を短時間で掃除が完了するのが魅力な反面、同じ場所を何度も通らないのでゴミの取り残しが出る可能性があります。そのため吸引力が高い傾向がみられます。
■稼働時間と稼働面積
シェア主要メーカーで比べると、最大稼働時間は40分~120分。最大稼働面積は30畳~100畳以上の製品まであります。稼働時間が短くても自動で充電を行い、掃除が完了していなければその後再び掃除を再開する製品もあります。
■段差乗り越え力
カーペットやちょっとした段差を乗り越えるための機能は、くまなく掃除してもらうためにチェックしておきたいところ。高機能モデルでは、1.5~2cmの段差は乗り越えられます。この高さが1cmのものや、仕様が公表されていない製品は、段差をほぼ越えられないようです。
■交換部品のランニングコスト
バッテリーの交換にかかる費用は約1万円ほどです。製品によって電池の種類や寿命が異なるので確認しておきましょう。その他フィルターやブラシも交換時期や価格が様々です。長い期間の使用が予想されるロボット掃除機。機能ばかりに注目しがちですが、ランニングコストのチェックも忘れずにしましょう。
このほかにも、タイマー機能・スマートフォンを使った遠隔操作機能・衝突防止機能・ダストボックスのゴミ捨てが約1か月必要ない機能を持つタイプなど、製品によって特長が変わってきます。普段の生活で活用できそうな特長のある製品もチェックしてみましょう。
次は、実際にロボット掃除機を使って、どのくらいきれいに掃除してくれるのか検証していきます!
3. 【ゴミタイプ別に検証】ロボット掃除機はどこまで吸い取ってくれる?
まずは、ゴミのタイプや大きさによって吸い取りはどう変わるのか検証しました。今回用意したゴミは8種類。
A. 土埃に見立てた乾いた土
B. 舞い上がってしまいそうな軽く薄いティッシュペーパー
C. 約1cmの紙くず
D. 約2cmの紙くず
E. 約3~4cmの紙くず
F. 約1×5cmの紙くず
■【検証】A・B
Aの土はほぼきれいに吸い取ってくれています。残っているのは数粒程度です。
Bのティッシュペーパーは掃除機の排気で舞い上げることなくすべて吸い取りました。
■【検証】紙くずCDEF
・検証前
・検証後
約1cmの紙くず数枚を残した以外は、すべて吸い取っています。約5cmの大きめの紙くずも吸い取れました。
■検証結果
わずかな取り残しはありましたが、土埃のような小さいゴミから5cm位の大きなゴミまで、関係なく吸い取ってくれました。
4. 【角と端を検証】ロボット掃除機はどこまで吸い取ってくれる?
ロボット掃除機の掃除において気になる部屋の角と端。先ほどのゴミタイプ別と同時に、こちらも検証しました。
■検証前
角の部分。約15×15cmの範囲にゴミを置きました。
端の部分。約20cmの壁沿いにゴミを置きました。
■検証後
角の部分。端にゴミが移動し、取り切れていません。
端の部分。ほぼゴミが動いていません。
■検証結果
角と端の掃除は苦手なようです。しかしこのあと再度稼働させてみると、1回目よりはわずかにゴミを吸い取ってくれました。稼働する状況でゴミの吸い取りが変わることがわかりました。
5. 【カーペットで掃除機と比較検証】ロボット掃除機はどこまで吸い取ってくれる?
これまでフローリング上で検証を行いましたが、素材の異なるカーペットでも検証します。
・準備したゴミ
糸くず・小麦粉・紙くずの3種類
・比較検証の方法
組み合わせタイプのカーペット各1枚に準備したゴミをそれぞれ乗せ、そのカーペット上のみで動くよう範囲を設置。それぞれの掃除機を稼働させる。比較しやすいよう、ロボット掃除機用のカーペットの周りを黄色のテープで囲いました。
■検証前
・普通の掃除機
・ロボット掃除機
■検証後
・普通の掃除機
目視でゴミが無くなるまでの時間は1分もかかりませんでした。
・ロボット掃除機
掃除開始から完了までの稼働時間は約4分間。何方向にも動いて丁寧に掃除をしてくれる印象です。小麦粉の汚れがわずかに取りきれていません。
■検証結果
小麦粉のような細かなゴミをわずかに吸い取りきれなかったため、一般の掃除機と比較すると少し吸引力が劣る結果に。
掃除機で残ったロボット掃除機側の汚れを掃除するときれいに取れました。他のゴミに関しては取り残しなく、カーペット上でもフローリング上と変わらず掃除できるようです。
6. 【段差で検証】ロボット掃除機はどこまで吸い取ってくれる?
段差を乗り越える能力は製品によりますが、今回は高機能モデルとされるロボット掃除機で検証してみました。
■子ども用のプレイマット
高さ約1cmで沈みがない固めのマットです。
問題なく上がりました。
■テーブル下の異素材が重なった段差
傷防止に敷いているマットは少し指が埋もれる程度。異なる素材の段差で上がれるでしょうか。
何度か手前部分で上がるのを躊躇していましたが、問題なく上がりました。
■毛足の長いシャギーラグマット
毛足約3cmの指が埋もれるほどのマットです。
マット手前で後ろに引き返し、上がろうとしませんでした。
試しにマットの上に置いて稼働ボタンを押してみると、さっそくエラー表示になり「別の場所に移動してください」と指示されました。ここに上がると動けなくなることを感知していたのですね。すごい……!
7. ロボット掃除機の強みを活かして時短掃除を!
掃除機とほとんど変わらない能力を持っていることや苦手な掃除についても判明しました。部屋の角や端、吸い取りにくくなるカーペットの上の細かなゴミは、仕上げに掃除機をかけてあげると良いでしょう。
さらにロボット掃除機の活用としておすすめなのが、部屋にいない間にタイマー機能を使って稼働させること。実は、床掃除には「良いタイミング」というものがあります。それは、朝起床する前もしくは外出して数時間経過したとき。部屋に舞っていたほこりが、時間をかけて床に落ちている状態なのです。
この絶好の掃除タイミングでロボット掃除機を起動すれば、さらに多くのゴミを掃除してくれるでしょう。また、起床前や外出中に起動する際には、ゴミ箱やイスなどの移動可能な家具はロボット掃除機が通れるようスペースをあけておくことが大事です。床にある物が引きずられるのを防いで、より広範囲を掃除してもらいましょう。このひと手間で格段にきれいになります。
まとめ
進化し続けるロボット掃除機の機能。その機能はとても優秀で、家具の脚に細かく沿って掃除する、エラーとなる部分をその手前で感知して入り込まない。まるで生きているようで、検証をしているうちに愛着がわいてきました。
今回扱ったのは高機能モデルのみですが、メーカーや製品によって機能は様々。お買い求めの際は、家の間取りや生活スタイルにはどんな機能が合うのかを、まずは一度挙げてみるのも良いですね。自分に合ったロボット掃除機を手に入れて、自分のための時間や子どもと遊ぶ時間を手に入れてみるのはいかがでしょうか。
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