狭小地に建つ木造三階建て住宅

閑静な住宅地の20坪に満たない狭小地に建つ木造三階建て住宅です。
建築主が購入された敷地が東南の角地側で前面道路の幅員が6.9mと6.5mと広かったことと、南側道路を境にこちらの敷地までが第1種中高層住居専用地域で道路から南側は第1種低層住居専用地域となっていたため、東面と南面のファサードを工夫するとともに内部の採光と風通しを考慮して開口部を決めました。
また西側隣地には2階建てアパートが、同時に売り出されていた北側隣地には早くも3階 建て住宅が建っていたので、西側と北側には極力開口部は設けずに風通し用に小さな窓のみ設けました。
外壁はメンテナンスが容易なガルバリウム鋼板を用い、色はシルバーとブラックの2色でデザインしました。
敷地が狭く北側斜線制限の影響を受ける部分は、天井高があまり必要とされない水廻り設備スペースを北側の1ヶ所にまとめることで、コストを下げることもできました。
小さい住宅ながらも各階に収納スペースがあり、生活の中心であるリビング、ダイニングとキッチンを日当たりの良い2階に配置して、1階に主寝室、3階には子供室を配置して子供室へは常に2階リビングを通っていくプランにしました。
また、お子様が幼少であることや機能性を考慮して、玄関ドアを除いて内部の扉はすべて引き戸にしました。
建築主から要望でリビングの壁と天井には、ボーズ製の5.1chスピーカーが設置されています。そのため2階リビングでは、ご夫婦共通の趣味である映画と音楽の鑑賞を十分に楽しめるように2階スペース(リビング、ダイニング、キッチン、階段室)の壁と天井は、下地に遮音シートを貼ることで遮音性を高めています。さらに2階リビング東面の階段下や南面の一部を収納スペースにすることで道路側に対しての遮音効果も高めています。
リビングに置かれる大型液晶テレビや映像機器がすっきりと納まるようにテレビボードも造り付け家具としてデザインし、所有しているDVDも多いので専用の収納も設けました。またご主人からの要望でおよそ2畳ほどですが、書斎も設けることができました。
3階の子供室は2人の男のお子さんがまだ幼少なのではじめはワンルームで使用し、大きくなった際に仕切って2室に分割できるように収納とエアコンをそれぞれ2ヶ所設け、コンセントや照明器具もそれに合わせて計画しました。

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三浦尚人 miura-archi.com
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