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敷地は木々に囲まれた緑豊かな環境であるが、約180坪の土地全てが約30度の傾斜地である。また、敷地の広さも然ることながら、遠方の山々や、道路を挟んだ鳥類保護区の森林に囲まれた豊かな環境である。
戸建住宅1件がいかに広い傾斜地、周辺環境と関係を深めることが出来るかが課題となった。
傾斜地と建物の関係を深める、内部と連続するためには床が接地していることが重要である。傾斜と連続した水平面を形成するために土留めを兼ねた基礎部分を居住空間として構成している。基礎に囲われた空間と、その上部に持ち上げられたヴォリュームでおおまかに内部としての領域を形成した。
敷地と連続した基礎部分をLDK、その上部に持ち上げられた部分を個室と水回りとしている。
基礎部分は敷地の傾斜に沿って敷地、周辺と360度視覚的に連続しており、傾斜地の上と下を動線として繋いでいる。
基礎の上部に持ち上げられたヴォリュームはコストと重量の面から木造としており、こちらは家族構成の変化に建具と可動収納で対応したワンルームとなっている。また、下階の基礎部分における周囲との視覚的な連続性とは異なりピクチャーウィンドーとして周辺を切り取っている。
基礎と土留めを居住空間とすることで、ローコストを実現しながら、広い傾斜地や周囲と連続する敷地と一体となった小さな戸建て住宅が実現した。

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