マンションで理想の部屋を選ぶには?階数や方角などの違いを徹底比較

マンションで理想の部屋を選ぶには、階数や方角、間取りなどの特徴の違いを知ることが重要です。

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同じマンションでも、部屋の特徴の違いで住み心地がまったく違いますし、価格にも差が出ます。

一般的には「上層階・角部屋・南向き」の部屋が人気ですが、誰にでもおすすめの部屋というわけではありません。どの部屋にも必ずメリットとデメリットがあるため、それぞれのライフスタイルに合わせて「どの部屋がベストか」を見極めることが必要です。

そこでこの記事では、住み心地と価格に影響が出る以下の4つの特徴について徹底比較します。

<住み心地と価格に影響が出る4つの特徴>
・位置(角部屋・中部屋)
・方角(東西南北)
・階数(高層階・中層階・低層階)
・間取り(田の字型・センターイン型・ワイドスパン型)

さらにマンションの部屋で人気がある6つの設備や、お得な部屋についてもご紹介していきます。風水についても触れますので、ぜひ最後までお読みになってくださいね。

読み終える頃には「あなたが買うべき理想の部屋」のイメージが明確にできるはずです!

1. マンションの部屋の選び方|ポイントは5つ

マンションの部屋を居住目的で選ぶ場合は「ライフスタイルに合うか」という観点で選ぶことが大切です。投資目的で選ぶ場合には「資産価値が維持しやすいか・ニーズはあるか」などを重視します。

どちらの目的にしても後悔しないためには、マンションの部屋の特徴を知る必要があります。なぜなら冒頭で触れたとおり、マンションは部屋の特徴ごとに一長一短があるからです。

たとえば北向きの部屋の場合は価格が安いため、購入費用を抑えたい人に人気があります。

しかし一日を通して日が当たらない部屋なので、日中の在宅時間が長い人にはあまり向いていません。資産価値の維持という側面でみると、北向きよりも南向きの部屋の方が適しているといえます。

同じマンションで同一の間取りや設備でも、階数や位置の違いで大きな価格差が出ることも珍しくありません。マンションの部屋選びで後悔しないためには、以下の5つのポイントをおさえておきましょう。

<マンションの部屋の選び方5つのポイント>
・位置(角部屋・中部屋)
・方角(東西南北)
・階数(高層階・中層階・低層階)
・間取り(田の字型・センターイン型・ワイドスパン型)
・設備(大型収納、ビルトイン食器洗浄乾燥機など)

すべての希望を満たす部屋は、どうしても高額になってしまいます。上記の5つのポイントは「予算内で希望をどこまで満たせるか」を確認するためにも非常に役立ちます。

それでは次章より、5つのポイントを1つずつ詳しく解説していきます。あなたの理想に合うかどうかをチェックしながら読み進めてくださいね。

2. 【徹底比較1】部屋の位置(角部屋・中部屋)

マンションの部屋は位置によって次の2つに分けられます。
・角部屋:マンションの端に位置する住戸のこと。隣接する住戸は片側のみ。
・中部屋:両側に部屋がある住戸のこと。

それでは、角部屋・中部屋の違いを見ていきましょう。


●角部屋
< メリット >
◎日当たりが良い
◎通気性が良い
◎眺望が良い
◎プライバシーを確保しやすい
◎隣人の生活音が気になりにくい

< デメリット >
×中部屋と比較して価格が高い
×光熱費が高くなりやすい
×冬場に窓が結露する可能性がある
×外の音が聞こえやすい
×部屋数が少なく、人気のためライバルが多い

●中部屋
< メリット >
◎角部屋よりも価格が安い
◎冷暖房の効率が良く、光熱費を節約できる
◎外の騒音の遮音性は高い
◎家具のレイアウトがしやすい
◎多くの物件から部屋を選べる

< デメリット >
×部屋の方角や立地によっては日当たりが悪い
×上下階の隣人の生活音が気になることも
×玄関前を住人が往来する

比較表をご覧いただくと、角部屋と中部屋は双方メリット・デメリットがあり「どちらがより優れているか」は断定できないことが分かりますね。

あなたが何を重視するかによって、選ぶべき部屋は変わってきます。

続いて、角部屋と中部屋の特徴と向いている人について解説していきます。

2-1.日当たりや眺望を重視するなら「角部屋」

角部屋の特徴は、中部屋に比べて窓が多いことです。角部屋は窓が2~3つ設置されているため、日当たりや眺望が期待できます。換気がしやすいのも嬉しいですね。

一方で外気の影響を受けやすく、室外が寒い時期は室温との差で窓が結露することも。中部屋と比較して冷暖房のコストもかかります。

また隣接する部屋が片側だけなので、隣人の生活音も気になりにくいでしょう。ただし窓が多い分、外の騒音は聞こえやすいようです。音に敏感な人は、周辺環境や階数もあわせて考慮するといいでしょう。

角部屋はマンションの端になりますから、ほかの住人に玄関の前を往来されることがありません。プライバシーを確保したい人にもおすすめです。

【角部屋のマンションが向いている人】
・日当たりが良い部屋を希望する人
・部屋からの眺望を楽しみたい人
・隣人の生活音に敏感な人
・プライバシーを確保したい人

2-2.コスパの良さで選ぶなら「中部屋」

部屋に挟まれた中部屋の大きな特徴は、外気の影響を受けにくい点です。左右の部屋が断熱材の役割をしてくれるため、光熱費の節約になります。

マンション内で角部屋は1フロアに1~2部屋ですが、そのほかはすべて中部屋です。間取りや方角など、角部屋と比較すると多くの選択肢があります。角部屋よりも価格が安いところも魅力的ですね。

気になる騒音ですが、両側の部屋と密接していることから「両隣の生活音は比較的聞こえやすい」と考えましょう。しかし、中部屋は角部屋よりも窓が少ない分、外の音は取り込みにくく「外からの騒音には強い」といえます。

マンションの部屋が『大通りや電車に面している』『大きな施設が隣接している』など、外の騒音が考えられる場合は、遮音性が高い中部屋がおすすめです。

【中部屋のマンションが向いている人】
・暑がり・寒がりな人
・購入価格を抑えたい人
・光熱費を節約したい人
・外からの騒音に敏感な人
・多くの物件から部屋を選びたい人

3. 【徹底比較2】部屋の方角(東西南北)

部屋の方角は「マンションのバルコニーがどの方角にあるか」で判断します。日当たりに影響しますから、多くの人が重視するポイントではないでしょうか。

人気の方角は「南向き」ですが、部屋の価格は高額になります。

方角ごとにメリット・デメリットがありますので、以下を参考にしてください。


●東向き
< メリット >
朝日が差し込む
午前中の日当たりは良い
夏は涼しい
< デメリット >
午後から日が当たらない
冬は寒く感じる

●西向き
< メリット >
午後から西日が差し込む
冬は暖かい
ほかの方角より価格が低め
< デメリット >
午前中の日当たりが悪い
西日で家具やカーテンが日焼けすることも

●南向き
< メリット >
一日中、日差しが入るため明るい
最も人気のある方角で資産価値が維持しやすい
< デメリット >
価格が高い

●北向き
< メリット >
ほかの方角より価格が安い
夏は涼しい
< デメリット >
1日を通して日当たりが期待できない
洗濯が乾きにくい


次章より、それぞれの方角の特徴について解説していきます。

3-1.夏は涼しく、冬は寒い「東向き」

東向きのマンションは、夏は涼しく、冬は寒いのが特徴です。午前中の日当たりは良いのですが、午後からは日陰となるため、暗さを感じることがあるかもしれません。

太陽は東から昇りますから、朝日を浴びて気持ち良く起床したい人には最適な方角といえるでしょう。

東向きのマンションの特徴について詳しく知りたい方は「東向きマンションの住み心地とは?メリットやデメリットを解説」もあわせてご覧ください。

【東向きのマンションが向いている人】
・朝型の生活を送っている人
・日中に家にいることが少ない人
・夏の暑さが苦手な人

3-2.冬を暖かく過ごしたいなら「西向き」

午前中は日陰、午後から日当たりが良くなるのが西向きのマンションです。西日の影響で暑くなりやすいため、価格はほかの方角よりも低め。寒がりな人や冬を暖かく過ごしたい人にとっては、暮らしやすい部屋かもしれません。

ただし、西日がきついと家具やカーテンが日焼けする恐れがあります。

西向きのマンションについてさらに詳しく知りたい方は「西向きのマンションの住み心地は?メリットやデメリットを紹介」の記事を参考にしてください。

【西向きのマンションが向いている人】
・日中に家にいることが少ない人
・冬の寒さが苦手な人
・マンションの賃貸費用や購入費用を抑えたい人

3-3.日当たり抜群&一番人気の方角「南向き」

南向きの部屋の魅力は日照時間の長さ。一日中、日光が差し込み、室内を明るく照らします。洗濯物が乾きやすい、植物が育てやすいなどのメリットがあります。おうち時間を楽しみたい人や日中に在宅が多い人にはぴったりの部屋です。

南向きの部屋は最も人気の方角で資産価値が維持しやすい反面、価格は一番高い傾向にあります。

【南向きのマンションが向いている人】
・日中に家にいることが多い人
・資産価値の高いマンションを希望する人

3-4.最も価格が安い「北向き」

ほかの方角と比較して、価格が最も安く設定されやすいのが北向きの部屋です。

北向きの部屋は一日中、日当たりが期待できず、日差しが入りません。室内が薄暗く、冬は寒さを感じるかもしれないでしょう。ですが在宅時間が短い人や夜型の人にとっては、あまり影響はないかもしれませんね。

最近では窓の位置や間取りなどの工夫で、北向きでも快適に過ごせる部屋が増えてきています。日当たりよりも、間取りや設備、周辺環境を重視する人にとってはお買い得な部屋ともいえるでしょう。

【北向きのマンションが向いている人】
・マンションの価格を抑えたい人
・日中に家にいることが少ない人
・日当たりよりも間取りや設備、周辺環境を重視している人

4. 【徹底比較3】部屋の階数(高層階・中層階・低層階)

マンションは階数によっても住み心地や価格が変動するものです。階数は大きく「高層階・中層階・低層階」と分類できます。10階建て相当のマンションで考えた場合、一般的には以下のように分けます。

・高層階:6階以上
・中層階:4階以上
・低層階:1階~3階

マンションの階層分類には厳格な定義はなく、「何階建てのマンションか」によって異なります。低層階はマンションの下部分1/3に位置する、中層階は真ん中、上層階は上部分1/3あたりと考えるといいでしょう。

それではマンションの部屋の階層ごとのメリット・デメリットを見ていきます。


●高層階
< メリット >
◎日当たりと眺望が良い
◎プライバシーを確保しやすい
◎(最上階の場合)上階への騒音を気にしなくてよい
< デメリット >
×価格が高い
×エレベーターが止まると、外出が困難
×強風や地震で揺れが大きくなりやすい
×タワーマンションなどの超高層階は窓が開けられないことが多い

●中層階
< メリット >
◎高層階より低価格
◎ある程度の眺望や日当たりが期待できる
◎エレベーターが停止しても対応できる
< デメリット >
×地震の揺れが低層階より大きい

●低層階
< メリット >
◎価格が安い
◎災害時でも避難経路を確保しやすい
◎(最低階の場合)下の階への騒音を気にしなくてよい
< デメリット >
×虫が侵入しやすい
×日当たりや眺望が望めないことも
×プライバシー面が気になる

続いて、それぞれの階層ごとの特徴や向いている人をお話していきます。

4-1.日当たりと眺望を求めるなら「高層階」

高層階の魅力は日当たりや眺望の良さ!風通しが良く、虫が室内に入りにくいというメリットもあります。高層階だと外部からの目線が届きにくいので、プライバシーも確保できるでしょう。一般的に高層階ほど人気や価格が高くなりがちです。

デメリットとしては、外出にエレベーターを利用するため、移動に時間がかかることでしょうか。エレベーターは時間帯によっては混雑し、昇降に時間がかかることがあります。

また災害時などでエレベーターが止まると、避難や食糧などの運搬が大変になることも。高齢の方やせっかちな性格の方には不向きかもしれません。

マンションの最上階について詳しく知りたい方は「マンション最上階は本当におすすめ?メリット・デメリットをくわしく解説」の記事もあわせてご覧ください。

【上層階が向いている人】
・部屋から眺望を楽しみたい人
・予算に余裕がある人
・日当たりの良い部屋を希望する人
・虫が室内に入ってくることがイヤな人

4-2.バランスを重視するなら「中層階」

価格とメリットのバランスを重視するなら、中層階が最もおすすめです。高層階ほどではありませんが、ある程度の日当たりや眺望が期待できるにもかかわらず、価格設定はワンランク下がります。

仮にエレベーターが使えなくても、中層階ならば大きな負担なく階段を利用できます。これは緊急時・災害時を想定すると、かなりの高ポイントではないでしょうか。

多くの場合、中層階の部屋で窓を開けたり、ベランダに洗濯物を干したりすることが可能です。地上から高さがありますから、下からの視線が届きにくく、ある程度のプライバシーも確保できます。

【中層階が向いている人】
・ある程度の日当たりや眺望を希望する人
・マンションの購入費用を抑えたい人
・窓を開けたり、洗濯物をベランダに干したりしたい人
・緊急時の避難や荷物の運搬を大きな負担なく行いたい人

4-3.コスパ&利便性の高さを求めるなら「低層階」

低層階の特徴は、価格の安さと利便性の高さです。一般的に低層階は価格が低く設定されることが多いので「少しでも購入費用を抑えたい」「コスパが良い部屋がいい」という人に最適です。

またエレベーターを使わなくても外出できるのは大きな魅力ですよね。災害時や緊急時の脱出がスムーズに行えるので、子育て世帯や高齢者世帯におすすめです。

ただしベランダや窓から侵入が可能なため、ほかの階層より防犯面では注意が必要です。

マンションの1階を検討中の方は、「マンション1階の5つのデメリットとそれをカバーする3つの方法」と「実はマンションの1階が住みやすい3つの理由」の記事もお読みいただくと、よりイメージしやすいでしょう。

またマンションの構造によっては、マンションの2階が最低階になりますよね。実はマンションの2階はメリットが多く、選ぶ価値が十分ある部屋です。こちらの記事「KW マンション 2階」では、メリットとデメリットを丁寧に解説していますので、ぜひ参考にしてください。

【低層階が向いている人】
・外出やゴミ出しを楽に行いたい人
・マンションの購入費用を抑えたい人
・老後までずっと暮らす予定の人
・窓を開けたり、洗濯物をベランダに干したりしたい人
・緊急時の避難や荷物の運搬をスムーズに行いたい人

5. 【徹底比較4】間取り(田の字型・センターイン型・ワイドスパン型)

マンション部屋の間取りは、暮らしやすさを左右する重要な要素です。快適な生活を送るためには、家族構成やライフスタイルに合った間取りを選ぶ必要があります。

ここでは代表的な3つの間取り(田の字型・センターイン型。ワイドスパン型)について取り上げます。以下にメリットとデメリットをまとめました。


●田の字型
< メリット >
◎価格が安い
◎生活がしやすい
◎風通しが良い
< デメリット >
×プライバシーを確保しにくい
×専有面積のわりに部屋の面積が狭い

●センターイン型
< メリット >
◎風通しや日当たりが良い
◎プライバシーを確保しやすい
< デメリット >
×田の字型より価格が高い
×マンション全体で部屋数が限られている

●ワイドスパン型
< メリット >
◎部屋や収納が広く取れる
◎部屋の圧迫感がない
< デメリット >
×価格が高い
×光熱費が高くなりやすい


間取りごとの特徴や向いている人を順番にお話していきます。

5-1.購入コストを抑えたいなら「田の字型」

田の字型とは、玄関からまっすぐ伸びる廊下があり、上下左右に部屋が分かれる間取りのことです。間取り図で見ると、漢字の「田」に見えます。多くの部屋で導入されている一般的な間取りです。

田の字型の部屋は玄関とバルコニーが外に面しており、風通しが良いのが特徴です。採光面にも優れていますが、共用廊下に面した部屋の窓は開けにくいため一概にはいえません。

田の字型の間取りは水にまつわる騒音が出にくいとされています。これはキッチンや浴室などの水回りの設備が部屋の中心に集まっているためです。自宅の居室が吸音材の役割を果たし、隣接する部屋にダイレクトに音が伝わるのを防止してくれます。

しかし室内に廊下を長く配置するため、専有面積より狭く感じられるかもしれません。

【田の字型が向いている人】
・購入価格を抑えたい人
・隣人との騒音トラブルを避けたい人

5-2.プライバシーが守られやすい「センターイン型」

センターイン型とは、玄関が中央にあり、左右に部屋とリビングや水回りが配置されている間取りです。廊下が短いため、各部屋の面積を広く取ることも可能です。

センターイン型は玄関が中央にあるため、どの部屋にもスムーズに移動できます。

またファミリースペースとプライベートスペースを分けやすい点も魅力的です。各部屋の独立性が高く、プライバシーが守られやすいので、子育て世帯やゲストが多い人に適しています。

ただし、センターイン型の間取りはマンション全体での設置数が少なく、ほかの間取りよりも価格が高くなりがちです。

【センターイン型が向いている人】
・快適に生活をしたい人
・子育て中やゲストが多い人

5-3.採光に優れている「ワイドスパン型」

ワイドスパン型とは、バルコニーに面した間口が広い間取りのことです。一般的にはバルコニー側の間口が7~8m以上の部屋をワイドスパンと呼びますが、厳密な定義はありません。南向きの間口が広い部屋のことを、ワイドスパンとする場合もあります。

ワイドスパン型は日の当たる南側の窓が広いため、採光に優れているのがポイントです。風通しや眺望が良い反面、冷暖房費がかさむこともあります。

ほかの間取りと比べて壁面が少ないので、家具の配置に工夫が必要なケースが多いようです。ワイドスパン型の間取りは人気があり、価格が割高になりがちです。

【ワイドスパン型が向いている人】
・日当たりや風通しの良い住環境を希望する人
・広々としたバルコニーを希望する人

6. マンションの部屋で人気の設備6つ

マンションの部屋の設備は、暮らしやすさにかかわる大事なポイントです。ライフスタイルをサポートする設備があると、日々の暮らしが快適になり、生活の質が向上します。

ここではマンションの部屋で人気の設備6つをご紹介します。
1. 大型収納
2. ビルトイン食器洗浄乾燥機
3. ディスポーザー
4. IHクッキングヒーター
5. 床暖房
6. 浴室暖房乾燥機

とはいえ、上記の設備がすべて揃うマンションは価格が高くなりますし、物件の選択肢も狭まります。

予算を抑えたい人や多くの物件から部屋を選びたい人は、あなたにとって絶対に必要な設備があるかを重視しましょう。

1.大型収納(ウォークインクローゼットや納戸など)

ウォークインクローゼットやシューズクローゼット、納戸などの大型収納があると、整理整頓が楽になります。あらかじめ収納スペースが確保されていると、物の定量が決めやすく「どこに何をおけばいいの?」と頭を悩ませなくていいからです。

収納家具を設置する必要がないので、余計な手間も費用もかかりません。また、室内に生活感が出にくく、すっきりと美しい見た目の維持にもつながります。

2.ビルトイン食器洗浄乾燥機

ビルトイン食器洗浄乾燥機は、家事の時短に貢献する便利なアイテムです。システムキッチンに内蔵されるため、見た目が美しく、作業スペースを広くとることができます。

卓上タイプよりも容量が大きく、食器のほか調理道具も丸ごと洗えるのが特徴です。ほとんどの機種が省エネ・節水機能がついており、光熱費の節約が期待できます。

3.ディスポーザー

ディスポーザーとは、シンク内にある生ゴミ粉砕機のことです。

処理に困る生ゴミですが、ディスポーザーがあると、そのまま排水口に捨てることができます。水を流しながらスイッチを入れることで生ゴミの処理が完了しますから、ゴミ捨ての必要がありません。不快な臭いも出ないので、とても人気のある設備です。

4.IHクッキングヒーター

IHクッキングヒーターは、火を使わずに電気で鍋やフライパンを熱くする調理器具です。火災ややけどの心配がないことから、高齢者世帯や子育て世帯でも安心して使えます。

テーブル面が平らなIHクッキングヒーターは、見た目もスタイリッシュ。お手入れも簡単で、サッと拭くだけできれいになります。安全性と利便性を兼ね備えた人気の設備です。

5.床暖房

床下に発熱剤を敷き詰めることで、足元だけでなく部屋全体を暖めてくれる「床暖房」。火や熱などを使わないことから、乾燥しにくく、埃が舞いにくいという利点があります。安全性も高く、小さなお子さんがいるご家庭でも安心して使用できるでしょう。

また床暖房のタイプにもよりますが、エアコンや灯油ヒーターなどよりもコストが安いのも嬉しいですね。

6.浴室暖房乾燥機

浴室暖房乾燥機があると、浴室が衣類乾燥機として使えるので非常に便利です。部屋干し特有の嫌な臭いや花粉やほこりがつく心配がないのは嬉しいですよね。雨や天気が悪い日だけでなく、花粉の時期に大活躍します。

浴室暖房乾燥機の3つの機能とメリットは以下の表をご覧ください。

機能
●乾燥
< メリット >
・室内に洗濯物を干すスペースが確保しなくていい
・温風でゆっくり乾かすことで、洗濯物がシワになったり縮みにくい
●換気
< メリット >
・効率良く換気することで、カビの発生を防ぐ
・掃除の手間を減らすことができる
●暖房
< メリット >
・浴室内と外の温度差を解消し、ヒートショックを防止する
・夏は涼しく、冬は暖かくすることで、入浴を快適にする

7. 風水で良いとされるマンションの部屋とは?

マンションの部屋を選ぶときに「風水や縁起が気になる」という人も少なくありません。

風水は古代中国から伝わる開運学で、吉方位や色相などの組み合わせで運気を判断するもの。科学的な根拠はありませんが、実践することで運気が上がると信じられています。

風水で良いとされるマンションの部屋の特徴は以下です。

●階数 1階か3階
●部屋番号 末尾が8か9か1※2023年まで(風水は20年ごとに数字の吉凶が変わるとされている)
●玄関
・家の中心から見て東、東南、南、西、西北にある
・玄関を出た正面にエレベーターや階段がない
・玄関から窓は見えない
・玄関のすぐそばにトイレはない
●リビング
・家の中心から見て東南、南、東にある
・家族各々の部屋へ行く際にリビングを通る間取りである
●キッチン
・家の中心から見て東、東南、北西にある
・暑すぎず、寒すぎない場所にある
●バルコニー
・家の中心から見て南、東南、東にある

上記以外にも、風水で良いとされるマンションの部屋の条件はたくさんあります。すべての条件に当てはまる完璧な部屋を見つけるのは、かなり難しいでしょう。

しかし悲観することはありません。なぜなら、たとえ風水的であまり良くない部屋だとしても、観葉植物やアイテムなどを使って運気を上げることは十分可能だからです。

本章でご紹介しきれなかった風水で良いとされるマンションの条件は「風水で良いマンションの条件と運気を高めるインテリアのポイント」の記事で詳しく解説しています。風水で良くない部屋の運気をあげる方法についても多数紹介していますので、ぜひ参考になさってくださいね。

8. マンションでお得な部屋は?2つの特殊事情

最後に特殊な事情ゆえに価格が低く設定されやすい「お得な部屋」をご紹介します。

ほかの部屋に比べてお得になりやすい部屋は以下の2つです。
1. エレベーターや階段などに近い部屋
2. ゴミ置き場が近い部屋

それぞれメリットとデメリットをまとめました。


●メリット
エレベーターや階段に近い部屋→ ◎外出しやすい
ゴミ置き場が近い部屋→ ◎ゴミ出しが楽
●デメリット
エレベーターや階段に近い部屋→
×プライバシー性が低い
×音が気になることがあ
×共用廊下側の窓が開けにくい

ゴミ置き場が近い部屋→
×ゴミを捨てる人の往来がある
×臭気対策がされていないと臭いが気になることがある


エレベーター付近の部屋だと「稼働音が気になるのでは?」と不安に思う人もいらっしゃるでしょう。実はエレベーターの稼働音が部屋の中に響くことはほとんどありません。

ですが、乗り降りする人の話し声や足音が廊下に響くことがあります。そのため音に敏感な人は、エレベーターに近い部屋は避けたほうがいいでしょう。

ゴミ置き場が近い部屋にもゴミを捨てる人の往来がありますが、廊下に面していなければ音はさほど気にならないでしょう。臭気対策がしっかりされていると臭いも出ず、実害はほぼありません。

どちらの部屋にもデメリットはありますが、気にならない人にとっては非常にお得な部屋といえるでしょう。

9. まとめ

この記事では、住み心地の良いマンションの選び方についてお話しました。

同じマンションでも、間取りや回数などの違いで価格に差が出ます。

マンションは価格と生活の質を左右する以下の5つを「マンションの購入目的に合うか」という観点で見極めるのがポイントです。
1. 位置(角部屋・中部屋)
2. 方角(東西南北)
3. 階数(高層階・中層階・低層階)
4. 間取り(田の字型・センターイン型・ワイドスパン型)
5. 設備(大型収納、ビルトイン食器洗浄乾燥機など)

最後に、それぞれの特徴を一言でおさらいしましょう。

【マンションの位置】
・日当たりや眺望を重視するなら「角部屋」
・コスパの良さで選ぶなら「中部屋」

【部屋の方角】
・夏は涼しく、冬は寒い「東向き」
・冬を暖かく過ごしたいなら「西向き」
・日当たり抜群&一番人気の方角「南向き」
・最も価格が安い「北向き」

【部屋の階数】
・日当たりと眺望を求めるなら「高層階」
・バランスを重視するなら「中層階」
・コスパ&利便性の高さを求めるなら「低層階」

【部屋の間取り】
・購入コストを抑えたいなら「田の字型」
・プライバシーが守られやすい「センターイン型」
・採光に優れている「ワイドスパン型」

【マンションで人気の設備6つ】
・大型収納
・ビルトイン食器洗浄乾燥機
・ディスポーザー
・IHクッキングヒーター
・床暖房
・浴室暖房乾燥機

【風水で良いとされるマンションの部屋の特徴】
●階数 1階か3階
●部屋番号 末尾が8か9か1※2023年まで(風水は20年ごとに数字の吉凶が変わるとされている)
●玄関
・家の中心から見て東、東南、南、西、西北にある
・玄関を出た正面にエレベーターや階段がない
・玄関から窓は見えない
・玄関のすぐそばにトイレはない
●リビング
・家の中心から見て東南、南、東にある
・家族各々の部屋へ行く際にリビングを通る間取りである
●キッチン
・家の中心から見て東、東南、北西にある
・暑すぎず、寒すぎない場所にある
●バルコニー
・家の中心から見て南、東南、東にある



【マンションでお得になりやすい部屋】
・エレベーターや階段などに近い部屋
・ゴミ置き場が近い部屋

本文でお話したように、位置や方角などの特徴はすべてメリットとデメリットがあります。

家族構成や生活習慣などによっては、メリットがデメリットに転じることもあります。居住目的で部屋を購入する場合は、「どのような暮らしを希望するのか」に比重を置いて部屋選びを行うといいでしょう。

この記事をもとに、あなたの理想に合うマンションの部屋をお選びいただければ幸いです。

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