コロナ下で高齢者の運動状況はどうなの? 介護実態調査で懸念される不安とは?
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Rehab for JAPAN(東京)は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴うデイサービスの運営への影響や、高齢者の運動に関するアンケート調査を行った。同社は、デイサービス向けクラウド機能訓練ソフト「リハプラン」を運営している。今回のアンケートは、これまで通りの介護・リハビリを受けられなくなった高齢者を支援する「自宅でできる介護リハビリ by リハプラン」に無料登録する123件のデイサービス事業者を対象に、5月12日から5月17日かけて行った。
まず、「現在、事業所の運営を自粛していますか?」という質問に対して、「自粛している」と答えた事業者は4.9%にとどまった。一方で、「現在、利用者(高齢者)でサービス利用を自粛している人はいますか?」という質問には、約9割の事業者が「サービス利用を自粛している利用者(高齢者)がいる」と回答した。事業所自体は自粛していなくても、利用者の自粛は多く、これまでの通りの介護・リハビリを受けられていない高齢者が多くいることが浮かび上がった。
続いて、「自粛により利用者(高齢者)に対して不安を感じているものは?」と尋ねたところ、1位「運動不足」(91.1%)、2位「認知症の進行」(75.9%)、3位「コミュニケーション不足」(70.5%)となった。新型コロナウイルス拡大による自粛生活が続く中、介護課題として挙げられるようになった「運動不足」。サービスを受けている高齢者に対してだけでなく、家族の介護負担や心理的負担を心配する声も多く挙がった。
「自粛中も利用者(高齢者)とのコミュニケーションはとっていますか?」との質問に対しては、「はい」が65.8%、「いいえ」が34.2%。「はい」と答えた事業者に「利用者(高齢者)とのコミュニケーションで運動指導はしていますか?」と尋ねると、6割の事業者が「はい」と答えた。しかし、「利用者(高齢者)が自宅で運動しているかの実態を把握していますか?」と質問したところ、「ほぼすべて把握している(9~10割)」、「ある程度把握している(7~8割)」と答えた事業者は合わせて3割強にとどまった。利用者への積極的なコミュニケーションや運動指導を行っている事業者でも、実際に自宅で運動ができているかの把握は課題となっているようだ。
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