生命保険はクーリングオフできる!書類の書き方と保険選びのポイント

生命保険を「人生で2番目に高い買い物」という表現を聞いたことがあるでしょうか。それだけに失敗したくない買い物であることは間違いないですが、どのように選べばいいかわからず、契約してしばらくしてから後悔したという話も数多く聞きます。そこで今回は、生命保険選びに失敗してしまったときの救済措置となりうるクーリングオフについて解説します。実際にクーリングオフをするときの書面の書き方や、「やっぱりクーリングオフしたい!」とならないための生命保険の選び方までまとめました。

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生命保険はクーリングオフできる!

クーリングオフとは、押し売りや脅迫による契約などから消費者を守る制度です。一定期間内であれば無条件で契約内容を取り消すことができるというもので、生命保険の契約にも適用されます。

ただし、どんなときでも期間内であれば契約が解除できるわけではありません。生命保険のクーリングオフの条件について詳しく見ていきましょう。

クーリングオフの期間

クーリングオフができるのは、「クーリングオフについての書面を受け取った日」か、「保険の申込みをした日」のうち、どちらか遅い方から、その日を含めて8日以内と定められています。

ただし、8日以上であれば、保険会社が独自に期間を定めてもよいことになっています。長い方が消費者にとって有利になるため、期間を伸ばすことは認められているのです。実際に、クーリングオフの期間が10日や15日となっているところもあります。

クーリングオフの条件

クーリングオフは、押し売りなどの強引な契約から消費者を守る制度です。ですから、契約した本人が納得して契約したと考えられる場合には認められません。具体的には、次のようなケースではクーリングオフはできません。

・インターネットや郵送で申込みを行った
・生命保険会社や保険代理店などに出向いて申込みをした
・自分で指定した場所で申込みをした
・保険期間が1年以内の保険
・生命保険会社が指定した医師の診査が完了している
・事業のために申し込んだあるいは、法人名で申し込んだ契約
・住宅ローンの団体信用生命保険など担保のための保険

中には、インターネットからの申込みでもクーリングオフが可能など独自の基準を設けている場合もありますから、個別に確認しましょう。

クーリングオフの方法

保険は、申込書を提出してすぐに契約が締結されるわけではありません。書類の確認などの手続きをする必要があるので、提出から契約まで1~2日かかるということはあまり知られていない事実です。

もし、書類を提出してすぐに契約を解除したいと思ったときは、一度店頭に行ってみる、あるいは電話をするなどして問い合わせてみましょう。契約前に申込みを取り消せる可能性があります。

すでに契約が結ばれてしまっていた場合は、クーリングオフの手続きをとることになります。

クーリングオフの書面の書き方

クーリングオフは書面で行います。決まった書き方はありませんが、次の要素を盛り込みましょう。

・保険会社名
・クーリングオフをする旨
・契約者・被保険者の氏名
・申込年月日
・保険種類
・クーリングオフ申請日
・申請者の住所、氏名、捺印(契約に使用した印鑑)、連絡先

※書き方の例

書面の提出は主に郵送で行うことになるでしょう。相手に届いたかどうか確認したい場合には、内容証明郵便を使いましょう。

また、申請日は消印の日付になります。期間ぎりぎりの場合、翌日の消印になって無効になってしまうことも考えられますから、余裕を持って送りましょう。

クーリングオフをしないためにはどうするか

クーリングオフは消費者を守ってくれる制度とはいえ、万能ではありません。また、生命保険は人生で家の次に高い買い物といわれるくらい高い買い物です。できることならクーリングオフをしなくて済むようにしたいものです。

では、「やっぱり取り消したい!」とならないようにするにはどうすればよいのでしょうか。

自分が求める保障を把握する

特に初めて生命保険に加入するときには、親や友人、保険会社の社員にすすめられるままに決めてしまうという人は少なくないでしょう。しかし、生命保険は保険料の額も保障内容も、保険会社やプランによって大きく違います。

人それぞれ、保険に求めることは違うはずです。入院時の保障を手厚くしたいのか、死亡保障を多くしたいのか、掛け捨てなのか積立なのか、保険料はどのくらいまで支払えるのかなど、自分が何を必要としているのかをきちんと見極めることがまずは何よりも重要になってきます。

また、就職したり結婚したりといったライフステージの変化によっても保険に求めることは変わってきます。定期的に見直すことも大切です。

ネットの一括見積りなどを利用する

とはいえ、多くの保険の内容をつぶさに見比べるのは簡単なことではありません。ついつい人のおすすめに頼ってしまうのも無理はないでしょう。

そんなときに頼りになるのが、ネットの一括見積もりサービスです。条件を入力するだけで複数の保険会社の見積りが出てくるので、比較検討にはぴったりなこのサービス。忙しい人でも、自宅で簡単に自分に合った保険が見つけられます。

「保険に求めるものがわからない」という人でも、条件を入力していくうちに、何が必要で何が不要なのか、どんなポイントに注目して選べばいいのかがわかってくるはずです。

まずはネットの一括見積もりサービスを利用して、それをヒントに細かい違いを比べていくのが、自分に合った保険選びの一番の近道といえるでしょう。

クーリングオフの必要がないように、生命保険の契約は慎重に!

生命保険は、原則申込みから8日以内であればクーリングオフすることができます。

ただし、クーリングオフは強引な契約などから消費者を守る制度です。自ら店舗を訪れて申込みをした、自分の指定した場所で申込みをしたなど、進んで契約したと認められる場合にはクーリングオフはできません。

また、生命保険は非常に大きな買い物ですから、むやみにクーリングオフをするようなことは避けたいところ。親や友人、保険会社の勧誘員からすすめられたからといって安易に選んでしまうのは危険です。

ネット一括見積もりなどを活用して、自分が保険に求めるものを見極め、最適な保険を選ぶようにしましょう。

■プロフィール

清水みちよ
学生時代にアジア滞在中、現地で感染症を患い生死をさまよう。奇跡的に生還するも保険の大切さを痛感し、卒業後は保険の代理店窓口等で働く。趣味は懲りずにアジアの発展途上国を訪れて刺激をもらうこと。犬好きのアラフォー女子。

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