【着物】長年タンスに眠ったままの着物のお手入れ、まずしておきたいことは?

長年タンスや押入れに眠ったままの着物、ありませんか?
私も数年着ていない着物が、眠ったままでした。
気になってはいたものの、母が亡くなり手入れの方法も分からず、何から始めたらよいのか分からなかったのです。
今回は、着物素人の私が最初にした「お手入れの第一歩」をご紹介します。

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長年着ていない着物、そのままにしておくと大変なことに!

結婚する時に誂えた訪問着などが、着る機会がないままタンスに眠っている方も多いのではないでしょうか。
私も母が亡くなり、どうお手入れをしたらよいのか分からないまま数年経っていました。

今春子どもが卒業・入学を迎えるにあたり着物を着る機会があり、良い機会なのでお手入れをすることにしました。

まずは全て出して陰干ししましょう

何年もたとう紙に入ったままでしたので、まずは全て出して陰干し(虫干し)しました。

陰干しに適した時期は

■梅雨の明けた7月末から8月にかけて
■秋晴れの10月頃
■湿気が少ない1月終わりから2月頃

が最適だと言われています。
雨上がりは湿気が残っているので、2〜3日晴れが続いた日が良いようです。

直射日光が当たらない風通しが良い場所に、ハンガーにかけて干します。
私は着物ハンガーを1本しか持っていないので、帯は洋服用のハンガーを利用しました。

時間は10時~15時くらいの間に数時間干します。

この時、着物や帯にシミや汚れがないか合わせて確認しておきましょう。

たとう紙の交換もお忘れなく

着物を陰干し(虫干し)する時は、たとう紙(文庫紙)も合わせて干しておくとよいですね。
長年保管している間に湿気を沢山吸っているので、しっかりと乾かしておきます。

着物を包んでいるたとう紙は、交換が必要だということをご存知ですか?
湿気を吸って着物を守ってくれるたとう紙、私は購入した時のままずっと使うものだと思っていました。

ところが、改めて着物を全部出してみると大変なことになっていたのです。

この二枚のたとう紙は同じ呉服店のものですが、左のたとう紙だけ酷いシミがたくさん付いています。
幸いにも中に入っていた着物にシミは付いていなかったのですが、気づかないまま数年経っていたら着物にもシミが付いていたかもしれません。

私の着物は一番最後に誂えたものでも既に20年以上経っていたので、この機会に全て入れ替えをしました。

陰干しが終わったら、丁寧にたたんで保管しましょう

陰干しが終わったらシワに気をつけてたたみ、たとう紙に入れて保管をしましょう。
和服をたたむ時はホコリや汚れが付かないように、和紙製の衣装敷があれば敷いて作業をするとよいですね。
ない場合は、きれいな大判のスカーフや風呂敷で代用できます。

たとう紙に付いている紐は、着物の上を避けて結びます。
着物の上に結び目がくると、着物が傷む原因となる場合があるようです。

たとう紙に入れた着物をタンスに入れる場合は、防虫対策もしておきましょう。
防虫剤の成分によっては、窓付たとう紙のフィルムと化学反応を起こす場合があるので注意が必要です。

気になる場合は防虫剤を使わず、化学薬剤を使用していない漢方敷を敷いておくと安心です。

帯も同様にたたみ、たとう紙に入れます。
結んだ時のお太鼓にシワが入らないように、たたむ位置を調節しておくとよいですね。

お手入れの初めの一歩は、出してみること

着物素人の私の「着物のお手入れ初めの一歩」をご紹介しました。
まずは長年眠ったままの着物を出すことから始めてみませんか?

「下手に出すと、たためなくて大変なことになりそう!」
と思いがちですが、最近はネットで調べると画像や動画付きのたたみ方が沢山掲載されています。

それよりも、ずっと出していなかったことでカビやシミで着物が傷むことの方が大変です。
ずっと大切にしたい着物、出来ることから少しずつお手入れしておきたいですね。

丁度陰干し(虫干し)に適していると言われているこの時期に、タンスに眠ったままの着物を出してみませんか?

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