医療保険の見積もり方法とは?自分に合った医療保険に加入しよう!

社会人になって数年、初めて医療保険に入ろうと考えて、見積もりを取り寄せている方も多いと思います。医療保険と一口に言っても、さまざまなタイプの商品があり、どうやって選んだらいいのか迷ってしまいますね。

医療保険は、万が一の際にあなたをサポートする大切なパートナーです。医療保険の種類や、保険料の目安、見積もりの方法まで、細かくご説明していきます。

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医療保険の見積もり前に①:医療保険の種類とは

医療保険の見積もりをする前に、医療保険の基礎知識について簡単に解説していきます。「実は知らなかった!」という情報もあるかもしれません。

医療保険は厳密に言うと、「公的医療保険」と「民間医療保険」の2種類があります。

公的医療保険は、健康保険組合や国民健康保険など、公的な機関が運用しているもので、健康保険証を提示することで、病院で支払う医療費を3割負担、2割負担、無料などに軽減するものです。

今回取り上げる医療保険は、民間医療保険です。民間医療保険は、民間の保険会社が販売しているもので、公的医療保険ではまかないきれない部分を補填するのが主な目的です。

民間医療保険には、主に次の4種類があります。種類がとても多く保険料もまちまちのため、具体的に検討する際は、各保険会社に依頼して見積もりを取ることが多いです。

●終身医療保険
保障が一生涯続く医療保険です。保険料は一生涯変わりませんが、同じ条件の定期医療保険と比べると割高になります。

●定期医療保険
保障期間の期限が定められている医療保険です。満了日に更新できる保険もあります。同じ条件の終身医療保険に比べて割安ですが、更新すると保険料は上がります。

●女性保険
女性特有の病気に対する保障が手厚い医療保険です。終身型と定期型があります。同条件なら、保険料は終身型よりも定期型の方が割安ですが、更新すると保険料は上がります。

●引受緩和型保険
持病があったり、過去に大病を患ったりしていても、加入しやすい医療保険です。終身型と定期型があります。通常の医療保険に比べて、保険料が高いか、保障が薄くなる傾向があります。加入後一定期間は、保障期間から除外されることが多いです。

医療保険の見積もり前に②:医療保険の保障内容とは

次に、医療保険の保障内容について説明します。

主な保障内容は「手術保障」と「入院保障」です。手術保障は、手術の内容によって一定額の給付金が受け取れます。給付金の金額は、「1回◯◯万円」か、「入院給付金の◯倍の金額」のどちらかで決められていることが大半です。

入院保障は、「1日の入院につき◯円」と決められています。入院保障は、いつからいつまで受け取れるかが、商品によって異なります。入院初日から最大60日まで保障されるケースもあれば、入院5日目から10日目まで保障されるケースまでさまざまです。

見積もりを取る際には、こういった保障内容もしっかりと確認しておきましょう。

●医療保険の特約について
メインの医療保険にオプションとして保障内容を追加できるのが「特約」です。この場合、メインの医療保険のことを「主契約」と呼びます。

特約には、女性特有の病気で入院した場合の保障を追加できる「女性疾病特約」や、通院時の保障を追加する「通院特約」、がん治療のために手術や入院をした場合の保障が追加できる「がん特約」など、さまざまな内容のものがあります。主契約だけでは保障内容が十分でない場合には、特約を追加して対応する方も多いです。

特約をつける場合とつけない場合で保険料は変わりますので、両方見積もりを取るとよいでしょう。

医療保険の見積もり前に③:データからわかる医療保険と医療費

医療保険はさまざまな種類がありますが、一般的な方はどのような医療保険に加入しているのでしょうか。また、実際にかかる医療費はどの程度なのでしょうか? 生命保険文化センターの調査(※)を参考に、医療保険への加入傾向について説明していきます。

医療保険の加入率は72.1%!

まず、医療保険に加入している人、または生命保険に医療特約をつけている人の割合は、72.1%でした。多くの人が医療保険に加入していることがわかります。

そのうち、がん保険やがん特約に加入している人は、2018年時点で、37.8%でした。2001年時点では21.2%だったので、がんの罹患率上昇に伴って、加入者も増加傾向であることがわかります。

●入院保障の平均額は?
医療保険に加入している人は、どれくらいの入院保障を受け取れるようにしているのでしょうか。調査によると、加入している入院給付金の平均は、1日あたり9,900円でした。

入院給付金は、5,000円コースか10,000円コースが一般的ですが、実は、男性と女性でどちらの金額設定をしているかが分かれました。男性は、10,000円以上〜15,000円未満の保障をつけている人が33.5%と一番多かったのに対し、女性は、5,000円以上〜7,000円未満の保障をつけている人が32.7%と一番多かったのです。男性の方がより手厚い保障をつけていることがわかります。

見積もりを取る際には、この平均額を参考にすることをおすすめします。

●実際にかかる入院期間・治療費は?
過去5年間で入院した人が実際に入院した日数は、平均で19.1日、入院時の自己負担金額(高度療養費制度利用者も含む)は、平均22.1万円でした。この2つの数字から単純に計算すると、1日当たり1.1万円程度の医療費がかかっていることになります。

もちろん、入院内容によって入金期間や費用に大きな差がありますが、見積もり時にも参考になるデータだと思います。

医療保険の見積もり方法とは

72.1%の人が加入している医療保険ですが、実際にどの医療保険に入ったらいいのでしょうか。加入してから「この保障内容だと不十分だった……」と後悔するのが一番もったいないですよね。

満足のいく医療保険に加入するには、医療保険の保障内容を確認した上で、保険料の見積もりを取ってから、総合的に判断することです。最近は、見積もりが簡単に取れるようになってきました。おすすめの見積もりその方法を3つご紹介しますので、ご自分にあったやり方で見積もりをとってみてくださいね。

●見積もり方法①:各保険会社のサイト上で保険料を調べる
すでに候補の医療保険が絞れている場合は、保険会社のサイトから保険料を調べて、見積もりすると良いでしょう。最近はサイト上で保険料をシミュレーションできる保険会社も増えていますので、ぜひ利用してみてください。

●見積もり方法②:保険料を一括シミュレーションできるサイトを利用する
最近は、複数の医療保険の保険料を一括でシミュレーションし、見積もりを取れできるサイトが存在しますので、そのサイト上で見積もりして検討する方法です。複数の医療保険を一度に知り、比較することもできるのでとても便利です。そもそも医療保険商品をあまり知らない人におすすめです。

●見積もり方法③:複数の医療保険を取り扱う代理店で相談する
来店する手間がかかりますが、複数の保険会社の医療保険を取り扱っている保険代理店に行って、担当者に相談し、見積もりをしてもらうする方法です。ここで相談したあとネットから自分で申し込むという方法も取れます。見積もりを自分で取りたくない方、専門家の助言がほしい方、保険の予備知識がまったくないので勉強したい方は、まず店頭で相談し、疑問に思っていることを解消してもらうとよいでしょう。

医療保険の見積もりをとって、自分に合った保険に入ろう!

医療保険は万が一のときにとても頼りになる商品です。誰にでも手術や入院するリスクはありますので、早めに見積もりを取って保険に加入し、万が一に準備しておくことをおすすめします。

プロフィール

金指 歩
法学部政治学科出身・元信託銀行勤務のフリーライター。神奈川県出身。FP3級を大学在学時に取得。金融系全般、女性のライフスタイルをテーマとした記事を中心に執筆している。

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