【チャレンジ】山村留学に1年間行ってみた

*個人の感想、費用等となります。参考程度に留めてください。

*心無い言葉には豆腐メンタルのため自衛に入ることがございます。ご了承ください。

こちらは山村留学(山の中にある過疎化の学校にホームステイまたは家族留学しながら通う)に1年間子どもが行った記録となります。

私もそうでしたが全く未知の世界に踏み出したときに情報が欲しいと思い作成することにしました。

もちろん昨今の値上がりや、学校の人事異動等で変わっていく分もあると思います。
個人的な感想、費用と思ってください。

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はじまり~1枚のチラシから始まる~

秋頃に1枚のチラシから全てはスタートしました。

「コレ(山村留学)に行きたい!」

*山村留学とは…
【山村留学とは、親元を離れて、地区の一般家庭に下宿し、そこから小学校・中学校に通学する制度のことです。県内だけでなく、全国各地から留学することができます。前年度は小学生4名、中学生9名の山村留学生を受け入れました。山村留学生は、豊かな自然に囲まれたこの地域のよさを体験しながら、少人数指導の中で、学習にスポーツに頑張り、大きく伸びています。また、親元を離れ、里親さんの家での生活を通しながら、精神的にもたくましく成長します。】(ほぼ引用)

というわけで山の中に1年間ホームステイしながら地域生活を送りつつ山の中の学校に通う!
というものです。

まずは話し合い

母親「いや、費用幾らかかるねん!」
父親「え、家から出るの?寂しい!」

本人「とりあえず、体験日が1日あるから申し込んでほしい!新しいことにチャレンジしたい!」

両親「いや、斬新すぎる…」

そんなやり取りがあったか無かったか(どっち!?)1週間かけて本人より説得され(主に父親)体験を申し込むことに。

体験日 当日 「川が緑!!!」

(正確には山の中の寒さを体験するため前々日に近くの宿をとり宿泊しました。村?の雰囲気を味わうためにも1日空き日を確保する徹底ぶり)

まず向かう途中に思ったことは
「え、川が緑なんだけど!?」
エメラルドグリーンというんですね…。
山間には多いそうで初めて見た時はカルチャーショックを受けたのを覚えています。

そして…

遠い!

車で高速使って慣れない山道を2時間超。
ナビを設定していたもののガソリン満タンでも不安しか無かったです。

そんなこんなで現地入り。
驚いたのは、すれ違う小中学生が車に向かって挨拶をすること。
防犯対策も兼ねてたのだと思います(子ども本人もすることになるのですがルールとしか把握してないそうで)

学校に入ると趣のある体育館に案内され、授業風景を見学・参加。
楽しい雰囲気、少人数での授業、生活環境。
イノシシ並の猪突猛進の本人は行きたい!という気持ちが確定した瞬間でした。

上の子の説得ニモマケズ

そこからは、費用について突き詰めたり、口コミ探したり、周りに聞いたり、口コミ探したり、不安点からの対策案を出したり、口コミ探したり…

上の子「ねえ、本当に山の中行くの?家に居たら〇〇貸してあげるし、〇〇してあげるよ」
という誘惑(?)にも負けず体験入学から申込日まで一貫の意志を貫きました。
おかげさまで

上の子「自分も違うところに留学する!!」

親「キミもか!!!?」

という慌てふためくことに。
(希望があればそこ(上の子の留学先)についても触れるかも?)

申込からの面接

申込したあと指定日に面接を行いました。
親もキレイめ格好、子どももキレイめの格好で支度し面接に挑みました。
想像以上の面接希望者で驚きを隠せないまま、本人+親と、面接官2人+リモート先に6人ほどの関係者の面接が始まりました。

向こうの不安はもちろん「親元を離れてホームステイしながら学校や地域に行けるか?」というもの。
そして「本人の意志かどうか」が重要視されているようでした。

緊張しながら面接し結果は約ひと月後にということで解散しました。

結果は…

まあ、タイトルにある通り【合格】でした。

そこから通っていた学校に連絡、必要書類依頼、3月には役所に転出届申請、児童手当の申請等々慌ただしく過ぎていきました。

1学期

始業式の前に余裕持ってホームステイ先に荷物を運び入れ挨拶をして子どもと別れました。

次似合うのは約1週間後の『山村留学生 歓迎会』です。

最初は慣れるためか5月に参観日(GWのためその後帰省)
6月に参観日
7月に夏休み前の迎え
と1ヶ月に1回は現地に行く機会がありました。

夏休み

宿題の量は普通もとい少し少ないかな?っていう程度で自宅学習分のテキストも順調に進める事ができました。
バタバタとした夏休みにはなりましたが小学生らしい夏休みを過ごせ、ひと安心。

終わり頃もトラブルなく山へ戻っていきました。

2学期

運動会、文化祭とイベントがあるため毎月の現地訪問はありませんでした。
とはいっても2ヶ月に1回はありましたが。
それとはべつに3連休など本人が希望すれば帰省できました。

環境も大人の目がしっかりあり、それぞれがお互いに個人を把握できてるのは過疎化が進んだ村?ならではという感じです。
もちろん生徒同士の合う合わないが有りますが表面上には、さほど出さず過ごしているようでした。

3学期

いよいよ最後の学期。
来年度の継続調査がありました。
希望すれば来年度も残ることができるとのこと。
学習面でも生活面でも比較的安心できたので、とても悩みました。
本人の希望を確認し、話し合った結果…
継続しないことにしました。

本人「さらに次へ!」

はい、次の場所への留学です。。
(反応があれば後日記載)

というわけで本当に最後の3ヶ月間。
1月は送り、2月は参観日、3月は山村留学 修了式、退去及び迎えと慌ただしく過ぎていきます。

それぞれ(感想、費用)について

学習面

小学生だったので、さほど期待していませんでした(失礼)
が、得意分野がとっても伸びました。
正直、先生のおかげです!!と声に出しても問題ないほど成長しました。

また参観日のたびに個人面談があるのが、とても有難かったです。
忙しい中でも、子ども達それぞれの成長をしっかり見てもらえてる安心感は大きかったです。

生活環境

年齢的にも上の方のお家にホームステイしましたが、しっかり見守ってもらい(我が家とは違い穏やか)注意するところはしていただけました。
親としては大きな問題、本人からの訴えがない限りは動かない予定でしたが、そんな出番もなく無事に1年間が終わりました。

比較的、定期的に電話が来たのも大きかったのだと思います。
申込時に「慣れるため保護者から子どもへ積極的な連絡は控える」という一文があっただけにドキドキしてました。

地域について

個人をそれぞれ把握している分、狭い印象を受けますが、それでも田舎ならではの安心感は大きかったと思います。
ところどころに残るノスタルジックな言動は多少は有りましたが、大きな問題ではありませんでした。

何よりも余り体験できない事のイベントが山盛りで本当に行ってみて良かったと思えることの方が、親としては多かったと思います。
子どもからは後日聞きたいと思いますが。

費用について

1番驚いたのは費用についてです。
留学前は高いか!?と思っていましたが想像以上の体験、成長で満足いくものでした。

また、最終日には領収付きで総額費用が個々で用意されているのに驚きました。
しかも運営自体ボランティア(親として運営に費用は渡した記憶はありません)

というわけで…
毎月生活費用(食費、水道光熱費諸々込)
4万×12ヶ月
給食費※一部戻りがありました。
4500×11ヶ月
保険費用(スポーツセンター、障害保険)
 18,800
学校教材費(学期累計、宿泊学習、ドリル等)
 23,101
PTA会費
 6,600
検定代
 2,000
インフルエンザ予防接種
 6,300

合計
586,301円

となりました。

別途、交通費
高速代 約1,000~1,500円×往復×現地訪問回数
新生活用の…布団、学校用品、追加衣類(肌着含)、衛生用品
1年間終わりにアルバム(希望者)3000円程度

地元にいても学校費用や給食費、塾等の習い事、遊びにかかるお金等々を考えると1年間でこれだけで済むことは無いのでは。
特に食費!塾代!!遊び!!!

感想

金銭内容が、はっきり・しっかり管理していただけて安心感は増しました。しかも領収付き
また、転入、転出についてはサポートのおかげでスムーズに行うことができました。

終わりのアルバムは写真いっぱい、思い出いっぱいの1冊に!

環境も比較的厳しい自然の中だったにも関わらず大きな病気をしなかった事は驚きです。
管理をしっかりして頂けた結果なのだと思います。プラス、丈夫な生来の体のおかげかと。
もちろん暑さ、寒さの中ですので現代のマンション等のような安定した生活環境ではありません。不便さを知りつつも様々な家庭環境や地元とは違う社会で暮らせました。

もちろん、それだけではなく想像以上の体験や経験ができたことは本人にとっての大きな力になりそうです。
今回は山の中の学校に1年間行ってみたものでしたが、かけがえのない思い出となれたことは誇らしいと思います。

さいごに

不安でしかない山村留学でしたが終わってみれば様々な方のサポートのおかげで、楽しく得難い体験できたと思います。

唯一の不満としては日本語、文字数の関係もあるのでしょうが【里親】という名称。
私の周りだけかもしれませんが、あまり良い意味としては受け取られなかったです。
なので我が家では【ホームステイ】と名前を変えて呼んでいました。
周りの反応は、これだけで違いました。

それ以外は特になく
学校のホームページには、ほぼ毎回のように写真を沢山載せてくださり元気な姿を見ることができるのも安心できる1つでした。

様々な考え方がある中で小学生で親元から離れ留学したことについて、第三者から留学に関して色々なご意見を頂くことも多い年でした(プラスの言葉はもちろん、時にマイナスの言葉も)

全ては1枚のチラシからスタートした留学生活。
知らない世界へ文字通り飛び込んだ1年間。
今度の新しいチャレンジに挑戦できるのも、この1年間があったからこそ。

親も離れることで余裕持って向き合える1年間でした。

悩んでいる、どなたかの参考になれば嬉しいです。
閲覧ありがとうございました!

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楽しいことが好きです。インドア派ですが時々めっちゃアウトドア派になることも。子ども心を中々捨てられない親になってしまいました。

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