木炭の作り方を徹底リサーチ!自宅で簡単に作れてバーベキューにも便利!

木炭はキャンプやバーベキューにはなくてはならないものです。ホームセンターなどで販売されてはいますが、実は自宅でも簡単な作り方があります。一斗缶や空き缶を使った作り方など、簡単な木炭の作り...

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木炭を自宅で簡単に作る方法を紹介!

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ソロキャンプやおしゃれなグランピングなどを楽しむ人が増えている昨今ですが、キャンプで欠かせないのがバーベキューを盛り上げる「木炭」の存在です。木炭はホームセンターなどで購入することもできますが、実は自宅での簡単な作り方があります。

自分の作った木炭で食べるキャンプでのバーベキューはひと味違うかもしれません。ワンランク上のキャンパーを目指し、自宅での木炭の簡単な作り方をご紹介します。

木炭はどうやって作る?

木炭づくりはかつて日本で、里山管理の一環としてあちこちで行われていましたが、最近は木炭の産地で商業的に作られるのが一般的です。

備長炭はウバメガシという木を使った高級木炭として和歌山や高知、宮崎などで作られ、炭火を使った焼き鳥店などで使用されていますし、他にも産地は日本のあちこちにあります。

しかし、現在木炭の作り方を知っている人は意外に少ないかもしれません。木炭は一体どのようにして作られるのでしょう。木炭の作り方の基本を把握しておきましょう。

まず知っておきたい炭ができる原理

木炭の作り方を知る前に、まず知っておきたいのが炭ができる原理です。炭とはいわゆる炭素の塊です。炭素を含む物質は自然界に多く存在していますが、木材はその代表的な物質です。

木材に含まれる炭素は酸素が存在している通常の状態で燃焼させると、両者が結合し、二酸化炭素となって燃え尽きます。炭素の残骸は灰となって残りますが、炭は出来ません。

しかし、木材を酸素のない状態で蒸し焼きすると、二酸化炭素や水蒸気やガスとなって放出され、後には炭素の塊だけ残ることになります。これがいわゆる炭です。

木炭の伝統的な作り方

木炭は炭焼き窯という窯で作られるのが伝統的な作り方です。炭焼き窯は基本的には粘土質の土を使ってドームのような形に作られますが、焚き口の形や窯の大きさなどは地方や産地によって細かい点で違いが色々あるようです。

伝統的な木炭の作り方では、まずあらかじめ木炭にする木を準備しておきます。基本的には森を管理するという観点から、間伐材などが木炭用の木として利用されていたようです。

炭焼き窯の中にあらかじめ自然乾燥させておいた木炭になる原木を立てて並べます。クヌギやコナラ、カシなどの広葉樹が良質な木材になります。

窯の中に隙間なくびっしりと原木を敷き詰めたら、窯の入り口で廃材や雑木を焚き、窯内の温度を徐々に上げていきます。窯内の温度を上げることによって木炭となる原木の水分を飛ばし、圡でできた窯の中自体を乾燥させます。

中が十分に乾燥したところで、窯の入り口を灰を使って徐々に塞ぎ、空気孔だけにします。窯の中の酸素濃度を極力減らした状態で一週間程かけて中の原木を焼きあげ、窯全体が冷めるのを待ったら完成です。

木炭は自宅で作ることも可能

伝統的な木炭の作り方では木炭にするある程度太さのある木を準備したり、炭焼き窯を作るところから始めなければなりません。これには窯を作る場所が必要になりますし、木材を運ぶ労力や窯を作る知識や技術が必要となるためとても大変です。

はっきり言ってしまえば、伝統的な木炭の作り方は到底個人でできることではありません。また、炭焼き窯がなくてもできる、もみ殻を炭にする燻炭という伝統的な作り方もありますが、こちらも大量のもみ殻を手に入れる必要があるため、誰でもが簡単にできる炭作りではありません。

では、個人では木炭作りは無理なのかと言うと、伝統的な作り方にこだわらないのであれば木炭作りは可能です。身の回りにあるものを利用し、炭化の原理をおさえた簡略化した作り方なら自宅でも簡単に木炭を作ることができます。

木炭の簡単な作り方

炭化の仕組みをおさえた簡単な木炭の作り方をご紹介します。大がかりな装置は必要なく、材料も簡単にそろえることができるので、子供たちの自由研究など、親子で木炭作りにチャレンジするのもおすすめです。おすすめの木炭の作り方4つをご紹介します。

アルミホイルを使った作り方

自宅での簡単な木炭の作り方として、アルミホイルを使った作り方をご紹介しましょう。木材の代わりに使用するのは割りばしです。低学年の子供でも簡単に炭化の仕組みを理解できるとても手軽な木炭の作り方です。

材料・作り方手順

アルミホイルを使った作り方で必要な材料は、アルミホイルと割りばし、ライターもしくはガスのみです。まず、割りばしをアルミホイルで包みます。

割りばしの長さよりも若干長めに、余裕をもってアルミホイルで包むのがポイントです。割りばしの片方の側を潰し、もう片方は潰さずに空気孔にします。

両端を少し折り曲げ上を向くようにします。後はアルミホイルに巻かれた割りばしの部分をガスやライターを使って弱火で炙ります。

割りばしに熱が加わると、空気孔から煙が上がり、炭化が始まります。煙が出なくなったら、炭化終了です。中に水が入らないようにアルミホイルごと、水で冷やしましょう。すっかり冷えた時点でアルミホイルをはがすと、割りばしの木炭が完成しているはずです。

空き缶を使った作り方

割りばしとアルミホイルよりもワンランク上の木炭の作り方をご紹介します。必要なのは空き缶と、炭にするものです。空き缶はある程度空洞があるので、炭の材料は中に入るもので炭化するものなら何でもOKです。太めの枝や松ぼっくり、みかんなどもおすすめです。

材料・作り方手順

空き缶での木炭の作り方に必要な材料は、ラベルを剥がした空き缶と炭にする枝、松ぼっくりなどの対象物、アルミホイル、針金、網です。

作り方は、まず空き缶の中に対象となる小枝、もしくは松ぼっくりを入れます。中身を入れたら、空き缶の上の部分をアルミホイルで覆い、針金などで固定して開かないようにします。

蓋にしたアルミホイルには3カ所程穴を開けておきましょう。ガスコンロなどを利用し、網をおいたら、その上に空き缶をアルミホイル側を上にしておきます。徐々に煙が出てきて、煙が出なくなったら完成です。

一斗缶を使った作り方

空き缶よりもさらに大きな一斗缶を使った木炭の作り方をご紹介します。一斗缶を使った木炭の作り方はかなり本格的になるので、河原など広い場所で実践することをおすすめします。

一斗缶は、調味料やペンキなどを大量に購入すると手に入りますが、廃棄物処理などを行っている会社に問い合わせるともらえることもあります。

材料・作り方手順

一斗缶を使う木炭の作り方に必要な材料は、一斗缶、炭にする竹や薪などの木材、レンガもしくはブロック、燃焼用の薪、土です。一斗缶を使う場合は、コンロを使うことはできないので、レンガを使ってかまどスペースを作ります。

一斗缶に木炭にする竹、もしくは薪を敷き詰めます。出来るだけ隙間が無いように、小枝などを使ってびっしり敷き詰めると上質な木炭が出来上がります。敷き詰め終わったらかまどで薪を焚き、1時間程一斗缶に熱を加えます。

アルミや空き缶での作り方同様、一斗缶から煙が上がり、それが消えた時点で終了です。一斗缶ごと土に埋めて完全に空気をシャットアウトして残りの火を消し、冷まします。数時間放置したら完成です。

ダッチオーブンを使った作り方

ダッチオーブンを使った木炭の作り方もあります。ダッチオーブンを持っている方や使っていないダッチオーブンがあれば、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょう。一斗缶が手に入らない場合などもぜひおすすめです。

材料・作り方手順

ダッチオーブンを使った木炭の作り方としては、必要な材料はダッチオーブン、木、ドラム缶もしくはバーベキューコンロ、ガスなど、燃焼用の炭もしくは薪です。

方法は一斗缶の時とほとんど同じですが、ダッチオーブンの方が一斗缶よりも厚みがあるため、中に熱を伝えるためにはそれなりの火力が必要です。ドラム缶やバーベキューコンロなどを使って、熱が十分あるところに、中に木材をいれたダッチオーブンをかけます。

ダッチオーブン自体に密閉力があるので、木材の入れ方は一斗缶程神経質にならずにザクっと入れるだけでOKです。1時間程火にかけると煙があがり、1時間燃焼し続けると煙が消えます。完全に冷やしたら完成です。

木炭の使い道

自宅での木炭の作り方を説明しましたが、そもそも木炭にはどんな使い方があるのかご紹介しましょう。キャンプには欠かせない木炭ですが、それ以外の使い道も知っていると余った木炭なども無駄にせずに使い切ることができます。

バーベキュー

まずは、キャンプの定番でもあるバーベキューです。バーベキューはキャンプ以外でも自宅の庭で楽しんだり、屋外のバーベキュー場を利用して楽しむことができます。

スギや松などで作った木炭は高温になりますが、日持ちが悪く、バーベキューにはあまり向きません。ナラやカシなど広葉樹で作った炭は長持ちするので、ゆっくりバーベキューを楽しむことできおすすめです。自宅でキャンプ用の木炭を作る時にもぜひ広葉樹を使うようにしましょう。

除湿・消臭

木炭には除湿や消臭の効果があります。炭の成分を含んだ除湿や消臭の商品が多く販売されていますが、木炭そのものも強力な除湿、消臭効果があります。

特に竹で作った木炭、いわゆる竹炭は、消臭の効果が高いと言われているので、ぜひ自宅で木炭を作る際にも竹を原料にして作ってみてはいかがでしょう。

竹炭は、お風呂に入れたり、油に入れたりして浄化する作用も期待できますし、靴箱などでは消臭効果もあります。さらに押し入れなどではしっかり除湿してくれる優秀な炭です。

竹炭について付け加えると、炭化温度750度以上で作られた竹炭は電磁波をカットする力もあると言われています。電磁波など体の影響が気になる方はテレビやパソコンの側に置いておくのもおすすめです。

土壌の改良

木炭は土壌改良にも利用できます。バーベキューなどで余った炭は細かく砕いて自家菜園や庭などに撒いておくと良いでしょう。

効果としては、酸性の土壌が木炭のアルカリによって中和されたり、土壌内の微生物を活性化させたり、カルシウムやマグネシウムといった成分が補充されたりといったことが考えられます。

農業用の木炭は土壌改良剤として製品化されているものもあるので、ぜひ余った木炭や崩れて粉々になってしまった木炭でも無駄にせずに土に撒くようにしてください。

インテリアオブジェ

木炭はモノクロで年輪などもデザイン性があり、よく見るととても神秘的な造形をしています。備長炭を使ったインテリアは様々なものが商品化されていて、シックな部屋のインテリアとして最適です。

自宅での木炭の作り方でご紹介した松ぼっくりの炭などはそのまま置いても十分なインテリアになります。特徴のある枝が上手に炭化できれば、それだけで素敵なインテリアオブジェになりますし、あらかじめ木材を好みの形にしてから炭化しても良いでしょう。

木炭をおしゃれなグラスに数本さして寝室などに置けば、消臭効果や浄化の作用で良い眠りにつけるかもしれません。ぜひ試してみてください。

木炭を作る際の注意点

自宅での簡単な木炭の作り方をご紹介しましたが、作る際には色々と気を付けたいポイントもあります。

作り方自体は確かにそう難しくはありませんが、火を使うため、特に子供と一緒に作る際には十分気を付けて作業する必要があります。木炭の作り方で気を付けたいポイントを2つご紹介します。

火傷に気を付ける

自宅での簡単な木炭の作り方では、必ず火を使います。特にダッチオーブンやドラム缶を使った作り方では、十分な火力が必要となり、しかも数時間単位で火を使うため、ドラム缶やダッチオーブン自体もかなりの高温になりますし、周辺も高温になります。

木炭を作り終わるまでは、火を使っていることを忘れず、火を消し終わるまでは、十分火傷には注意しましょう。大掛かりであればあるほど、火傷の被害が大きくなる可能性があるので、ぜひ注意してください。

木材や缶で指を切らないようにする

Photo by 20324540@N00

自宅での簡単な木炭の作り方では、空き缶や一斗缶を利用します。一度開けた缶を使うため、缶の口は切り跡があり、とても危険です。

また、木材も棘があったり、めくれていたりして、木や棘が指に刺さる可能性があります。木材は一見大した危険が無いように見えても、作業している途中で木の皮がめくれたりすることも考えられます。

木炭を作る際の作業中には、ぜひ軍手や丈夫なゴム手袋などをするようにしましょう。特に皮膚の柔らかい子供たちと一緒に作業する時には、子供用の手袋も忘れずに準備しましょう。

キャンプ・バーベキューで活躍する木炭作りに挑戦しよう!

いかがでしたでしょうか。木炭はキャンプやバーベキューで大活躍すること間違いなしのアイテムです。

ホームセンターなどでは簡単に購入することができますが、簡単な作り方を参考に、ひと手間かけてより思い出深いキャンプやバーベキューにしてみてはいかがでしょう。子供たちも巻き込んで、ぜひ自宅でも簡単にできる作り方で木炭づくりに挑戦してみてください。

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