ナイフの研ぎ方を知ろう!シャープナーや砥石を使った手入れの方法

ナイフはきちんと手入れをすれば、長期間使用可能な「料理の相棒」になります。特に刃の手入れには、砥石がよいのか、シャープナーがよいのか、迷っている人もいるでしょう。ナイフの正しい研ぎ方や保管方法を紹介しますので、ぜひ実践してみませんか?

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ナイフの研ぎ方

主に肉の調理に使われる洋包丁(ナイフ)は、和包丁とは違う性能を有し、独特の進化を続けています。日本で進化した洋包丁を、長く大切に使うための研ぎ方について解説していきましょう。

包丁の切れ味は、固い食材を切ったり、食材を薄く切ったりと料理をする上で非常に重要です。切れ味が悪いと、食材の上で刃が滑り誤って指を切ってしまうこともありますので、切れ味が悪くなったらしっかりと研ぐ習慣を身につけましょう。

本格的に研ぐなら砥石

家庭でナイフを研ぐときは、シャープナーを使うことが多いでしょう。しかし、シャープナーでは刃先が丸くなってしまうため、本格的に研ぐ場合は砥石の方が勝っています。

砥石は大きく分けて「荒砥」「中砥」「仕上げ砥」の3種類です。荒砥は、大きく欠けた刃先を削り落とすのに使います。中砥は、刃先を出す通常の研ぎに用いるものです。最後に「仕上げ砥」で細かい傷を研ぎます。

この工程を全て行うのが理想ですが、一般家庭で使用するナイフであれば、1000番程度の中砥のみで充分です。中砥と仕上げ砥を貼り合わせた「コンビ砥石」もありますので、自分にあった砥石を選びましょう。

手軽に使えるのはシャープナー

近年では、切れ味を回復させるためのシャープナーが数多く販売されています。しかし、シャープナーは食材への食いつきを「一時的に回復」するだけなので、砥石による研ぎ直しとは別物です。

シャープナーにのみ頼っていると刃先の強度が落ちるため、刃割れや刃欠けの原因になりかねません。日常的にはシャープナーを使い、月に1〜2回は砥石を使うのが、ナイフを長持ちさせる秘訣です。

シャープナーで研ぐ方法

シャープナーは、荒砥、中砥、仕上げ砥のように、差込口が3種類に分かれているものが一般的です。荒い方から順番に、ナイフをスライドさせて研いでいきます。

上手に研ぐコツは、シャープナーに対して垂直に、軽い力で手前に10回ほど引くことです。押し引きせずに、一方向に引いて研ぎましょう。

仕上げは、1番細かい目の差込口にナイフを入れて、5回ほど手前に引いて研ぎます。これで切れ味は良くなりますが、あくまでも一時的なものです。シャープナーの使いすぎは刃先を荒くさせるため、注意しましょう。

ナイフ手入れの注意点

料理人でもない限り、ナイフを研いだ経験のある人はあまりいないでしょう。

シャープナーが砥石の代わりにならないのと同様、「誤ったナイフの手入れ」を行うと、ナイフを痛めるだけでなく、思わぬケガにもつながります。

「やってはいけない包丁の研ぎ方」を紹介しますので、覚えておきましょう。

アルミホイルで研ぐ

Webでナイフの研ぎ方を検索すると「アルミホイルやメラミンスポンジで研ぐと、ナイフの切れ味が回復する」という情報が出てきますが、それらは刃先を痛めるだけなので、行わない方がよいでしょう。

「火であぶる」という情報も誤りです。刃物は、鍛冶職人が熱処理をして使いやすいように整えているので、再度火であぶってしまうと、著しく品質が低下してしまいます。

横にして保管する

ナイフに限らず、刃物は刀身を下に向けて、立てて保管するのが一般的です。理由は、逆にして置いたり、寝かせたりして保管すると、柄の内部に水分がたまり、中の金属が錆びて柄が取れやすくなるからです。

ナイフの正しい保管方法は、洗浄後に水道水でよくすすぎ、乾いたタオルでしっかりと水分を拭き取ったあと、刀身を下にして立てて保管します。

ナイフを長く使うために、正しい方法で保管しましょう。

おすすめ道具3選

ナイフは月に1〜2回は砥石で研ぎたいですが、研ぐ時間が取れないときやすぐに切れ味を良くしたい場合は、シャープナーを利用しましょう。

おすすめのシャープナーを3点紹介します。

前述したとおり、シャープナーを使用した後の切れ味は一時的なものです。刃を傷めてしまうので、やりすぎないように注意しましょう。

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セラミックシャープニングロッドで、刃の仕上げ研ぎをします。波刃シャープナーは、目の細かい波刃や粗い波刃にも使用可能です。あらゆるナイフに使用できる万能なシャープナーと言えるでしょう。

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包丁を研ぎ口に差し込んで、力を均等にかけながら4〜5回押し引くと、わずか数秒で切れ味が回復します。前後往復の研ぎ方をせず、単一方向に引いて研ぎましょう。

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正しく研いで長持ちさせよう

ナイフの切れ味は、おいしい料理を作るためだけではなく、安全面においても大切です。

正しい研ぎ方を覚え、しっかりと手入れを行うと長い間使用できます。

できるだけ砥石を使って刃先を整え、時間がないときはシャープナーを使うなど、刃先が丸まってしまわないように注意しましょう。

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