非常時の備蓄品にはどんなアイテムが必要?災害に備えよう!

台風や地震の災害。非常事態に備えて、「備蓄品」は日頃から備えておくことがベストです。今回は、備蓄に必要なアイテムと保管方法などについて詳しく解説していきます。備えあれば憂いなし! ぜひ本記事を参考に、備蓄品を用意しておきましょう。

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いざという時に必要となる備蓄品とは

地震や台風、大雨による水害など、自然災害はいつ起きるかわかりません。ニュースでその被害を見るたびに、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

家に備蓄品があると、いざというときに役に立つものです。今回は備蓄について必要なものや保管方法などを紹介していきます。いざというときを乗り超えるためには、どのような備えが必要なのか、今一度立ち返って考えてみましょう。

■目次
1. 災害時の備蓄の重要性
2. 食料や水 何日分備蓄する?
3. 3日分の大人1人分の備蓄はどれくらい?
4. 3日分の4人家族の備蓄は?夫婦+子2人の場合
5. 備蓄品を保管する方法は?
6. 避難場所や連絡手段を家族で確認しておく!
まとめ

1. 災害時の備蓄の重要性

災害時は、思ってもみない事態が多々起こります。必要になったら購入しようと考えており、備蓄品を揃えていない方は今一度思い直してみてください。災害時には支援物資がすぐに届くとは限らず、近くのスーパーやコンビニにある日用品・食料もすぐに売り切れてしまう可能性があります。

時には、ガスや水道、電気などのライフラインが止まってしまうことも。日常生活が送れなくなるばかりか、水や食料など生きていく上で欠かせないものも、満足に得られないという状況もあります。

そんな時に、食料や日用品など必要な備蓄を揃えておくと役に立つのです。

2. 食料や水 何日分備蓄する?

災害時の備蓄品は、どれくらいの量を用意しておくべきでしょうか。備えが多いのに越したことはありませんが、まずは最低限どれくらいの量の備蓄が必要か考えてみましょう。

災害が発生したとき、支援物資がすぐに届き各家庭に行き渡るのなら良いのですが、実際はそううまくはいきません。最低限必要な食料と水は3日分だといわれることが多いです。政府や消防庁などの防災マニュアルにも、最低限3日分は備蓄しておくように書かれています。

災害発生直後の3日間、まずは命が関わっている救助活動が最優先されます。支援物資の輸送や道路の復旧作業などはその後になる可能性が高いので、最低3日間は自力で乗り切るための用意をしておきましょう。

3. 3日分の大人1人分の備蓄はどれくらい?

3日分の最低限必要な食料と水は、大体これくらいの量になります。
今回この写真に写っているものに掛かった費用は、約3,800円です。

・水10リットル(2リットル×5本)
・おかゆ6袋 
・食パン1斤
・おかず系缶詰9個
・クッキー1箱

また、それに加えてガスや電気が止まったときの備えとして、カセットコンロとカセットコンロ用のボンベを用意しました。カセットボンベの必要量は一概にいえません。3本セットから売られていることが多いので、とりあえず3本くらいは用意しておくと良いでしょう。カセットコンロは安いものなら2,000円前後から購入できます。カセットボンベは3本で300円程度です。

政府のガイドラインによれば、飲料水の備蓄は1日3リットルが目安となっています。体重にもよりますが、大人が排出する水分量は2~3リットルといわれています。排出した水分を補うのには飲料水のほか、食事に含まれる水分もあるので、必ずしも2~3リットルの水を飲む必要はありません。

災害時には食事からの水分摂取量も少なくなりやすいと考えられます。ほかの水分補給の手段があれば、必ずしも飲料水で3リットル飲む必要はありませんが、必要量の目安として1日3リットル×3日分=9リットルとしておきましょう。

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2リットルペットボトルなら5本必要になります。
水はメーカーによって価格が変わりますが、安いものなら2リットルで70円~100円といったところです。

食料として主食も必要です。白米のレトルトパックも便利ですが、災害時に意外と便利なのがおかゆのレトルトです。加熱調理されたおかゆのレトルトは温めずに食べることもできます。

おかゆは味の種類を変えて揃えておけば、食事に変化を持たせられます。また、玉子がゆや鮭がゆなら、タンパク質や塩分を一緒に摂ることも可能です。今回は、シンプルな白がゆ、玉子がゆ、さらにさっぱりと食べやすい梅がゆの3種類を2つずつ用意しました。
おかゆは大体1袋100円前後から購入できます。

おかゆだけだと主食2日分の量なので、食パンをプラスしてあります。食パンは日持ちのするものではなく、保存食として備蓄するのには不向きです。そこで、普段は普通に食べ、無くなる前に買い足しておきましょう。そうすると、いざというときには数日分の食料として利用することができます。

備蓄品は意外とかさばるため、普段の食料と兼ねると便利です。食パンも1袋100円程度で購入できます。

他にも、家にある食材などからいざというときに役立ちそうなものを探すと、食パンを含めこれだけのものがありました。

長期保存ができて栄養価も高い「蜂蜜」は立派な非常食です。

災害時、不足しがちなのが野菜です。缶詰などのおかず系で、なるべく野菜が使われているものを用意するのも大切ですが、野菜ジュースがあると便利です。水も火も使わず、水分も摂取できるため備蓄品として優秀です。野菜ジュースは200mlの紙パックなら大体1本70~80円で購入できます。

即席みそ汁やスープもあると便利です。味気ない食事のなかに、温かい汁物があると安心する人もいるでしょう。フリーズドライタイプのものも人気があるようです。フリーズドライはやや割高ですが、1食100円程度で売られています。

食料に加えて、ラップやポリ袋、除菌ウェットティッシュも用意しておきましょう。ラップは食べ物の保存に使うだけでなく、いろいろな使い道があります。
・食器に被せて使う
・包帯代わり
・油性ペンがあればメモの代わりになる
・丸めてスポンジのように使う

また、ポリ袋は料理をするときに活躍します。
・手袋代わりに使う
・食材を混ぜる時のボウル代わりに使う
・食器に被せて使う
このような使い方をすることで、使える水が少ない状況で水の節約に繋がります。

除菌ウェットティッシュは水が使えず衛生面での問題が出やすい状況で、手やテーブルなどを拭くのに役立ちます。携帯用のものだと300円程度です。同じくらいの価格で100枚入りのボトルタイプもあります。

そのほかにも、以下のようなものがあると便利です。あらかじめリスト化しておき、いざという時にすぐ確認できるようにしておくと便利ですね。
・ティッシュペーパー
・市販薬(あれば常備薬)
・消毒や包帯などが入った救急箱
・手回し充電できるラジオや懐中電灯
・ライター
・乾電池
・ガムテープ
・軍手
・マスク
・新聞紙
・使い捨てカイロ
・レインコート
・ブランケット

4. 3日分の4人家族の備蓄は?夫婦+子2人の場合

夫婦2人に子ども2人という場合で、必要になる備蓄の量を考えてみましょう。基本的には、大人1人分の量を4倍にして考えます。最低限用意しておきたい食料と水の備蓄量は以下の通りです。
・水36リットル(2リットル×18本)
・おかゆ36袋
・おかず系缶詰36個
・お菓子類3~4箱
カセットボンベは単純に4倍の量は必要としないので、6本くらいあると良いでしょう。

このほか、小さな子どもがいる場合には離乳食や粉ミルク、紙おむつやおしりふきも一定量用意しておきたいところです。女性の場合は、生理用品も必要になります。

水の量は身体の小さな子どもは大人より必要ないと思うかもしれませんが、実は子どもは大人以上に水分摂取量が必要だといわれています。子どもは大人より汗をかきやすいとされるからです。そのため、子どもがいる場合も水の備蓄は多めにしておきましょう。

主食は単純に1日3食を4人分で36食分必要です。おかゆを用意しておくのも良いでしょう。また、おかゆばかりでは飽きてしまうというときにはアルファ米も役に立ちます。アルファ米は水を入れるだけでご飯になるため、電子レンジや火が使えない状況でもご飯を食べられる便利アイテムです。味のバリエーションが豊富なのも嬉しいところでしょう。

家族4人となると、主食だけでもそれなりの量となります。普段から家で使用しているお米も、いざというときの備蓄になります。

電気が使えなくでも、ガスコンロがあれば鍋でお米を炊くことは可能です。また、ポリ袋に1人分のお米を入れて炊くこともできるため、ほかのおかずを湯煎するのと同時にお米を炊くということもできます。無洗米ならお米を研ぐ水の節約ができるのでおすすめです。

災害後の生活では脱水症状を起こしやすいです。特に小さな子どもは大人よりも脱水になりやすいといわれています。万が一の備えとして、経口補水液や塩飴なども備えておきたいところです。

簡易トイレも用意しておけると良いでしょう。合わせて、トイレットペーパーも用意しておきたいところです。
・簡易トイレ75回分(1日6回とした場合)
・トイレットペーパー12ロール

5. 備蓄品を保管する方法は?

備蓄品は定期的にチェックしておかないと、いざという時に賞味期限が切れていることがあります。これを防ぐために取り入れられているのが、食料や水のローリングストック法による管理です。

ローリングストックとは言葉の通り、備蓄を回転させること。災害時に限らず定期的に備蓄品を消費して、その分を買い足しておく方法です。

この方法だと賞味期限があまり長くないものでも、備蓄の一部にできます。普段から使うお米を多めに用意しておく、ラップなど在庫を一定数キープするように買い足すなどして、日常的に使うものを備蓄の一部にすることも可能です。
子ども用のおむつなどは、何年も保管しておくものではありません。ローリングストック法で備えておくのが最適といえるでしょう。

備蓄品の一部は、避難時に持ち出せるように分けておくと良いとされます。玄関の一角など、避難するときに素早く持ち出せる場所が良いでしょう。

荷物をまとめておくのは両手が使えるリュックの方が適しています。家族4人の場合、1人分の持ち出し用品をそれぞれ小分けにしておくと良いでしょう。水だけでも1人分が約10㎏です。

いざというときの持ち出しは、重すぎると避難に支障をきたします。男性でも15㎏、女性で10㎏ほどが目安だといわれています。自分が持てる重さに応じて、中身は調節してください。

残りの備蓄は、家屋が無事ならばあとから取りに戻ることができます。食料の保管に適した場所に置いておきましょう。地震で家具が倒壊して備蓄がダメにならない場所があれば理想です。持ち出し品、その他の備蓄、どちらも定期的に中身を確認しておきましょう。

6. 避難場所や連絡手段を家族で確認しておく!

災害はいつどこで起こるかわからないため、お互いの安否確認のための連絡手段を普段から確認しておくようにしましょう。

・災害用伝言板
・災害用伝言ダイヤル(171)

携帯電話が繋がりにくくなる災害時には、こういったサービスを活用しましょう。家族みんなで使い方を日ごろから確認しておくと安心です。ほかにもSNSなど、さまざまなツールを活用すると良いでしょう。家族がバラバラで被災したとき、集合する場所も必要です。
・自宅
・公園や学校などの避難場所

自宅で集合できるとは限りませんので、集合場所も事前に決めておきましょう。
・具体的な目印を決めておく
・時間を決めておく
避難場所では多くの人がいて、家族が見つかりにくい可能性があります。ベンチの前、ブランコの前など、具体的な目印を集合場所に指定しておくと良いです。また、何時に何分間待つと指定しておくと、何時間も待ち続ける必要がありません。疲れや不安の軽減にも繋がります。

まとめ

自然災害はいつ起こるかわかりません。いろいろな災害が毎年起きてはいるものの、いざ自分が被災するまで備蓄をしていなかった人も少なくはないようです。起こってからでは、必要なものがなかなか手に入らずに辛い思いをするかもしれません。

最低限乗り越えるために必要な量の備蓄だけでも、あるのとないのとでは変わってきます。いざというときに備えて備蓄を用意してみてはいかがでしょうか。

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