パリッと気持ちの良い仕上がりに!「のり」を使ってアイロンがけする方法

「のり」の使い方を覚えれば、ワイシャツなどもクリーニングに出したような仕上がりにすることができます。なんだか大変そうなイメージのある洗濯のりですが、基本的にはアイロンがけにひと手間加えるだけ。何より、クリーニングに出すよりも安く済みます。この機会に「のり」を使ったアイロンがけをマスターしましょう!

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洗濯のりと聞くと、「クリーニングのプロが使うもの」「家庭では使い方が難しそう」と感じる方も少なくないでしょう。昔は家庭でもワイシャツやシーツなどにも洗濯のりを使用し、パリッと仕上げていたイメージがあります。しかし、今の主婦たちは忙しい人も増えているため、洗濯のりを一度も使ったことがない人もいるようです。

そこで、今回は洗濯のりを使って、上手にアイロンをかけるコツを紹介します。洗濯のりを使ったことがない方も、使ったことがある方も、使い方を見直してみましょう。

■目次
1. 洗濯のりとは?
2. スプレーのりを使うときの注意点
3. スプレーのりを使った上手なアイロンのかけ方
4. 液体タイプを使うときの注意点
5. 液体タイプでつけ込む方法
6. アイロンのかけ方
まとめ

1. 洗濯のりとは?

クリーニング屋さんにワイシャツを出すと、パリッと張りがあり、シワなく仕上がっています。これは熟練の職人がアイロンを丁寧にかけていることも理由のひとつですが、洗濯のりを使っているからこそこのような仕上がりが可能なのです。家庭でも、張りを出してシワを防ぎたい衣類に洗濯のりを使えば、プロのような仕上がりになります。

洗濯のりを使うと、ヨレヨレしやすい衣類もパリッと仕上がり、のりが繊維の間に入り込むため洗濯での汚れ落としがしやすくなります。綿のシーツに洗濯のりを使用すると、ホテルや旅館のようなパリッとした仕上がりになりますよ。デニムに使用し、買ったときのような新品の張りを出す使い方もおすすめです。

洗濯のりはでんぷんを使った天然のりと、加工されている合成のりの2タイプがあります。

昔から使われているのが天然のりです。天然のりは、コーンスターチ、片栗粉、小麦粉などのでんぷんを水で溶いて火にかけたものです。大量に使う場合は手作りしてもよいでしょう。

天然のりは張りが強く出て、より張りのある仕上がりにしたい衣類に向いています。添加物の心配がないため、肌が弱い方や赤ちゃんにも使いやすいでしょう。長期間の保管では変質しやすいため、日常的に使う衣類に適しており、長期保管する衣類には不向きです。のりを使った服を衣替えなどで長くしまい込む場合、押し入れに入れる前にのりを落とす必要があります。

この商品は1袋100円以下で買えます。使っている原料は、タピオカでんぷん、小麦でんぷん、防腐剤、その他です。ちなみに天然のりは、スライムやシャボン玉つくりにも使うことができます。

合成のりはスプレータイプなど、使い勝手がよく、初めての方でも扱いやすいというメリットがあります。合成糊はポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、耐熱性ポリマーなどが使われているようです。

こちらの商品は、成分は耐熱性ポリマー、シリコン、香料となっています。シルク、レーヨンには使えませんが、アイロン時にそのまま使えるため手間がありません。洗濯のりを溶かして使う必要がなく、忙しい家庭におすすめです。

天然のりと合成のりは共に通販で買うことができるので、ご自身の使いやすさに合わせて選んでみてはいかがでしょうか。

2. スプレーのりを使うときの注意点

スプレータイプの洗濯のりは、溶かして衣類に馴染ませる必要がなく、シャツにアイロンをかけるときに吹きかけるだけです。使用方法が簡単で、変質が少ないのがメリットでしょう。しかしデメリットもあります。

衣類にまんべんなく吹きかけないとムラになります。衣類全体に馴染ませようとすると、使用量が多くなりがちです。また、アイロン台の上から吹きかけると、床にも洗濯のりが付いてしまうため、お掃除の手間がかかります。

洗濯のり本体のニオイや、香料が気になるという方もいるでしょう。花王のキーピングは、サラリーマンのシャツのニオイに似た、制服を着ている人のニオイに似ています。無香料でなければ苦手な方にとって、ニオイは気になるかもしれません。また、成分が天然でないことから、肌が弱い人には向いていません。

3. スプレーのりを使った上手なアイロンのかけ方

アイロン台にワイシャツを乗せてからだと、床がベタベタするのが気になります。それならベランダや屋外にワイシャツを干して、その際に吹き付けてしまえばいいのです。

洗濯してベランダに干す際に、ムラにならないようたっぷり吹きかけましょう。スプレータイプの洗濯のりは、干す際に吹きかけて、一度乾かしたほうがアイロンがけしやすくなります。

薬局などには「キーピングスムーザー」が売られていますが、これはアイロン滑りをよくするための製品です。スプレータイプの洗濯のりは、アイロンで加熱するとアイロン底に糊がくっつくため、それを防ぐためのものとなっています。しっかり乾かしてからアイロンがけすれば、別途スムーザーを使わなくても大丈夫です。

4. 液体タイプを使うときの注意点

洗濯機でのりづけする場合は、最後のすすぎの段階で入れます。すすぎの途中で入れてしまうと、のりが流れ落ちてしまうため効果はありません。ほかの衣類と一緒に洗った場合は、のりづけする衣類のみ取り出しておき、別に低水位での洗いでのりづけして、脱水をかけておきましょう。

洗濯のりは柔軟剤投入口に入れないでください。なかで固まると掃除することができません。また、乾燥機の使用はフィルターの目詰まりの原因となります。

5. 液体タイプでつけ込む方法

でんぷんのみの天然のりの場合は、使用量を目安に絞り出し、少しずつ水を加えて溶きます。木綿ワイシャツなら60gを5倍で希釈しましょう。洗面器や洗面所などを使い溶かすとやりやすいです。

衣類に2~3分ほど浸したら、軽く絞り干して仕上げます。完全に脱水してしまうと、のりが落ちてしまうため軽く絞る程度でOKです。

でんぷん糊は、開封したら1週間以内で使い切る必要があります。毎日洗濯のりを使用しない方は、天然のりより合成のりを選んだほうがよいでしょう。

使用した洗面器や洗面台は、のりをよく洗い流してください。直接のりを手で触れた場合は、ハンドクリームでお手入れすることをおすすめします。

6. アイロンのかけ方

天然のりでのりづけした衣類は、軽く脱水してください。干したあとに時間があるようなら、9割乾いたところでアイロンがけしましょう。少し湿っているほうがアイロンをかけたときにシワが取れやすく、アイロンがけが楽です。

時間がなければ完全に乾かしてからアイロンがけしましょう。その際には、霧吹きを使って衣類をしめらせると、シワが取れやすくなります。

スプレータイプは衣類に直接吹きかけて大丈夫です。生地が少し湿るくらいたっぷりと吹きかけましょう。

右側のみスプレータイプの洗濯のりを使用しています。洗濯のりを使ってワイシャツを仕上げると、襟がパリッと仕上がりプロ並みに。よれやすいカジュアルシャツに使ってみたら、違いが一目瞭然です。少しフォーマルなスーツのワイシャツとしても使えそうですね。

まとめ

洗濯のりといっても、でんぷんを使った天然のりもあれば、使いやすいスプレータイプも売られています。天然のでんぷんは肌に優しいのがメリットですが、質が落ちやすく長期間保存できません。スプレータイプは天然のりと比べるとコスパはよくありませんが、手軽に使えて変質しにくいメリットがあります。

どちらが適しているか分かりにくい方は、両方を試してみて、日常使いしやすいほうを選んでみましょう。洗濯のりを使ったワイシャツの仕上がりは、プロがアイロンをかけたようで感動ものです。気になった方は洗濯のり仕上げに挑戦してみてください。

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