【直撃インタビュー】性能がいいと話題のマキタの充電式クリーナー、選び方のポイントを担当者に聞いてみた
業務用の電気工具や木工機械のパイオニアとして世界に名を馳せるマキタ。そんなマキタが掃除機の販売もしていることはご存知でしょうか?業務用の製品ならではの知識を生かしたバッテリーの持ちの良さやスマートな収納から、多くの家庭で人気の掃除機です。マキタの掃除機の秘密を担当者に聞いてみました。
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最近の家電量販店では多くの種類の充電式クリーナーを多く取り扱っています。充電式クリーナーの「パワフルで軽量、置き場所をとらない」ところが現代の生活スタイルに合っているのでしょう。
各メーカーが特徴を生かした新商品開発をしていますが、その中でも今日は「マキタ」について深掘りしてみます。「マキタ」は、主婦の方には馴染みのない方が多いかもしれませんが、口コミでは性能がいいと評判の会社。いったいどんなところが支持されているのか、マキタの広報担当者(以下「マキタ」)の方にお話を伺ってみました。
■目次
1.「マキタ」ってどんな会社?
2. どんなクリーナーがあるの?
3.「バッテリ」で選ぶ
4. 紙パック?カプセル?ゴミの捨て方で選ぶ
5. 使う頻度や場所に合わせて選べる2種類のスイッチ
6. 進化するクリーナー プロが認めるマキタの技術
まとめ
1.「マキタ」ってどんな会社?
株式会社マキタは大正4年、牧田茂三郎により名古屋でモーターの販売修理会社「牧田電機製作所」として創業。数々の電動工具を発売し、海外にも多くの拠点を持ち、世界でのシェアもトップレベル。平成27年には創業100周年を迎えた歴史ある日本のものづくり企業です。取り扱っている商品は主にドリルやノコギリなどの電動工具、木工機械、空気動工具、家庭向けクリーナーや園芸用機械などがあります。
——業務用の製品を作っている会社ならではの強みはありますか?
「クリーナーは、建築や清掃業の現場で使われていることが多いのですが、その性能の良さが広まりご家庭でも利用されている方が多いです。業務用ならではの『アフターサービスを念頭に置いた商品開発』に力を入れています。とくにマキタのクリーナーはつくりをシンプルなため、修理が必要となった際に迅速かつリーズナブルに対応できるところが強みです。」(マキタ)
100年の歴史の中で蓄積されたノウハウや信頼が家庭用の機器にも取り入れられていることが大きなポイントです。
2. どんなクリーナーがあるの?
——どのようなクリーナーがあるのでしょうか?
「ハンディタイプで言えば2016年10月時点で18モデルあります。建築現場などでさっと木くずを吸い込んだり、オフィスの掃除に使ったりと日々こまめに使用することを想定して開発されているので、重量は約0.8kg~1.5kgと軽量です。全てのモデルにT字のノズル、ストレートパイプ、そしてすきま用のノズルが付属されており、比較的新しい型式だとLEDライトが付属しているタイプもありますよ。」
家具の下や壁との隙間、クローゼットの中など暗い場所で明かりがあると、吸い残しがないか確認できます。家の中でも夕方になると階段や北側の部屋は薄暗くなるので、手元にライトがあるのは重宝しそうです。
マキタのクリーナーは、つくりがシンプルで、リビングに出していてもあまり目立ちません。使用しないときは、市販のラックに立てかけるか、ストラップが付いているものはフックにかけてスッキリと収納することも。
T字ノズルの吸い込み口には、一般のクリーナーでよくある『ローラーブラシ』は付いていません。意外とローラーに髪の毛やゴミが絡まることが多く、定期的にきれいする手間があるのですが、そのストレスなくゴミを吸い取ってくれます。お子さんの食べこぼし、ペットの毛はなんなく吸い込みますし、グラスや食器を割ってしまったときの小さな破片も問題ありません。掃除したいときに、どんな場合でもすぐに使えるところが主婦にとっては嬉しいですよね。
重量のある機種は、持ち手がラバー素材になっています。そのため、滑らず手にフィットして持ちやすいので、あまり重さを感じません。天井や壁、エアコンのフィルター掃除など、高い場所でも安定して使うことができます。
3. 「バッテリ」で選ぶ
——では数ある商品の中から、まずは何に注目して選ぶのが良いのでしょうか?
「1番の特徴はバッテリです。バッテリは大きく分けて『リチウムイオンバッテリ』と『ニカドバッテリ』があります。一般的に、後者のニカドバッテリだと1日放置するだけで電池が減ってしまうのと、電池を全て使い切ってから充電しないとバッテリの充電容量が低下してしまう、という性質があります。そのため弊社ではリチウムイオンバッテリの使用が主流です。
電圧は7.2V、10.8V、14.4V、18Vと4種類があり、数字が大きくなれば吸引力が高くなり、長い時間使えて、吸引力も良いのですが、そのぶん重量・値段が上がります。
ですので、一人暮らしの方や、とにかく軽量で、気軽にさっと使えるサブクリーナーを選びたい場合は、電圧の小さいものを選択すると良いでしょう。」
——カタログを見ると、10.8Vにはいろいろなタイプの商品がありますね。違いを教えてください。
「まず10.8Vには3種類のバッテリがあります。バッテリを本体に差し込むタイプと、外付けするスライドタイプ、そしてバッテリが内蔵されているタイプですね。
差し込みタイプは3つのタイプのなかで最も軽量となっており、その扱いやすさが魅力です。2016年に発売されたスライドタイプは設計が新しい分パワーや使用時間が上回っており、さらに、充電時間は差し込みタイプが50分、スライドタイプは22分と、スライドタイプの方が30分も早くなっています。」
その時間なら充電している間に洗濯物を干すとか、洗い物をしていれば終わる時間なので、同時に家事をする場合も不便ではありませんね。
「また、スライドタイプと差し込みタイプは使用するバッテリが当社のインパクトドライバなどの充電式工具にも使い回せることも大きな特長です。既に当社の充電式製品をお持ちの方はもちろん、これから道具を揃えて仕事や日曜大工に使ってみたい、という方にお勧めしたいです。」
「バッテリが内蔵されているタイプだと、電池を他の工具と使いまわすことは出来ませんが、その分価格がリーズナブルなものになっています。」
10.8Vを選ぶ際にはパワーや価格、充電方式など自分に合った商品を選びましょう。
4. 紙パック?カプセル?ゴミの捨て方で選ぶ
——マキタのクリーナーでは、2種類のごみの捨て方があるようですが、それぞれどんな特徴がありますか?
「紙パック式とカプセル式のことですね。
まず紙パック式は、ゴミがたまったらそのままパックごと捨てれば良いので、埃が散らばることはありません。フィルターの掃除も必要ないので、新しいパックに交換すれば終了。ただし、ゴミがたまってくると吸い込む力が弱くなってくるので、こまめに交換することが必要です。
クリーナー購入時、使い捨て紙パック10枚と繰り返し使えるダストバッグが1枚付属されています。」
ゴミを直接見るのが嫌、フィルター掃除が面倒という方は紙パック式がおすすめ!
「一方、カプセル式は本体にゴミがたまり、カプセル部をひねって外すとゴミが出てくる構造になっています。
紙パック式より容量が大きく、捨てる回数が少なくて済みます。気をつけるべきは、捨てる際にカプセルからゴミがそのまま出てくること。ゴミが散らばる可能性があるので、ゴミ箱の上や新聞紙の上などで開けましょう。また、フィルターが目詰まりすると吸引力の低下につながりますので、ときどき石けん水でフィルターをもみ洗いしていただくといいです。」
紙パック代が要らないという点では、コストが抑えられるという利点から、フィルターの掃除が面倒ではない方はカプセル式にすると良いかもしれません。
5. 使う頻度や場所に合わせて選べる2種類のスイッチ
——スイッチも2種類ありますが、どんな違いかありますか?
「スイッチは「ワンタッチスイッチ」と「トリガ式スイッチ」の2種類あります。
「ワンタッチスイッチ」は本体を握ったときの親指部分にパワーを切り替えるボタンとOFFボタンがあるので、ごみの量に合わせて簡単に強弱を入れ替えることができます。
フル充電で1番電力の大きい18Vの製品の場合、『強』で20分、『標準』だと40分使用可能。ですので、普段のお掃除でも十分活用可能です。
一方、「トリガ式スイッチ」は取っ手の下部に付いており、押しているときだけ電源が入るようになっています。こちらは力の強弱は選択できませんが、連続使用するよりもこまめに電源を切ることができるため、電池の消耗を抑えることができます。」
1つ注意したい点があります。それは、ほとんどの製品が『ごみの捨て方とスイッチ』はセットになっているという点です。
『紙パック式だとワンタッチスイッチ』『カプセル式だとトリガ式スイッチ』となっていますので、どちらが良いかを決めるときは、それぞれの生活のスタイルや、クリーナーを使用する頻度など色々な条件を考慮して決めるのが良さそうです。カプセル式でワンタッチスイッチの機種も2種類あるので、検討してみてください。
6. 進化するクリーナー プロが認めるマキタの技術
——マキタさんではロボットクリーナーの取り扱いもあるようですが、どんな商品ですか?
「こちらは一般の家庭向け商品ではありませんが、オフィスや店舗、倉庫など業務用として使用することを想定しています。テニスコート約2.5面分のお掃除が可能です。大型のブラシと高性能フィルターを内蔵しており、集じん容量も2.5Lと大容量となっています。」
見た目も頑丈そうで、パワーの強さを感じます。業務用というと大きなクリーナーを人が操作して掃除するイメージがありましたが、ここまで進化しているとは驚きです。このような新しい技術と、創業以来培ってきたノウハウが現場で認められているのですね。
まとめ
これまで、子どもの食べこぼしを片付けたいときや、ちょっとした掃除をしたいとき、わざわざ物置から掃除機を出して、コードをつなげて、また片付けるという作業がとても面倒に感じていました。
「充電式クリーナーはあまりパワーがない」というイメージがあり、あまり手を出す気はなかったのですが、マキタのバッテリは性能良いということが分かり、使ってみたいと思いました。
マキタの掃除機を使う人の中には「軽くてサッと掃除ができるので、ダイニングテーブルの下の食べこぼしを吸い取ったついでに、リビングの床も軽くかけてきれいにする」という方もいるようです。サブとして購入したはずが、メインのクリーナーよりも出番が多いとか。日頃からこまめに掃除できると、大がかりな掃除をする必要もなくなり、本当に助かりますね。
もちろんお部屋の数や広さにもよりますが、普段の掃除ならこれマキタの充電式クリーナー1つで十分。さらに電源の取れない車の中や、階段でパワフルに使えるところは魅力的です。シンプルなデザインと機能の中に老舗工具メーカーの技術が詰まっているマキタのクリーナー、清掃業のプロも認めるその性能、ぜひあなたの目で確かめてみてください。
回答者:株式会社マキタ
回答日:2017年3月7日
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