コーヒー豆のおすすめ30選!豆の種類ごとの味や選び方もご紹介
朝の目覚めや午後のリラックスタイムに欠かせないコーヒー。喫茶店で飲むようなおいしいコーヒーを、お家でも楽しめたら嬉しいですよね。お家でコーヒーを淹れる場合は、コーヒー豆選びからこだわることが大切です。コーヒー豆は、卸売りだけでなく、カフェや喫茶店でも入手できます。人気ブランドの『カルディ』や『スターバックス コーヒー』など、おすすめのコーヒー豆や選び方をご紹介します。
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コーヒー豆と粉どちらを選ぶ?メリットとデメリット
お家用のコーヒー豆を買うとき、お店で「豆のまま」か「粉に挽いてもらう」か選べますよね。
単純に言い換えれば「自分で豆を挽くかどうか」ということになりますが、それぞれどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
この記事の監修者:イー・エー・グラン 西武池袋店 バリスタ 澁谷麻世さん
澁谷麻世さんのプロフィール
イー・エー・グラン 西武池袋店 バリスタ。社内バリスタコンテストにて2度の優勝後、UCCコーヒーマスターズ2019「エスプレッソ部門」にて全国大会出場。新入社員のバリスタ教育など、後進の育成も行う。
コーヒー粉のメリット・デメリット
- コーヒーミルを自分で用意する必要がない
- 自分で挽かなくていいのでお手軽&時短になる
- 粉が均一に挽かれていてコーヒーの安定したおいしさを楽しめる
- 空気に触れる面積が大きく酸化が進みやすい
- 豆と比べて保存期間が短い
コーヒー豆のメリット・デメリット
- 挽きたての香りや味わいを感じられる
- 粉と比べて保存期間が1ヶ月程度と長い
- コーヒー豆が熟成する過程を楽しめる
- コーヒーミルを自分で用意する必要がある
- 均一に挽かないと味が落ちることも
それぞれにメリット・デメリットがありますが、コーヒーを淹れる手間や時間も含めて楽しみたい方や、保存期間は長い方がいい場合には「豆のまま」購入するのをおすすめです!
コーヒー豆ってどうやって選べばいいの?
手軽なインスタントコーヒーとは違い、コーヒー豆から選ぶとなると本格的なイメージがありますよね。コーヒー豆は実にさまざまな種類があるため、「どのコーヒー豆を選ぶか」だけでもかなり迷ってしまうものです。
そんなときにチェックしたいポイントがこちらです!
コーヒー豆を選ぶときにおさえておきたい4つのポイント
- 「産地」によって味わいが変わる!
- 「焙煎度合い」によって風味に違いが生まれる
- 「飲む人やタイミング」に合わせて豆を選ぶ
- 頻繁に飲むなら「値段」もチェック!
「産地? 焙煎? 覚えることが多くて大変そう……」と思っていても大丈夫♪ 気になるキーワードを覚えておくだけで、コーヒー豆を選ぶときの参考になりますよ!
コーヒー豆の産地によって味わいが変わる!
コーヒーは、その名前の多くが産地を冠したものになっています。
コーヒーの木が育つのに適した地域は限られていて、主に栽培しているのは「コーヒーベルト」と呼ばれる赤道近くのエリア。その中でも地域によって栽培方法や品種などが異なり、収穫できるコーヒー豆の味もさまざまです。そのため産地はコーヒーの味を知る上でとても重要な要素なんです!
まずはその産地から好みの味を探していきましょう。
コーヒー豆の「アラビカ種」と「ロブスタ種」
コーヒーの品種は、大きく「アラビカ種」と「ロブスタ種」の2つに分類されます。
ほとんどのコーヒーはアラビカ種で、酸味がありフローラルな香りがします。アラビカ種に対してロブスタ種は、苦みや香ばしい香りを楽しめます。
コーヒー豆でも珍しいロブスタ種は、主にベトナムで生産されていて苦味が強いのが特長です。その苦味を生かしたベトナムコーヒーは、深めに焙煎したコーヒーにたっぷりの練乳を入れてキャンディのような甘さと苦味を楽しむ独特な味わいが有名です。
初心者でも飲みやすい♪バランスの良い味わいの中南米のコーヒー
コーヒーの味わいを左右するのは酸味と苦味。これらの好みの度合いを見つけたいとき、基準にしやすいのが中南米のコーヒー豆です。
中南米産の豆は酸味と苦味のバランスがよく、初心者にも飲みやすい味でおすすめ。中南米といえば、コーヒーの生産量1位であるブラジルやジャマイカなどが代表的です。
コーヒーの中でも有名な「ブルーマウンテン」はジャマイカのブルーマウンテン地区で栽培し、厳しい基準をクリア、品質保証されたものだけを指します。そのためブルーマウンテンは“コーヒーの王様”と呼ばれているのです。
日本はそんなブルーマウンテンの最大輸入国! まずは日本人が好んできた王道の味を試してみるのも良いですね。
食後などすっきり飲みたいときはアフリカ系の酸味が強めのコーヒー
すっきりした酸味を味わいたい人にはアフリカ系のコーヒー豆がおすすめ。寒暖差の大きい栽培地で熟された豆は、良質な酸味や果実感を得意とします。
有名なのは、タンザニアの「キリマンジャロ」や、イエメン・エチオピアの「モカ」など。キリマンジャロは柑橘系で爽やかな酸味とほんの少しの甘み、モカはベリー系の芳醇な酸味と香りが特長といわれています。
ストレートで楽しむのも良いですが、最初はブレンドからチャレンジするのがおすすめ。「キリマンジャロブレンド」「モカブレンド」のように産地が入っているブレンドは、その産地のコーヒー豆が30%以上入っているので、ストレートで飲むよりもマイルドに味わうことができますよ♪
また、ハワイ島の「コナ」もフルーティな酸味と強いコクが特長のコーヒー。
生産地のコナ地区は特別に“コナコーヒーベルト”と呼ばれるほど、コーヒーの生育に最適な自然条件のエリア。生産量が少ないため、希少価値が高く最高品質の豆としても有名です。
ブレイクタイムにはアジア圏の苦みと深いコクのあるコーヒー
深いコクやしっかりとした苦味を楽しみたいときはアジア圏の豆をセレクトしましょう。酸味が苦手な人にもおすすめです。
インドネシアは世界有数のコーヒー生産大国。インドネシアでは生乾きの生豆を出荷するため中深煎りから深煎りで焙煎されたものが多いです。そのため、苦みが強くしっかりとした味わいになります。ミルクや砂糖と一緒に飲むのにもぴったり。
有名なものではスマトラ島でとれる「マンデリン」があり、重厚感のある苦味と深いコクに香辛料のような独特な香りを感じられます。
また、“幻のコーヒー”と呼ばれ高級品としても有名な「トラジャ」は、クリーミーで優しい苦味があり、力強いコクとスモーキーな香りが特長です。
焙煎度合いによって風味に違いが生まれる
コーヒーの味わいを決めるのは焙煎の度合いです。
焙煎とは、コーヒーの生豆を乾煎りする作業。ローストすることで緑色の生豆の状態から、よく見る黒褐色のコーヒー豆に変化します。
生豆には元から酸味と苦味の元になる物質が含まれていて、焙煎による化学変化でその物質が変化します。そのため同じ豆でも浅煎り・中煎り・深煎りという焙煎度によって風味が大きく変わるのです。
酸味が好きなら浅煎り
浅煎りは酸味がメインの味わいになります。
焙煎を始めるとまず酸味を感じる成分が生成されるためです。またコーヒー豆そのものが持つフルーツ由来の酸味も感じられます。
浅煎りでコーヒーを飲むならフルーティな酸味を楽しめるブラックがおすすめです。
定番!迷ったときは中煎り
中煎りは、いわば定番の焙煎度合いです。
焙煎が進むと酸味が減少し、苦味の成分の生成が始まります。そのため酸味と苦みのバランスがよく、飲みやすいものが多いです。
市販のコーヒー豆に採用されることが多いので、迷ったら中煎りのコーヒー豆を選ぶのも手ですね。
ブラックでもミルクや砂糖を入れても合うため、スイーツやサンドイッチなどを一緒に楽しむのもぴったりです。
香ばしさと苦味が欲しいなら深煎り
深煎りは焙煎の最終段階です。
焙煎が後半になるにつれて多くの苦み成分が生成されるため、深煎りは苦みやフルボディのしっかりとした味わいが好きな人におすすめ。
もちろんブラックでも、ミルクや砂糖を入れても◎。お湯で割ってアメリカンとして飲んでも楽しめますよ♪
妊娠中や夜寝る前に飲む場合はカフェインレスを
コーヒーにはカフェインという成分が含まれています。
カフェインは眠気覚ましや集中力向上の効果があるため、それらを期待して飲むという場合も多いですよね。
ただそうではなくコーヒーの味わいだけを楽しみたいという場合、たとえば夕食後のリラックスタイムに飲むときや妊娠中・授乳中などの場合は、カフェインレスコーヒーを選ぶのがおすすめです。
カフェインレスコーヒーとは、一般的に90%以上カフェインを取り除いたものを指します。元からカフェインを含まない飲み物をノンカフェインと呼びますが、カフェインレスの場合は完全にゼロではなく微量に含まれているため、注意して選ぶようにしましょう。
本格的な味わいのカフェインレスコーヒーも増えてきているので、いろいろと試してみるのもおすすめです♪
頻繁に飲むなら値段もチェック!
コーヒー豆には有名な高級品もありますが、日常的に飲む場合は値段も重要なポイントですよね。
手軽にドリップできる粉状のパックも人気ですが、それと比べても一杯あたりのコストが十分お得なコーヒー豆もあるんです!
日常的に消費するものだからこそ、コスパを考えて無理のない範囲で買い続けられる値段のコーヒー豆を選びましょう。
コーヒー豆のおすすめ30選
浅煎りコーヒー豆おすすめ7選
中煎りコーヒー豆おすすめ8選
深煎りコーヒー豆おすすめ13選
その他のコーヒー豆おすすめ2選
コーヒー豆の挽き方の違い
試してみたいコーヒー豆を見つけたら、挽き方をチェックしましょう。
コーヒー豆の挽き方には次の5つの方法があります。
- 極細挽き
- 細挽き
- 中細挽き
- 中挽き
- 粗挽き
粒の大きさはよく砂糖に例えられ、極細挽きはパウダー状の「上白糖」、中細挽きは「グラニュー糖」、粗挽きは「ザラメ糖」などと表現します。
粒の大きさが違うと、お湯を注いだときに豆に触れる範囲や時間が変わります。つまり、挽き方によって味が決まってくるのです。
細い挽き方だとお湯が粒を通るスピードが遅くなり、成分がよく抽出できます。反対に粗い挽き方では粒が大きくお湯が豆を通るスピードも速いため、成分が抽出しづらくなります。
同じコーヒー豆でも、味わいの異なるコーヒーが抽出できるのは面白いですね!
おいしいコーヒーの淹れ方
コーヒー豆の挽き方はコーヒーの淹れ方にも関係します。どんな器具を使うかによって適した挽き方があるためです。一つずつ見ていきましょう♪
ペーパードリップ式
一般的な淹れ方は「ペーパードリップ式」。
使い捨てのペーパーフィルターをドリッパーにセットし、粉を均一に入れてサーバーの上に乗せます。そこに細口のドリップポットでゆっくりお湯を注ぎ、コーヒーを抽出する方法です。
お湯を静かにゆっくり注げるように注ぎ口が細いポットを選ぶのがコツ。お湯を注ぐ際は粉の中心に小さな「の」の字を描くように、お湯の量を減らしながら3回に分けて優しく注ぎます。
また、コーヒーに少量のお湯を注いで放置する「蒸らし」を行うと、コーヒーに含まれるガスが放出されてお湯が通りやすくなり、コーヒーの成分が出やすいです。コーヒー本来のおいしさを引き出せるので、「蒸らし」をしっかり行うのがおいしく淹れるポイントといえます。
コーヒー豆の挽き方は中挽き、中細挽きが適しています。
ネルドリップ式
ネルと呼ばれる布のフィルターで抽出を行う方法です。
ネルフィルターにお湯を通してから固く絞って水気を切り、ネルドリップ専用サーバーにセットします。粉を入れたらペーパードリップ同様に蒸らし、お湯を注いで抽出します。
ペーパーフィルターよりもお湯がゆっくりと通過するため、コクがあり滑らかな口当たりになります。
ネル自体は洗って何度か再利用できますが、初めて使う前にコーヒー液で煮たり、使用後は煮沸して冷水を入れた容器で冷蔵庫内に保管し水を毎日取り替えるなどの手間がかかります。
挽き方は中挽きから粗挽きがおすすめです。
サイフォン式
専用のガラス製ロートとフラスコを使用する方法です。
大きな砂時計のようにも見えるサイフォンは専門のカフェで見かけることが多いです。実は家庭用のサイフォンを用意すれば誰でも使えます。
ただし、ビームヒーターなどの熱源でフラスコのお湯を沸かしたり、ヘラでコーヒーを2度も撹拌(かくはん)したり、弱火で一定時間放置して抽出する……など重要なポイントが多数あるため、ほかの淹れ方と比べると少し上級の淹れ方といえます。
挽き方は中挽きから粗挽きを使用します。
エスプレッソ式
エスプレッソは、蒸気圧で沸騰したお湯を瞬間的に通して抽出する淹れ方です。
挽いたコーヒー粉から高い圧力で一気に抽出するため、雑味なく濃厚な味になります。
エスプレッソをお家で飲むためには、2つ方法があります。「直火式エスプレッソメーカー」もしくは「家庭用エスプレッソマシン」を使う方法です。
「直火式エスプレッソメーカー」はくびれのあるポットのような形の器具。直接火にかけて蒸気圧を生み出し、コーヒーの抽出を行います。意外にも「コーヒー豆と水を入れて火にかけるだけ」というシンプルな方法でエスプレッソを作れるのです!
もう一つは「家庭用エスプレッソマシン」を使う方法です。「電気式エスプレッソメーカー」と呼ばれる据え置き型のマシンで、火を使わずにエスプレッソを作れます。置き場所や価格がネックとなり、家庭で導入するハードルは少し高めですが、お店のようなエスプレッソを確実にかつ手軽に楽しみたい場合は電気式がおすすめです。
どちらも挽き方は必ず極細挽きにします。
フレンチ・プレス
「フレンチ・プレス」は、日本では紅茶用としても広く親しまれている器具です。
抽出器具とポットがひとつになったもので、コーヒー粉とお湯をポットに入れてなじませ抽出したら、金網フィルターを押し沈めて粉を固定してから注ぎます。
中細挽きから粗挽きがおすすめです。
時間がないときは、コーヒーマシンに頼るのも◎
じっくりとこだわりの方法でコーヒーを淹れる時間は代えがたいものですが、時間や手間を最小限にしたい場合はコーヒーマシンに頼るのも◎。
機能やデザインもさまざまなので、一気にお家カフェの満足感がアップしちゃうかも⁉ 思い切って我が家にぴったりなマシンを見つけてみるのもおすすめですよ。
コーヒー豆の保存方法も確認しておこう!
長くコーヒーを楽しむためにも、コーヒー豆の保存についてチェックしましょう。
諸説ありますが、一般的にコーヒー豆の保存期間は焙煎してから約2週間ほど。長くても1ヶ月を目安に飲むようにしましょう。コーヒー豆から挽いた後の粉の場合は1週間程度といわれています。
珈琲は焙煎した直後から成分が変化していき、焙煎3、4日後には香りやコクがバランス良く安定した状態になります。
ただし、コーヒー豆の変化は続くため、2週間を過ぎると香りが抜けたり酸化が進んだりします。市販のコーヒー豆に書いてある賞味期限は“未開封の状態”なので注意してくださいね。
コーヒーの風味や味をできるだけ長持ちさせるには、保存方法を工夫するのがポイントです!
コーヒー豆の保存で注意すべき3つのポイント
- 高温多湿を避けて光や紫外線が当たらない場所へ
- 劣化の原因となる水分を避けて湿度の低い場所へ
- 空気に触れると酸化するため密封した状態で
しばらくコーヒーを飲まない場合は、冷凍庫へコーヒー豆を入れるのも1つの保存方法です。
解凍するときは、冷凍庫と室内の温度差による結露でコーヒー豆が傷まないよう注意しましょう。コーヒー豆が常温になるまで待つことが大切です!
コーヒー豆を保存する容器は密封できるものが◎
空気に触れさせないためには密封できる容器へコーヒー豆を入れます。
密封容器の代表的な例としては、フタができるガラス瓶やジップロックなどがおすすめ。湿気や乾燥、ほかからの臭い移りを防いでくれるものを選びましょう。
コーヒー豆専用の密封容器ではなく100均で手に入るものでOKです♪
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※記載している商品情報は、LIMIA編集部の調査結果(2021年5月)に基づいたものです。
※一部の画像はイメージです。
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