月桂樹(ローリエ)は生垣や庭木におすすめ!意味や育て方、害虫の対処法を解説

ギリシャ神話にも登場する月桂樹(ローリエ)。勝利や栄光を意味する樹木として、さまざまな大会で月桂樹を使った冠が作られることがあります。身近では料理の香辛料としても活躍。そんな月桂樹は、家庭で気軽に栽培できるのが特徴です。本記事では、月桂樹の育て方や害虫対策についても解説します。

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月桂樹(ローリエ)の意味とは

提供:LIMIA編集部

地中海を原産地とする月桂樹(ローリエ)は、クスノキ科ゲッケイジュ属の常緑性高木。日陰でもすくすくと育つ強い生命力を持ち、初心者から上級者まで、広く栽培を楽しまれている植物です。

月桂樹が日本国内に普及したのは明治時代の初頭で、日露戦争に勝利したことを記念して、東郷平八郎が「勝利」の象徴である月桂樹を日比谷公園に植えた史実から、国内に広まったとされています。

大きなものでは樹高10メートルを超えるまでに育ちますが、刈り込むことで好みの樹形に整えることが可能。垣根や生垣などに使われることも多く、また強い香りを持つ葉を乾燥させたものが、香辛料として料理に使われるため、庭木として植えられたものを見かける機会もあります。

英語では「ベイリーフ」、フランス語では「ローリエ」と呼ばれる月桂樹

月桂樹の学名はLaurusですが、この語源は緑という意味を持つケルト語の「Laur」で、つややかな緑の葉を持つことから名づけられました。日本語では月桂樹ですが、英語圏ではベイリーフフランス語ではローリエスペイン語ではローレルなどと呼ばれており、国内でもこれらの名称を耳にすることがあります。

月桂樹(ローリエ)は縁起のいい木?栄光・勝利の象徴として親しまれる

スポーツの大会で、勝者に緑の葉で作られた冠が授与されるのを目にしたことがあるのではないでしょうか。これは、月桂冠(げっけいかん)と呼ばれ、月桂樹の葉で作られたものです。

月桂樹は古代ローマの時代から神の木と崇められ、戦績を挙げてローマに戻る英雄が月桂冠をかぶったり、月桂樹の枝を神に捧げたりしました。そのため、月桂樹は現在でも栄光、勝利を象徴し、縁起の良い木として広く愛されています。

こうしたエピソードから、月桂樹の花言葉は「栄光」「勝利」「輝ける未来」であり、それにあやかろうと庭木に採用する人も多いようです。

月桂樹(ローリエ)の花や実について

月桂樹には雄木と雌木があり、一見しただけでは区別がつかないほど、その姿はよく似ています。雄木、雌木ともに春になると花を咲かせますが、雄木は黄色の花雌木は白い花をつけるのが特徴です。秋になると雌木は黒い実をつけます。しかし、日本に入っている月桂樹の多くは雄木で、雌木が実をつけた姿は滅多に見ることがありません。

ギリシャ神話には、エロスのいたずらで報われない恋に翻弄されたアポロンのダフネのエピソードがあります。ダフネはアポロンの愛を受け入れられず、月桂樹になってしまうのです。この切ないエピソードから、月桂樹の花には「信頼と不信」の花言葉があります。

月桂樹(ローリエ)の育て方5つのポイント│水やりや肥料、鉢植えの場合など

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月桂樹は生命力の強い木で、土質を選ぶことなく定着し、枝葉をよく広げます。さらには、料理に使えることから、庭に月桂樹を植えたいという人も多くいます。また、月桂樹は鉢植えでも育てることが可能です。以下では、月桂樹の育て方についてまとめました。

月桂樹の育て方1. 鉢植えの場合は大きめの鉢がおすすめ

月桂樹はとても生育が盛んな木で、環境が合えばどんどん大きく育ちます。そのため、鉢植えにする場合は、成長を見越してふたまわりほど大きな鉢に植えておくと良いでしょう。鉢の中で根が張ってきたら、春先の時期を選んで、さらにひとまわり大きな鉢に植え替えます。

月桂樹の育て方2. 水やりは控えめに

苗を植えつけたばかりの若木では水やりも必要ですが、成木になって定着すれば、露地植えの月桂樹に水やりは必要ありません植えつけから2年以上経っていれば、水やりは不要と考えて良いでしょう。

月桂樹の育て方3. 肥料はたっぷりと

月桂樹は肥料が切れると元気がなくなります。鉢植え、地植えともに、肥料を切らさないように注意しましょう。露地植えの場合はに根元から少し離れたところに有機肥料を施し、鉢植えなら効果が長く続く緩効性化成肥料を、夏と冬の年2回程度与えるのがおすすめです。

月桂樹の育て方4. 年に2回、春秋に剪定を

生育の盛んな月桂樹は、育ちすぎると葉が密集してしまいます。そこで、春と秋の年2回剪定をして、樹形を整えるようにしましょう。少し大胆に刈り込んでも生育に影響はなく、ぐんぐん若芽を出して育ちます。

月桂樹の育て方5. 葉の収穫は下の方から

収穫の際にはつい若い葉を選んでしまいがちですが、月桂樹は下の葉の方が良い香りを放ちます葉が出て半年以上が経過しているものを選んで収穫しましょう。葉の収穫は季節を選ばず、いつでも問題なく行えます。ただし、若い苗木から葉を取りすぎることは、成長の妨げとなる場合があり、おすすめできません。

月桂樹(ローリエ)の害虫対策

提供:LIMIA編集部
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葉の芳香にひかれてか、月桂樹にはよく害虫がついてしまいます。とくににカイガラムシハマキムシが原因で被害を受けることが多いです。放置せず対処することが被害を広げない秘訣。以下では、月桂樹に発生する害虫の対処法を紹介します。

月桂樹の害虫対策1. スス病の原因にもなるカイガラムシの対処法

月桂樹に一番つくと言われている害虫のカイガラムシは、5〜7月の初夏の時期によく発生します。放っておくと、葉に黒い斑点が現れスス病の原因にもなってしまうので、見つけたら即対処するようにしましょう。成虫になると薬剤が効かないため、歯ブラシなどでこすり落としたり枝ごと切り落としたりして物理的に取り除きます

月桂樹の害虫対策2. 葉に産卵するハマキムシの対処法

名前の通り葉を巻き込んでその中で暮らす蛾の幼虫がハマキムシです。葉を重ね合わせたり、巻き込んだりして、葉を食べてしまいます。巻き込んだ葉の中には白い卵が産み付けられているケースも多いので、見つけたら葉ごと取り除きましょう

生垣や庭木として月桂樹(ローリエ)を育ててみよう

栄光の象徴として古くは神話の時代から人類とともに歩んできた月桂樹。育てやすく、香辛料としても使えるとあって、庭木にも人気の高い木です。庭のシンボルツリーや生垣として、月桂樹を育ててみるのはいかがでしょうか。

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※画像は全てイメージです。
※記載している商品情報は、LIMIA編集部の調査結果(2021年8月)に基づいたものです。

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