マルチクッカーを使ってみた!煮る、炒める、蒸すが全部できるって本当?【電気圧力鍋レビュー】

家事や仕事で忙しいから料理はなるべく簡単に済ませたい! そんな悩みを電気圧力鍋は解消してくれるのでしょうか。煮物も炒め物も、圧力調理まで可能なマルチクッカー『インスタントポット』をLIMIA編集部が実際に使ってみました。アメリカ発のマルチ電気圧力鍋は、どこまで便利にほったらかし料理ができるでしょう!?

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マルチクッカーとは?

●インスタントポット DUO Mini

材料を入れてボタンを入れれば完成まで“ほったらかし”料理ができるマルチクッカー。料理の手間を減らしてくれる便利家電です。

メーカーによって差はありますが、多くは「煮る」「蒸す」「炒める」「圧力料理」と機能が充実。1台あれば大抵の料理ができてしまい、使う道具も少ないことから、家事に時間を割くことができない人にはありがたい、マルチな電気圧力鍋です。

今回はLIMIA編集部が、マルチクッカーの『Instant Pot(インスタントポット)』を使って、その便利さを検証してみました。

インスタントポットの魅力は7つの調理法

アメリカで人気に火がつき、日本でも販売されるにようになったマルチ電気圧力鍋のインスタントポット。今回使ってみるのは容量3.0Lの『インスタントポット DUO Mini』で、1台で7つの調理法が可能です。

炒める、煮込む、蒸す、圧力調理、炊飯、スロークック、そしてヨーグルトまで作れるところがポイント! 耳慣れない「スロークック」ですが、骨つきチキンのカレーやローストビーフなど、圧力をかけずにじっくりと火を通す調理法です。

標準の調理プログラムボタンで作れる料理は10種類。調理温度は「低・中・高」の3段階で調節できます。

仕上がりを左右する内釜

●インスタントポット ステンレス内釜 3.0L用

インスタントポットに活躍してもらうには、内釜が欠かせません。こちらは別売りのステンレス内釜。煮物、圧力調理だけでなく、炒めものをするときにも使えるんです。

蒸し料理をするときは、このように蒸し台を入れ、水を注ぎ、耐熱皿を乗せます。蒸し鶏、蒸し魚、蒸し野菜、プリンや茶碗蒸し。いろいろ試してみたいですね。

こちらは、内圧放出ベント。圧力調理の際、ここから蒸気を出して内圧を調整します。

放出される蒸気は高温なので、ここは気をつけたいところです。素手で触らない、顔を近づけない。ベントを動かすときは必ず手にミトンをはめましょう。

ベントから蒸気が放出され、フロートバブルが完全に下がったら、内圧も抜けきった印。ここで初めて蓋を開けます。

実践1. ごはんを炊いてみる

実は、マルチクッカーと圧力鍋そのものが初体験のLIMIA編集部スタッフ。しかし、食べることが大好きなので絶対に失敗したくありません。

そこで、インスタントポットの初起動には炊飯を選びました。形状と機能からしてほぼ炊飯器なので、失敗しないであろうと言う算段です……。

やり方はとても簡単。お米を洗い、インスタントポットにセットします。水は炊飯器と同じで、2合ならば200cc。調理プログラムで「低」なら硬め、「中」なら通常の硬さ、「高」だと柔らかめに炊き上がるそうです。

「炊飯 / 中モード」で13分。当たり前かもしれませんが、問題なく炊けました!

実践2. 鶏肉と野菜を炒める+煮込む

インスタントポットの本領を発揮してもらうべく、複合的な調理に挑戦。鶏肉をトマトで煮込みます。いろいろな食材の仕上がり具合が知りたいので、ジャガイモ、豆、インゲン、にんじん、玉ねぎを用意しました。

調理には初めて使うので、「本当に炒めることも煮ることも一台で……?」とまだ半信半疑のスタッフ。材料も、慎重に小さく切りました。

「炒めもの / 再加熱」の調理プログラムで炒めます。内釜に油を熱し、みじん切りしたニンニクを炒めると、チリチリと音がしてきました。そして立ち上る良い香り。確かに炒め物ができている!

ほどなく鶏肉に火が通りはじめました。フライパンで炒めるのと何ら変わりがなく、不思議な感覚です。

そのまま煮込みに移ります。さっと炒めた野菜類を、水、酒、トマト缶、調味料を入れ、「肉料理 / 中モード」で4分ほど加熱。あとはできあがりを待つだけ!

内圧を放出して蓋を開けてみると、しっかりと煮込まれていました。鶏肉がほろほろに柔らかい♪ わずか4分でジャガイモの芯が残らないか心配でしたが、問題ありませんでした。これぞマルチクッカーのメリットです。

実践3. 大きめの肉の塊を圧力調理

インスタントポットのポテンシャルを追求したくて、材料をかなり厚め&大きめに切って、圧力調理にもトライ。

豚バラのブロックと大根です(おまけに厚揚げ)。どちらも鍋で煮込むと芯まで火を通すには時間がかかるし、味をしっかり染み込ませるのが難しいですよね。

「肉料理 / 中モード」の調理でわずか15分で完成! 鍋だと1時間はかかるので大幅な時短です。しかも保温機能があるので、温かい状態をキープできます。すべての支度が整うまでアツアツにしておけるのはうれしいポイント。

使ってみてよかった3つの点

LIMIAスタッフが初めてマルチクッカーを使って感じたメリットは、大きく3つ。

1. 調理道具と家電を減らせる

材料に焼きめをつける、煮込むという工程では、フライパンと鍋と……複数の調理器具を使いますが、キッチンで場所を取るし、いちいち洗うのはなかなかの手間です。それが1台で済むのはかなりの魅力。

煮込み鍋、圧力鍋、フライパン、炊飯器を兼ねるわけですから、これ1台でほとんどの料理が可能。一人暮らしだったり、ミニマリストさんにとっては、「他のものは持たない」という極端な選択もあるわけです。特にオール電化のお宅では重宝しますね。

2. 調理中に手が空く

材料を入れれば完成まで放っておけるので、手が空きます。副菜を作ったり、食器を並べたりといった作業ができるし、途中で火加減を調整する手間がないのは気持ち的にラク。ちょっとゴロリと休めちゃう。

3. 難易度の高い料理でも失敗しない

これは最大のメリット。材料の芯が残らないように火を通し、きちんと味を染み込ませるのって意外と難しいものです。そのハードルが一切取り払われるのは本当にすごい。つまり“失敗しない料理”ということ! 料理が苦手というパートナーにも安心して任せられます。

料理は、おいしさと手軽さの両方を求めたくてもなかなか叶いません。家族分のカレーやおでんを大量に作るにも、キッチンでかかりきりになるのは大変。そんなとき無理に頑張らず、マルチに働いてくれる電気圧力鍋に頼るのはアリです!

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