トイレの水漏れを解決!止水栓の閉め方と開閉部分の交換方法

トイレの止水栓から水漏れが発生した場合の対処法を解説します。止水栓に関する基礎知識や、開閉部分の交換方法を紹介! さらに、水漏れ修理を業者に依頼した場合の費用も説明します♪ トイレの止水栓は開き具合の調整が大切なので、閉め方をマスターしておきましょう。

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トイレにトラブルはつきもの?

「水が流れない」など、トイレにはトラブルがつきものです……。なかでも「止水栓から水漏れしている」という場合は、早急に対処する必要がありますよ!

まずは、止水栓による水トラブルの原因について解説します。主な原因を知って今後の対策に役立ててくださいね!

止水栓による水トラブルの原因

止水栓から水漏れする原因の多くは「パッキンの劣化」といわれています。パッキンとは、水道部品の可動部や接続部の水漏れを防ぐために装着する詰めもののことですよ! 

パッキンはゴムでできており、長期的に使い続けると劣化します。弾力性が失われ硬くなった結果、水漏れを引き起こすのです……!パッキンの寿命は10年程度といわれており、それ以上使っている場合はいつ水漏れが起きてもおかしくないと心得ましょう。

ただし、止水栓による水トラブルの原因は、パッキンの劣化以外にも考えられます。水漏れを一時的に対処したら、念のため修理業者に止水栓のチェックをお願いしましょう!

知っておきたい止水栓の基礎知識

止水栓はトイレだけでなく、キッチンなどにもあります。役割や場所などの基礎知識を知っておくと、いざというときに便利ですよ!

ここでは、止水栓について解説します。「止水栓」といわれてピンとこない人も、この機会に最低限の知識だけは頭に入れておきましょう♪

止水栓って何?

止水栓とは、給水管と蛇口の間に設置されている「水を止めるための栓」です。元栓も同じように水を止める役割がありますが、元栓の場合は家全体の水の流れをコントロールします。止水栓は一部の水の流れをコントロールするものと捉えましょう。

元栓を閉めるとすべての水道設備から水が出なくなるため、一部の水道設備の故障やメンテナンス時には元栓ではなく止水栓を止めて作業することが多いですよ! 元栓と止水栓では修理をお願いできる専門業者が違います。二つの違いは覚えてきましょう。

止水栓の役割を知ろう

止水栓は、流れてきた水を器具の手前で止めるなど水の勢いを調整する役割を持っています。「蛇口のための蛇口」というとわかりやすいですね◎

例えば、キッチンの蛇口を修理する場合、元栓を閉めるとトイレや洗面所からも水が出なくなります。つまり、修理している間、家の中で一切水が使えなくなるのです。

しかし、止水栓を閉めるだけなら、使えないのはキッチンのみでほかの水道設備は使えます。修理に時間がかかるときほど、止水栓の役割は大きいといえます◎

止水栓の場所は?

トイレの止水栓は、壁からタンクに繋がっている給水管のどこかに取り付けられています。

ただし、温水洗浄便座がある場合、止水栓とは別に専用の止水バルブが設置されているため間違えないようにしましょう。止水バルブを閉めても、タンクに運ばれてくる水は止められませんよ!

洗面所の止水栓は、洗面台下の扉の中にあります。排水管と給湯管の真ん中あたりに取り付けられているようです。

キッチンの止水栓も同様にシンク下の扉を開くとありますよ! 基本的には、右側に給水管、左側に給湯管があり、それぞれに止水栓がついています。

止水栓の開閉の基本方法

次は、止水栓の開閉方法をチェックしましょう。基本操作を知っておけば、万が一水漏れなどが発生した場合も安心ですよね!「止水栓の閉め方」について詳しく解説します。

止水栓の閉め方は?

止水栓を閉める場合は「マイナスドライバー」「ゴム手袋」「ビニールシート」を準備します。もしもの場合に備えて、床にビニールシートを敷いておきましょう!

マイナスドライバーを使って右方向に動かなくなるまで回します。水が出ないことを確認したらOKです! このとき「マイナスドライバーを何回回したか」を覚えておくと、次に止水栓を開けるときスムーズですよ。

止水栓が固くて回せない場合は、無理せず元栓を閉めましょう。無理矢理回すと配管を破損する可能性があるため、十分注意してくださいね。

止水栓の開き具合は調整が必要

基本的に、止水栓は完全に閉めるか開けるかのどちらかにしておくものですが、トイレの止水栓に関しては例外です。タンクに溜める水量を調整する役割があるため「適度に水が流れるよう開き具合」を調整しておく必要があります。

例えば、トイレの止水栓を開きすぎた場合、タンクに設けられたオーバーフロー管から水が溢れ出る可能性があります。水量が多ければ、トイレが水浸しになってしまうのです……。

反対に止水栓を閉めすぎると、タンクに水が溜まらなくなったり、給水に時間がかかったりすることがあります。タンクの上にある手洗い器から水が出なくなることもありますよ!

止水栓の開閉部分から水漏れしている場合

「トイレの止水栓から水漏れしている……」という場合は、開閉部分から水が漏れ出していることが考えられます。このようなとき、どのように対処すればよいのでしょうか?

止水栓の開閉部分から水漏れしている場合の対処法を、三つのステップに分けて解説します。

必要なもの

まず「マイナスドライバー」「ウォーターポンププライヤー」「モンキーレンチ」「タオル」「バケツ」「ゴム手袋」「ハンマー」「木槌」を準備しましょう。

止水栓がマイナス溝タイプの場合、水を止めるためにマイナスドライバーが必要です。ハンドルタイプなら、手で回して開け閉めできるため必要ありません。ウォーターポンププライヤーとモンキーレンチは、止水栓のナットを外すのに使いますよ!

配管から水が出てきて床が濡れる事態に備えて、タオルやバケツも準備しておくとよいですね。ハンマーや木槌は、ナットが固くて動かないときに使ってください!

水漏れ箇所を確認し元栓を閉める

必要なものを準備したら、次は水漏れ箇所を確認しましょう。改めて確認してみると「止水管ではなく給水管から出ていた」というケースも少なくありませんよ……! 止水栓に水が付いているだけだとしたら、修理すべきはほかの箇所ですよね。

おすすめの確認方法は、一旦配管の濡れているところをすべて拭き取ることです。その上で、もう一度濡れているところがないか探すと、水漏れしている箇所が明確になりますよ♪

水漏れ箇所が判明したら、元栓を閉めましょう。一般的に、元栓は一戸建てなら水道メーターボックスの中、マンションなら玄関を出て隣にあるメーターボックスの中にありますよ!

開閉部分を交換する手順

元栓が閉まっていることを確認したら、止水栓をウォーターポンププライヤーで固定します。開閉部分をモンキーレンチで取り外しましょう。パッキンを10年以上替えていない場合は、パッキンも一緒に交換することをおすすめします。

パッキンと開閉部分を交換したら、水が漏れていないことを確認して完了です。これは開閉部分だけを交換する場合の手順のため、交換しても直らないときは止水栓を交換するか業者に依頼したほうがよいですね◎

水漏れ修理を業者に依頼した場合

水漏れ修理を業者に依頼した場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか? 

最後に、依頼した場合の費用について解説します。ある程度の金額を知った上で「自分で修理するか」「水道業者に依頼するか」を決めてはいかがでしょうか。

必要な費用の目安

パッキンの交換や調整作業だけなら、部品代込みで1万円前後で済みます。自分で修理する場合は、部品代のみのため200円程度ですよ!

トイレの止水栓を交換する場合は、最低でも8,000円、最高で2万4,000円くらいはかかるかもしれません。この金額には出張費や技術料などが含まれるため、水道修理業者によって大きな差があります! しっかり比較した上で水道修理業者を決めるとよいですね。

止水栓のトラブルを解決しよう

トイレの止水栓のトラブルは、すぐに対処することが肝心です。水漏れを放っておくと二次被害に繋がるリスクがあるため、十分に注意してくださいね!

自分でできる場合はしっかり手順を踏むこと、無理はしないことを心がけましょう。厳しい場合は、無理せず修理業者に依頼するほうが賢明です。

この機会に止水栓についての理解を深めておくと、今後も役立つときがますよ!

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