
洗濯機掃除は回すだけで大丈夫!簡単なやり方とおすすめの洗剤を紹介
本記事では、洗濯機を回すだけで行える掃除の方法や、目的に合わせた洗濯槽クリーナーの選び方を紹介します。洗濯機を使用したあと、洗濯物に付着する黒っぽいカスや干す前の臭いに悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてください!
本サービス内ではアフィリエイト広告を利用しています
- 58922
- 121
- 0
-
いいね
-
クリップ
洗濯機は定期的に掃除しないと汚れてしまう
黒いカスの正体
洗濯物に付着する、茶褐色または黒いわかめのようなカスの正体は、「黒カビ」です。洗濯槽の内部は常に湿っているためカビが発生しやすく、水垢や汚れを栄養分にしてどんどん増殖し、剥がれ落ちたものが衣服に付着してしまいます。
カビは皮膚炎やアレルギー症状の原因となり、人体に悪影響を及ぼすため見過ごせません。普段の洗濯で使っている洗剤では落ちないので、掃除するには洗濯槽専用のクリーナーが必要です。
洗濯機掃除を行う頻度
月に1回程度がおすすめです。それ以上間隔があいてしまうと、カビが固まって落ちにくくなる場合があります。
目的別のおすすめ洗濯槽クリーナー
塩素系クリーナー | 酸素系クリーナー | 重曹 |
|
メリット | ・汚れを溶かすので殺菌効果が高い ・短時間で洗浄できる ・常温の水でも効果を発揮 | ・泡で剥がした汚れを目で確認できる ・刺激臭がない ・衣類や肌への刺激が比較的少ない | ・人と環境への影響が最も少ない ・消臭効果がある |
デメリット | ・塩素特有の刺激臭がある ・肌への刺激が強い ・酸性の洗剤と混ぜると有毒な塩素ガスが発生する | ・数時間のつけ置きが必須 ・剥がれ落ちた汚れをすくう手間がかかる ・ぬるま湯を使う必要がある ・一部使えない機種がある(主にドラム式) | ・水に溶けにくい ・洗浄力が控えめ ・数時間のつけ置きが必須 ・剥がれ落ちた汚れをすくう手間がかかる ・ドラム式では使うことができない |
ドラム式洗濯機 | ○ | △(製品により異なる) | × |
縦型洗濯機 | ○ | ○ | ○ |
こんな人におすすめ | 手間をかけずにしっかりと掃除したい! | 塩素系特有の刺激を避けつつ、一定の洗浄力を求めたい! | 合成洗剤を使わずに洗浄したい! |
塩素系クリーナーならハイター
「ハイター」に代表される塩素系の洗濯槽クリーナーは、殺菌力がとても強く、汚れを分解して落とすのが特徴です。酸素系クリーナーと異なり、常温の水でも十分な働きが期待でき、長時間のつけ置きが必須ではありません。洗濯槽クリーナーを入れてから「槽洗浄コース」を押すだけでOKです。ドラム式洗濯機をはじめ、縦型や二槽式など多くの洗濯機で使用できます。
デメリットとして、塩素特有の刺激臭があり、ニオイに敏感な方は注意が必要です。衣類を漂白する効果もあるため、使用後の入念なすすぎも欠かせません。酸性の洗剤と混ぜると有毒なガスが発生するため、絶対に混ぜないようにしてください。
酸素系クリーナーならオキシクリーン
「オキシクリーン」に代表される酸素系の洗濯槽クリーナーは、発泡力で汚れを剥がして落とすタイプです。塩素系よりも肌や衣類への影響が少なく、洗浄中にカビや汚れが浮く様子を目で確認することができます。塩素系のニオイが苦手な人にはとくにおすすめです。
デメリットとしては、つけ置きに数時間かかってしまうことと、排水時の詰まりを起こさないように浮いた汚れをネットで取り除く必要があることです。また、ぬるま湯を使用しないと十分な効果が得られません。ドラム式洗濯機では発泡時に異常を感知してしまい使用できない場合があるため、事前に必ず取扱説明書を確認してください。
敏感肌の方なら重曹
重曹は肌や衣類にやさしい自然派洗剤で、弱アルカリ性の性質です。皮脂や汗、カビなどが混じった酸性汚れを中和して落としやすくしてくれるほか、消臭効果にも期待できます。
デメリットは水に溶けにくく、排水時の詰まりに注意が必要です。また、洗浄力が弱く、つけ置きに長い時間がかかります。ドラム式の洗濯機では故障の原因となるため基本的に使用できません。縦型洗濯機を使用中かつ、肌に刺激のある合成洗剤をどうしても避けたい場合は、使用を検討してみてください。
メーカー純正クリーナー
家庭用洗濯機を製造している『シャープ』や『パナソニック』、『日立』では、メーカー純正の洗濯槽クリーナーを販売しています。各メーカーが自社製品での使用を前提に開発しているため、十分な洗浄効果を得やすいことがメリットです。下記の記事も参考に、自宅の機種と合う純正クリーナーがある場合は、ぜひ使用してみてください!

簡単な槽洗浄のやり方
実際に洗濯機を掃除する際のやり方を「槽洗浄コースを使用しない方法」と「洗濯機に搭載されている槽洗浄コースを使用する方法」に分けて紹介します。
汚れを溶かす塩素系クリーナーだと基本的に回すだけで行えますが、汚れを浮かす酸素系クリーナーでは排水時の詰まりを防ぐため、取り除く手間がかかります。ニオイに敏感な方や、塩素特有の刺激臭を嫌がる子どもがいる場合は、酸素系クリーナーの使用を検討してみてください。
槽洗浄はゴム手袋をつけて行い、十分に換気をしましょう。
槽洗浄コースを使用しない方法
塩素系クリーナーの場合
- 1.用意した洗濯槽クリーナーを直接入れる(※)
- 2.常温の水を洗濯機の9割ほどまで入れる
- 3.標準コース(洗い→すすぎ→脱水の順番)で運転する
- 4.糸くずフィルターを掃除して、フタを開けたまま自然乾燥させるか、乾燥機能がある場合は使用する
※投入時の液はねに注意すれば、1と2が逆でも問題ありません。
酸素系クリーナーの場合
- 1.約50℃のぬるま湯を洗濯機の9割ほどまで入れる
- 2.用意した洗濯槽クリーナーを直接入れる
- 3.洗いコースで約5分運転し、2〜3時間ほど放置する
- 4.浮いてきた汚れをゴミ取りネットで取り除く
- 5.3~4をもう一度行い、十分に汚れが落ちたら排水する
- 6.糸くずフィルターを掃除して、フタを開けて自然乾燥させるか、乾燥機能がある場合は使用する
共通の注意点として、熱湯は絶対に使用しないでください。熱湯を使うと洗濯機を痛めるだけでなく、塩素系クリーナーの成分が急激に分解されてしまい、強い刺激臭が発生します。酸素系の場合も十分な洗浄効果が得られません。
槽洗浄コースを使用する方法
- 1.洗濯機の槽洗浄コースで運転する
- 2.用意した洗濯槽クリーナーを直接入れる
- 3.つけ置きされるため、完了まで数時間放置する
つけ置き後の排水と、乾燥機能付きの場合の乾燥は自動で行ってくれますが、完了後は洗濯槽がしっかり乾いているか確認しましょう。
ドラム式洗濯機の場合、酸素系クリーナーを使用できない機種があります。必ず当該機種の取扱説明書や、製品パッケージの説明を読んでから行ってください。
洗濯槽以外の汚れが気になる場合のパーツ別掃除方法
洗濯機の部位ごとにお手入れの方法を紹介します。下記のアイテムがあると便利です。
- 使い古しの歯ブラシ
- 布(雑巾)
- 針金ハンガー
- 伝線して使わなくなったストッキング
洗剤投入ケースの掃除
- 1.洗剤ケースを取り出す
- 2.ケースとキャップを歯ブラシで水洗いする
- 3.汚れがひどい場合には、ぬるま湯に5分程度つけ置きしてから洗う
- 4.洗い終わったら乾いた布で水気をよくふき取り、元に戻す
ケースに溶け残った洗剤や柔軟剤を放置したままにしておくと、カビや異臭の原因になってしまいます。お手入れは短時間で終えられるので、定期的にチェックしましょう。
糸くずフィルターの掃除
- 1.フィルターを外す
- 2.分解するか、ネット状になっている場合は裏返してゴミを取る
- 3.歯ブラシで細かいゴミを取る
- 4.カビが気になるなら漂白剤を入れて約30分つけ置きする
- 5.完全に乾燥させてから元に戻す
フィルターが湿ったまま洗濯機に戻してしまうと、カビが増殖しやすい環境を作ってしまいます。しっかり乾かしてから元に戻すことが望ましいです。
乾燥フィルター(ドラム式)の掃除
- 1.乾燥フィルターを外す
- 2.大きなゴミを取り除いてから、固く絞った布で両面を拭き取る
- 3.完全に乾燥させてから元に戻す
もし目詰まりしている場合は、ぬるま湯を用意して指の腹でやさしく擦って洗いましょう。ブラシを使うとフィルターを痛める原因になります。
排水口の掃除
- 1.市販のパイプクリーナーを直接排水口に流し込む
- 2.15分~30分放置する
- 3.排水口から溢れないよう気を付けながら水で流す
排水パイプを外す際は、感電防止のため洗濯機の電源プラグを外してから行いましょう。
分量や放置時間はパイプクリーナーによって異なります。製品パッケージに記載されている説明に合わせて行ってください。
洗濯パンの掃除
- 1.針金ハンガーの柄を持ち、底辺を引っ張ってひし形に伸ばす
- 2.ハンガーにストッキングを被せて、ストッキングの余りはハンガーに巻きつける
- 3.掃除機で洗濯パンのホコリやゴミを吸い取る
- 4.洗濯機の下に2で作った掃除道具を差し込み、ゴミを絡め取る
- 5.濡らした雑巾で周りを拭き掃除する
ハンガーとストッキングの代わりに、市販のハンディモップを使用しても問題ありません。
洗濯槽を一度も掃除したことがない場合
洗濯槽を一度も掃除したことがない場合や、何年も掃除していない場合は、裏側に大量のカビや汚れが蓄積している可能性が高いです。その場合は市販の洗濯槽クリーナーを使っても完全に落としきることができず、カビが少しずつ流れ出ることになります。
元の清潔な状態に戻すため、プロの業者へ洗濯機クリーニングを依頼するのがおすすめです。
洗濯機の掃除依頼はハウスクリーニング110番
洗濯機の掃除をプロにまかせたい人は、『ハウスクリーニング110番』のお得なプランを検討してみましょう。
掃除したいスポットに応じて17,400円(税込)から依頼できるパッケージプランや、26,400円(税込)から家中まとめてキレイにできるお家まるごとプランなど、選べるプランが豊富なため、プロの手を借りて徹底的に掃除したい! という人におすすめのサービスです。
電話相談は24時間365日受付中なので、洗濯機のしつこい汚れに困っている人は、気軽に『ハウスクリーニング110番』へ事前見積もりを行ってみてください。
洗濯機を衛生的に使い続けるためのポイント
洗濯機をできるだけ清潔な状態に保ち、掃除の頻度を減らすために、日々意識すべきポイントを紹介します。
使用後はフタを開けて換気する
洗濯後は洗濯槽の中に湿気がたまっているため、すぐにフタを閉めるとカビや細菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。運転していないときはフタを開けたままにして、中をしっかり乾燥させましょう。
洗濯物を入れっぱなしにしない
洗濯した衣類を洗濯機に入れっぱなしにしてしまうと、カビや細菌の増殖に繋がります。洗濯が終わったら、なるべく早く取り出すことを意識しましょう。
洗剤や柔軟剤は適量を守って使う
洗剤や柔軟剤を入れすぎてしまうと、溶け残った洗剤カスによりカビが繁殖する原因になってしまいます。水に溶け切る分の規定量を入れるようにしてください。
洗濯機の掃除に関するQ&A
Q1. 洗濯機を掃除しないとどんな影響があるの?
A. 洗濯物にカビがついたり、嫌なニオイがつきやすくなったりします。
洗濯機の中は湿度が高く、カビが繁殖しやすい環境です。カビだらけのまま使用してしまうと、洗濯物にカビがつく、せっかく洗濯したのに嫌なニオイがするといった問題を引き起こします。月に1回程度の掃除を心がけてください。
Q2. ドラム式洗濯機に縦型洗濯機用のクリーナーは使える?
A. とくに問題はありませんが、水の量を増やす工夫を行ってください。
ドラム式洗濯機は、使用する水の量が縦型に比べて少ないため、クリーナーに配合されている成分のバランスが異なります。ドラム式洗濯機で縦型用のクリーナーを使用したい場合は、汚れた水が洗濯物に戻らないよう、水の量を規定量よりも増やして使ってみてください。本来の節水効果を活かすため、基本的にはドラム式洗濯機専用のクリーナーがおすすめです。
Q3. 台所用の洗剤や漂白剤で洗濯槽クリーナーの代用はできる?
A. 界面活性剤を含まない漂白剤であれば代用可能です。
台所用洗剤には界面活性剤が含まれていることから、使用すると大量に泡が発生し、洗濯機が異常を検知する可能性があります。 界面活性剤を含んだ塩素系漂白剤や酸素系漂白剤、食器洗い洗剤は洗濯槽の掃除に使用しないでください。
Q4. 洗濯機の掃除を何回やっても汚れが出るけど解決策はある?
A. プロの業者へ洗浄依頼を検討してみましょう。
洗濯槽の裏側に頑固な汚れがこびりついていて、完全に浮かせるのが難しい状態であると考えられます。プロの業者に洗浄を依頼するのがよいでしょう。
定期的なお手入れで洗濯機を長持ちさせよう!
定期的に洗濯機の掃除を行えば、洗浄力を保つことができるうえ、洗濯機に余計な負担がかからないため寿命を延ばせます。月に1回程度を実施の目安として、汚れをためすぎないように心がけましょう!
洗濯機の掃除に関連する記事もチェック
※記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2025年1月)に基づいたものです。
※画像は全てイメージです。
※本サイト上で表示されるコンテンツの一部は、アマゾンジャパン合同会社またはその関連会社により提供されたものです。これらのコンテンツは「現状有姿」で提供されており、随時変更または削除される場合があります。
※お掃除の際には、ゴム手袋をつけて、しっかりと換気を行い作業をしてください。
※製品によって、お手入れの仕方は異なりますため、必ず製品の取扱説明書に従って作業を行ってください。
- 58922
- 121
-
いいね
-
クリップ
あなたにおすすめ
関連キーワード
関連アイデア
-
洗濯機掃除は重曹で!簡単な掃除方法と注意点を紹介LIMIA編集部
-
【洗濯機の臭いの取り方】カビ・下水・酸っぱい臭いなど…原因と対処法|おすすめの臭い取りグッズも紹介LIMIA編集部
-
洗濯機掃除にはハイターなど塩素系漂白剤が有効!おすすめ簡単掃除のやり方を解説LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
洗濯機のカビを根こそぎ落とす!アイテム別の簡単お掃除方法を紹介LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
排水口の掃除方法6選!キッチンからお風呂場、洗面台までスッキリLIMIA編集部
-
洗濯槽の掃除はオキシクリーンが正解?オキシ漬けのやり方と注意点【縦型・ドラム式】LIMIA編集部
-
赤カビには何が効く?お風呂・洗面台などに発生する赤カビの原因と掃除方法を解説LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
タオルのカビや臭いの取り方は?簡単きれい!カビの取り方や原因・対策を紹介LIMIA編集部
-
【洗濯機クリーニングの頻度】掃除が必要なサインは?自分でできる洗濯槽の掃除方法もLIMIA編集部
-
洗濯機から出る茶色いカスがなくならない!原因は?縦型式・ドラム式別のお掃除方法も紹介LIMIA編集部
-
自分でできるドラム式洗濯機の掃除方法!洗濯槽からゴムパッキンまで汚れやほこりを一掃LIMIA編集部
-
部屋中に発生する黄カビは除去できる!黄カビの簡単な掃除方法と対策まとめLIMIA編集部
-
トイレの黒ずみの掃除法&予防策を解説!重曹やクエン酸を使った方法を紹介LIMIA 暮らしのお役立ち情報部