もうネジ山をつぶさない!ドライバーの選び方【DIY工具辞典 #14】

「工具マニアのエリー」による、手作りアイテムのイラスト解説コーナー。第14回目は「ネジ山をつぶさない、ドライバーの選び方」について簡単に解説していきます! 家具を解体したり組み立てようとしたとき、ネジ山がつぶれていると、ドライバーが滑ってしまい、なかなか取り外せないということも。ネジ山を潰さないようにするための、ドライバー選びのコツを知りましょう!

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ネジ山をつぶさないために……ドライバー選びが大切!

家具の組み立てや解体に活躍するドライバー。

#12でも解説したように、ドライバーとは、プラスやマイナスの溝があるネジ山に先端部分を当てて、回転させることでネジを締め付けたり緩めたりする工具のことです。

そんなドライバーを使って家具の解体をしようとしたら「ネジ山がつぶれていて、取り外せない!」と愕然とした経験はありませんか? 

そもそもネジ山がつぶれるのは、ドライバー選びを間違えている可能性があります。ネジ山をつぶさないドライバーの選び方を身につけましょう!

ネジ山がつぶれる原因は?

それでは、どのようにしてネジ山がつぶれてしまうのでしょうか? 原因は大きく分けて2つあります。

【原因その1. 】ドライバーが滑ってネジ山を削ってしまう
【原因その2. 】力のかかり方が適切ではなく、ネジ山を削ってしまう

このようにネジ山を削ってしまうのは、そもそもネジ山に対してドライバーの先端の大きさが合っていない可能性があります。

大切なのは、ドライバーのサイズ

ネジ山をつぶさないようにするために、もっとも大切なことはネジ山にピッタリなサイズのドライバーを選ぶことです。これは、プラスドライバーだけでなく、マイナスドライバーや六角ドライバーなど他の形状のドライバーにも共通すること。

ネジ山に対して小さすぎる・大きすぎるドライバーは、引っかかる部分が少ないために、滑りやすくなったり力のかかり方が適切ではなくなり、ネジ山を削ってしまいます。

ネジ山に対して、ドライバーが磁石のようにピッタリとくっつくドライバーの大きさを選びましょう。また、大きさが一緒のドライバーでも、先端の尖り方が微妙に違うものもあります。ネジ山にドライバーを当ててみて、よりピッタリ来る方を選びましょう。

力加減も大切!

ネジ山にピッタリくるドライバーを見つけたら大丈夫、というわけではありません。ネジ山を潰さないようにするためには、闇雲にドライバーを回さず、力加減を意識することも大切です。

押す力が「2」だとしたら、回す力は「1」程度。この2:1の力加減でドライバーを回すと、ネジ山を潰さずにネジを回すことができます。

ネジを外したいときも、この力加減で慎重にネジを回せば、ネジ山を潰さずに取り外ししやすくなりますよ♪

●イラスト・ライター 工具マニアのエリー

幼少期からDIY好きの父に連れられてホームセンターに通い、手作りのための道具や工具に慣れ親しむ。「自分でできることは自分でやってみる」というDIYマインドは祖父の代から受け継がれ、ちょうどいいものがないときは自分でつくるように。最近ハマった工具はプラスドライバー。

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