
生命保険の貯蓄型とは?契約前に知っておきたい保険の基本をお伝えします
生命保険にはたくさんの種類があり、どれも同じようなものばかり。その結果、検討段階で「よくわからない」と感じてしまう方もいるでしょう。そこで今回は「貯蓄型生命保険」をご紹介します。貯蓄型生命保険の仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく説明しますので、ぜひ生命保険選びの際に役立ててくださいね。
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貯蓄型の生命保険とは?
生命保険は大きく「貯蓄型」と「掛け捨て型」の2種類に分けられます。2つの違いは「支払った保険料が最終的に戻ってくるかどうか」という点です。掛け捨て型はこのお金は戻ってきませんが、貯蓄型生命保険であれば戻ってきます。まずは「貯蓄型=お金が戻ってくる保険」だというイメージを持っておけばいいでしょう。
●保険に加入すると、万が一の際に保障が受けられる
そもそも生命保険とは、多くの加入者から少しずつ保険料を集めて、それを病気やケガなどで困った契約者に保険金を支払うという仕組みで成り立っています。これを生命保険では「保障」と呼んでいます。この保障は「貯蓄型」と「掛け捨て型」の両方に共通しています。
●貯蓄型には保障だけでなく、貯蓄の働きも備わっている
また、「貯蓄型生命保険」の場合は一つの保険契約で、保障に加えて「貯蓄」の働きも兼ねています。この貯蓄とはその他の金融資産と同じで、預けた保険料の一部を手元に戻せるということです。保険ではこれを「満期保険金」や「解約返戻金」などと呼んでいます。
なお、中には支払った保険料以上のお金が返戻金として戻ってくる場合もあります。こうしたことが起きる理由は、保険会社が預かった保険料を運用しているため、その運用期間(保険期間)などに従って利益の一部を上乗せして給付してもらえるからです。
貯蓄型生命保険をメリット・デメリットとは?
掛け捨て型生命保険と比べて、貯蓄型生命保険にはどういったメリット・デメリットがあるのでしょうか。それぞれについて確認してみましょう。
【貯蓄型生命保険のメリット】
まずは貯蓄型生命保険のメリットについて確認していきます。
1. ライフプランに合わせて柔軟に使用できる
貯蓄型生命保険の場合、保障と貯蓄の2つの機能が備わっているため、契約者のライフプランに合わせて柔軟に保険金を使うことができます。そのため、ある年齢までは保障のために使い、その後、教育資金や老後資金のために保険金をあてるといったことも可能です。
2. 最終的な保険料額を小さくできる
貯蓄型生命保険は、掛け捨て型生命保険よりも最終的な保険料額を少なくできる可能性があります。一定期間にわたって貯蓄型生命保険を契約すれば、支払った保険料額以上の返戻金を受け取ることも可能です。長期的に見ると、保険で資産運用を兼ねることもできるのです。
3. 保障と貯蓄を一本の契約にまとめられる
貯蓄型生命保険は保障と貯蓄を一つの契約にまとめられます。掛け捨て型生命保険を契約する場合、別途、貯蓄方法を考える必要があるでしょう。契約数が多くなると、そのぶん管理なども大変になりますが、貯蓄型生命保険ではそういった手間を減らせる利点があります。
【貯蓄型生命保険のデメリット】
続いてデメリットについて確認していきましょう。
1. 払込保険料が割高である
貯蓄型生命保険のデメリットは、一般的に払込保険料が割高である点です。仮に、保険会社や保障内容、保障期間などの条件が同じである場合、「貯蓄型保険」と「掛け捨て型保険」を比べてみると、「貯蓄型保険」の方が払込保険料は高い傾向にあります。言い換えると「自由に使えるお金が減る」ということなので、このことは理解しておくべきでしょう。
2. 短期で解約すると返戻金が少なくなる
短期間で貯蓄型生命保険を解約すると「返戻金が100%を下回ってしまう」ということが多いです。それどころか、場合によっては「ほとんどもらえない」という可能性もあります。なぜなら、途中解約をすると「ペナルティー(解約手数料のようなもの)」が生じるからです。その結果、掛け捨て型保険と比べてより多くの保険料を負担することになってしまいます。
貯蓄型生命保険はどんな人にオススメなの?
それでは貯蓄型生命保険にはどういった人にオススメなのでしょうか。貯蓄型のメリット・デメリットを考えてみると、以下のような方にオススメだと言えます。
●長期的に保険に入ろうと考えている方
貯蓄型生命保険は、長期的に保険に入ろうと考えている方にオススメです。反対にもし近い将来、保険を解約しようと考えているのであれば、貯蓄型生命保険はオススメできません。これはすでに説明したとおり、契約期間が短いとそのぶん保険料が割高になってしまうからです。そのため、契約時点で「長期的に保険に入ろう」と考えている方には向いている保険です。
●できることなら生命保険でトクをしたい方
月々の保険料が割高になってもいいから、最終的には保険でトクをしたいと考えている方には、貯蓄型生命保険がオススメです。結局のところ、こちらも長期的に保険を契約することを前提としている方だと言えます。
●保障と貯蓄を一つの契約で済ませたい方
保障と貯蓄を一つの保険契約で済ませたいと考えている方にも向いています。中には生命保険とは別に金融商品を購入すべきだと考える人もいるでしょう。もしそのような希望がある場合は掛け捨て型保険を契約して、別に金融商品を購入するのもいいと思います。そうではなく一つの契約で済ませ、手間を減らしたいという方には貯蓄型がオススメです。
貯蓄型生命保険は「支払った保険料の一部が戻ってくる生命保険」
貯蓄型生命保険についておさらいしましょう。貯蓄型生命保険は「支払った保険料の一部が戻ってくる保険」であり、場合によっては払込保険料以上の保険金を受け取り、得をすることができる可能性もあります。なお、貯蓄型と言ってもあくまでも保険であり、基本的には「病気やケガなどの際に保障してくれるもの」ということを忘れないようにしましょう。
プロフィール
吉田昌弘
フリーライター・編集者。普段は税金や医療などの記事を執筆しています。保険に関しては「毎月1万円分でいいから加入すべき」と考えています。保有資格はFP3級、応用情報技術者など。
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