30〜40代の女性が選ぶべき一生モノトレンチコート《形・素材》編

定番だからこそ、運命の1着に出会うのは難しい！

毎年春になると着たくなる“トレンチコート”！　みなさんのクローゼットにも、1着は入っているのではないでしょうか？　

トレンチコートは毎年使える定番のアイテムですが、だからこそ自分にピッタリな1枚に出会うのが難しいもの。

今回は、スタイリストの石川ともみさんに、《形・素材》に注目したトレンチコートの選び方について教えていただきます。

着太り注意！肩はラグランではないものを選ぶのが正解

まずは、トレンチコートの形について。長く使えるトレンチコートの選び方ポイントは「肩」と「袖丈」です。

肩のデザインについて、スタイリストの石川さんに聞いてみました。

「ラグランのデザインのトレンチは、肩が丸く見えやすく、着太りしやすいので要注意です！  肩幅の広い人は、さらに張って見えてしまいます。」（石川さん）

ラグランのデザインのトレンチコートは、体型が気になり始めるアラサー・アラフォーは避けた方が無難かもしれませんね。

「エポーレット」ありならカッチリした印象に！

「エポーレット（肩の所のベルト）があると、かっちりした印象になるので、カッコイイファッションが好きな方やオフィスに着ていくトレンチコートをお探しの方におすすめです。

ただし、いかり肩の方は余計目立ってしまうため、なくてもOKです。」（石川さん）

肩のベルト1つで、印象がガラリと変わりますね。カッチリ見せたくない場合やカジュアルなファッションが好きな方は、エポーレットなしのトレンチコートを探すと良さそうですね！

サイズ感は、春物の薄手ニット1枚、もしくはブラウス＋カーディガンの中に着た状態でぴったりくらいのものを選ぶとちょうど良いそうです。

袖丈は“手の甲にかかるくらい”が◎

長く使えるトレンチコートを選ぶ場合、「袖丈」はどれくらいがベストなのでしょうか？

「トレンチコートの場合は“手の甲にかかるくらい”で選ぶようにすると、袖を無理にまくらなくてもきれいに着こなせます。」（石川さん）

おうちにあるゴム1本で、まくった袖をキープできるそう！  やり方は簡単です。

1.ゴムを輪っかのまま下から通して、肘の下で止める（まくりたいところの少し下が目安）

2.ゴムの上の生地をくしゅくしゅと引っ張り出してまくる

3.溜まった生地で、ゴムを上から隠す

この時、キレイに二つ折りにするのではなく、自然にくしゅくしゅとまくるのがポイントです。

長く使えるトレンチコートの選び方「素材の黄金バランス」とは？

長く使えるトレンチコートの選び方。続いては、素材についても伺いました。

長く着るには、かための素材を選ぶのがおすすめだそう！　とはいえ、綿100%は避けたいところです。なぜなら、肘や後ろにシワがつきやすく、そのシワが取れにくいから。

また、頻繁にアイロンをするとテカってしまい、長く着ることができないので、シワができにくい素材の方が長く使えます。

「おすすめの素材は、綿にナイロンやポリエステルが少し入ったもの。着心地がよく、シワになりにくいので、長く着ることができますよ！」（石川さん）

一番のおすすめはナイロンやポリエステルの割合が30%〜50%のものだそう。10%前後だと、かたくてシワが気になりそうですし、100%に近いと光沢が出すぎてコンサバ感が強くなってしまうので、要注意です！

今持っているトレンチコートの形や素材はどうですか？　この機会に、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

これからトレンチコートをワードローブに追加する方は、ぜひお買い物の参考にしてみてくださいね。あなたにぴったりの運命のトレンチコートに出会えますように。

スタイリスト 石川ともみさんプロフィール

【石川ともみ（いしかわともみ）】
スタイリスト/ファッションディレクター
撮影スタイリングの他に、企業のファッション企画アドバイザー・メディアへの出演・パーソナルスタイリングを行う。

女優・タレント・広告のスタイリストアシスタントを経験したのち独立。資生堂主催のスタイリストコンテスト、BeautyStylistCupグランプリ。

・メディア NHK女神ビジュアル（番組企画監修含む）、日本テレビZIP!、J-WAVE TOKYO MORNING RADIO、読売新聞、anan、with、Steady 他


●イラスト　宇治田エリ