モモンガはペット向き?正しい飼い方・値段・後悔するデメリットまで解説

本記事では、モモンガがペットに向いているかについて解説! 正しい飼い方や、値段の相場、飼うことで後悔するデメリットまでまとめて紹介していくので、これからモモンガをペットとして迎え入れようか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

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ペットとして飼えるモモンガは2種類

フクロモモンガ

アメリカモモンガ

体長・体重

体長:14cm前後(尾まで入れると26cm前後) 体重:120g前後

体長:18cm前後(尾まで入れると30cm前後) 体重:90g前後

性格

最初は警戒心が強いが なつくと甘えん坊になる

フクロモモンガより賢いがその分警戒心が強く 音などの刺激にデリケート

・専用フード・おやつ ・昆虫・ミルワーム ・動物用ドライフルーツ ・種子類

・専用フード・おやつ ・昆虫・ミルワーム ・動物用ドライフルーツ ・種子類

寿命

5年~12年

5年~12年

現在、日本で飼育できるのは「フクロモモンガ」と「アメリカモモンガ」の2種類だけです。

どちらも大きさや餌、寿命など大まかな特徴は同じです。

ただ、アメリカモモンガは輸入規制対象動物であることもあり、今のところペットとしてはフクロモモンガの方が主流だといえます。

そのため、フクロモモンガの方がSNSやペット番組でよく見かけやすいです。飼育に心配が残る場合はフクロモモンガを飼うのがおすすめです。

アメリカモモンガはフクロモモンガよりも知能が高いのが特徴ですが、フクロモモンガよりもちょっとした音などに敏感でとてもデリケートな種類なので、日ごろから静かな環境の家庭におすすめだといえます。

フクロモモンガはペットとして飼いやすい?

フクロモモンガは、適切な餌を与えたり、こまめにケージを掃除してあげたりすることで、小型犬や猫などと同じように人間と一緒に共存しやすい動物です。

そのため、ペットとして飼うのに向いているといえるでしょう。

また、小型犬や猫よりも体が小さくて飼育スペースを取らないことと、ペット不可のマンションであっても大家さんに許可をもらえば飼育できる可能性があることから、ペット初心者の方にも向いている動物だといえます。

フクロモモンガを飼って後悔しやすいポイント・デメリット

いくらペットとして向いているからといって、生き物である以上、自分の思い通りにはいきません。

ここでは、フクロモモンガを飼って後悔しやすいポイント・デメリットを紹介していきます。飼い始めてから後悔しないためにも、先にしっかりデメリットを把握して、あらかじめ対策法を用意しておくようにしましょう。

最初はほとんどなつかない

フクロモモンガは、警戒心の強い生き物なので最初はなつかないことがほとんどです。

焦らずじっくり時間をかけて、優しく接してあげたり、バランスの取れた餌を与えてあげたりすることで、自然と警戒心を解いていってあげましょう。

また、フクロモモンガは音に敏感なので、大きな声や音を控えて、できるだけ負担をかけないように接してください。

フクロモモンガの警戒心が解けてなついてくると、手に飛び乗ってきたり甘えてきてくれたりするので、温和なコミュニケーションを心がけて日々のケアをしてあげましょう

部屋の温度調整が面倒

フクロモモンガにとっての適切な室温は、25度から30度とされています。

とくに寒さに弱く、20度を下回ると偽冬眠に入り、眠って動かなくなってしまいます。その状態が続くと飲食ができず、そのまま亡くなってしまうため注意が必要です。

とくに冬場は、昼でも部屋が冷え込みやすいため、外出時は暖房器具などで温度調節する必要が出てきます。この場合は、フクロモモンガ用の「保温器具」を利用するのがおすすめです。

家に誰かしらいる環境であれば、自然と温度調節がしやすいものですが、仕事や学校などで毎日家を不在にしてしまう場合、暖房器具の電気代が気になるという方はフクロモモンガの飼育は控えた方がいいでしょう。

ケージを清潔にしていないと臭いがする

体が小さいフクロモモンガでも、ケージやトイレ、餌場をきちんと掃除していなければ強い臭いが出てきてしまうものです。

餌場やトイレは毎日掃除をし、ケージは汚れる前に掃除をしてあげる必要があるので、毎日15分から30分ほどの掃除時間が必要になります。

夜中に鳴いてしまうことがある

フクロモモンガは、寂しさを感じると「ギコギコ」と鳴いて知らせようとします。

鳴き声をあげるほどの寂しさを感じている場合、ストレスとなって体調不良につながる恐れがあるため注意が必要です。

夜中の誰もいない時間帯や、人の不在時に鳴き声をあげてしまうと、寝ている家族や近所に迷惑をかけてしまうことになるため、モモンガが寂しくならないような工夫が必要になります。

フクロモモンガの飼育に必要なもの

必要なもの

・ケージ ・餌 ・餌入れ ・給水器 ・寝床 ・モモンガポーチ ・上下運動するためのステージ ・登り木、かじり木 ・遊具 ・ペットシーツ ・床材 ・温度計 ・保温器具 ・キャリーケース

フクロモモンガの飼育に必要なものは上記の通り。

フクロモモンガはトイレを覚えることができません。もともと木の上から排泄する習性があるので、起きた後や、食後などのタイミングで、高いところに上ってから排泄します。

そのためトイレを用意する必要がないのです。床材の上に落ちていたら、こまめに回収してあげるようにしましょう。

フクロモモンガの飼い方・注意点

ここでは、フクロモモンガを飼うときの注意点について紹介していきます。

離乳前から育てないとなつきにくい

フクロモモンガは警戒心の強い生き物なので、離乳前から育てないとなつきにくいという特徴があります。

そのため、フクロモモンガを飼うときは赤ちゃんのときから育てるようにするのが適切だといえます。

窓を開けっ放しにしないようにする

フクロモモンガは警戒心が強い反面、好奇心も旺盛。窓を開けっ放しにすると飛んで行ってしまうため注意が必要です。

フクロモモンガの腕には飛膜が付いていて飛ぶことができますが、上から下に降りるだけの「滑空(かっくう)飛行」なので、一度家から出たら飛んで戻ってこれません

フクロモモンガのいる部屋の窓は決して開けっ放しにしないよう、日ごろから気を付けるようにしましょう。

ペット不可のマンション・アパートでは基本的に飼えない

フクロモモンガは、ペット不可のマンション・アパートでは基本的に飼うことができません

犬や猫に比べて鳴き声や体が小さくても、近所に動物アレルギーの方が住んでいる可能性があるため、原則はマンションのルールを守るのが基本です。

ただし、大家さんに相談して許可をもらうことで、フクロモモンガを飼うことができている人もいる模様。どうしても飼いたいという方は、一度大家さんに相談して許可を取れるか相談しましょう。

フクロモモンガのかかりやすい病気

  • 下痢
  • 貧血
  • 肥満
  • 自咬症
  • 皮膚病
  • 性器の病気

フクロモモンガが体調不良や病気になる原因は、栄養の偏りやストレスとされています。

フクロモモンガは雑食なので、フルーツや野菜、種子類だけでなく、昆虫類などのタンパク質までしっかり与えることが肝心です。野生のフクロモモンガは自分でバランスよく餌を食べるため、そのリズムに沿って餌を与えるようにしましょう。

また、フクロモモンガだけに限らす、モモンガはストレスを感じると自分のしっぽなどをかじる自咬症を発症してしまう恐れがあるため要注意です。

モモンガが暮らしやすい温度・餌・生活音を維持しながら、ケージを清潔に保ち、寂しがらせないようにこまめにコミュニケーションを取ってあげるようにしてください。

フクロモモンガの値段相場

フクロモモンガ

15,000円~30,000円

アメリカモモンガ

30,000円~50,000円

フクロモモンガの値段は、 15,000円から30,000円ほどが相場です。

また、アメリカモモンガは現在フクロモモンガよりも入手が難しくなっているため、30,000円から50,000円ほどと、やや高い値段相場になっています。

※ 料金目安は、LIMIA編集部がネットで確認できるおおよその料金に基づいたものです。(2023年10月現在)

モモンガをペットとして飼うことに関するQ&A

Q1. モモンガは何を食べる?

A. 雑食なので、専用フードをはじめとして野菜やフルーツ・種子・昆虫類をバランスよく与える必要があります。

・専用フード・おやつ
・昆虫・ミルワーム
・動物用ドライフルーツ
・種子類

Q2. モモンガの値段相場はいくらくらい?

A. フクロモモンガは15,000円~30,000円、アメリカモモンガは30,000円~50,000円です。

日本では現在、フクロモモンガの方が入手しやすい状態です。

※ 料金目安は、LIMIA編集部がネットで確認できるおおよその料金に基づいたものです。(2023年10月現在)

Q3. モモンガはマンションで飼える?

A. ペット可であれば可能ですが、ペット不可であれば原則飼うことができません。

しかし、大家さんの判断次第ではペット不可のマンションであっても飼うことが許される場合があるので、一度相談してみるのがおすすめです。

Q4. モモンガは飼育禁止の種類がいる?

A. フクロモモンガ・アメリカモモンガ以外のモモンガはすべて飼育禁止です。

2006年から輸入・飼育が禁止になった「タイリクモモンガ」や、絶滅危惧種に指定されている「二ホンモモンガ」は、飼育すると法的処罰の対象となるため飼育することができません。

※ 記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年10月)に基づいたものです。
※ 料金目安は、LIMIA編集部がネットで確認できるおおよその料金に基づいたものです。(2023年10月現在)
※ 一部の画像はイメージです。

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