戸襖とは?和襖・本襖との違い|自分でできる張り替え方法も紹介
本記事では、戸襖とはどこの襖のことを指しているかを解説! 和襖・本襖との違いや、自分でできる張り替え方法・戸襖を新調するときにかかる値段も紹介していきます。
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戸襖とは?
戸襖(とぶすま)とは、隣接している和室と洋室の間を仕切る襖のことを指します。
戸襖の読み方は「とぶすま」
戸襖は「とぶすま」と読みます。
戸襖の構造はどうなっている?
戸襖は、和室側の面には本物の襖と同じ「襖紙(ふすまし)」が貼られており、洋室側の面にはドアのような見た目になる木材やクロスが貼られている、という構造になっています。
「戸襖」「和襖」「本襖」の違いは?
襖には、戸襖以外にも和襖(わふすま)や本襖(ほんふすま)などがあります。ここでは、それぞれの襖の種類や構造の違いを紹介。
また、戸襖かどうかの見分け方も解説していくので、この機会に違いを把握しておきたいという方はぜひチェックしておいてください。
襖の種類は主に4つ
襖の種類 | 土台 | 表面 | 特徴 |
本襖(ほんふすま) 別名:和襖(わふすま)・組子襖(くみこふすま) | ・「組子」と呼ばれる、木材を格子状に加工した土台を使用 | ・襖紙が7重に張られている ・一番表面に本紙が張られている | ・何度でも張り替えができる ・伝統的な引き戸式 ・通気性に優れている |
戸襖(とぶすま) 別名:板襖(いたふすま) | ・「ベニヤ板」を土台として使用 | ・下貼り紙と襖紙が張られている | ・縁はベニヤ板に接着されているので外せない ・組子が土台の襖より重い ・引き戸式もあるが、ドアのような開き戸として開閉するタイプもある |
発泡スチロール襖 | ・「発泡スチロール」を土台として使用 | ・アルミ箔・下貼り紙・襖紙が張られている | ・とても軽量 ・量産タイプの襖 ・縁が外せず張り替えは難しい |
ダンボール襖 | ・「ダンボール」を土台として使用 | ・アルミ箔・下貼り紙・襖紙が張られている | ・とても軽量 ・量産タイプの襖 ・縁が外せず張り替えは難しい |
襖の種類は主に4種類に分かれており、それぞれ土台が違うという特徴があります。
本襖は、日本の伝統的な形式にのっとってつくられており、木材を格子状に加工した「組子(くみこ)」と呼ばれる土台を使用しているのが特徴です。別名「和襖」や「組子襖」と呼ばれることもあります。
戸襖は、一枚のベニヤ板を土台にしているのが特徴です。和室と洋室の区切りに使われるため、片面は和室と相性のいい和紙、もう片面は洋室と相性のいい木材やクロスがそれぞれ張られています。
発泡スチロール襖やダンボール襖は、土台が発泡スチロールやダンボールという量産タイプの襖なので、本襖や戸襖に比べてとても軽いという特徴があります。
戸襖かどうか見分ける方法
襖を見分けるときは、触って確かめる方法が適しています。
襖の表面を軽く触ると板のように均等で、かつ軽くノックしたときに硬い感触がある場合は戸襖だといえます。
また、表面を触って組子の感触があれば本襖、一枚の板のように均等でかつ軽くノックしたときにこもるような音がする場合は発泡スチロール襖かダンボール襖の可能性が高くなります。
戸襖の張り替え方法(DIY)
戸襖は基本的に縁が外せないので、自分で張り替えするのは難しいとされています。しかし、どうしても自力で張り替えたいという場合は、やり方を守ることで行うことが可能です。
また、洋風にリメイクしたい場合は、襖紙をドア風のクロスに変えるのもおすすめです。部屋に合うおしゃれなデザインのクロスを用意してみてください!
ここでは、縁を外さずに行う簡単な戸襖の張り替え方法を紹介していきます。
必要なもの
- マスキングテープ
- 鉛筆
- 襖紙
- 戸襖より大きい作業用の板
- カッターナイフ
- ヘラ
- ハケ
- のり
張り替え方法
- 1.戸襖を外す
- 2.戸襖の縁がどこの縁なのかわかるように鉛筆で番号を振ったマスキングテープを貼る
- 3.襖紙を拡げた上に戸襖を置いて採寸する
- 4.作業用の板の上に採寸した襖紙を置いてカッターナイフでカットする
- 5.今ある襖紙をヘラなどを使ってやさしく剥がす
- 6.戸襖にヘラを使ってムラなくのりを塗っていく
- 7.戸襖と新しい襖紙の縁取りを合わせて、上からゆっくり張り付けていく
- 8.風通しのいい場所で陰干しして完全に乾燥させる
- 9.戸襖を戻したら完成
戸襖を張り替える際の注意点
ここでは、戸襖を張り替える際の注意点を紹介していきます。作業に取り掛かる前にチェックしておくと、リスクを回避しながらスムーズに作業しやすくなるので、ぜひここで注意点をおさえておきましょう。
戸襖が外れないときは無理にDIYしない
戸襖は、襖の中でもとくに重いため、なかなか外れないという場合は無理に外そうとしないのが適切です。
戸襖を無理に外そうとすると、戸襖を設置している鴨居や敷居が傷ついたり、急に外れた戸襖の反動で転倒するリスクが高まります。どうしても外れない場合は、建築会社や専門業者に張り替えを依頼するようにしましょう。
劣化が目立つ場合はリフォーム・交換したほうがいい
戸襖自体の傷や劣化はもちろん、鴨居や敷居にも劣化が目立つ場合は、自分で無理に外そうとするとその衝撃で破損してしまうリスクがあがります。
襖の耐用年数は10年とされているため、戸襖を設置してから10年以上が経っている場合はとくに注意が必要です。劣化の進み具合によっては、交換したほうがいい場合もあるので、当てはまる場合はぜひ再度検討してみてください。
戸襖の張り替え・リフォームはプロに依頼するのがおすすめ
戸襖の張り替えは、専門的な知識と技術が必要となるため、基本的には専門業者に依頼するのがおすすめです。
見積もりが明瞭で、劣化具合についてきちんと説明してくれたり、好みのデザインについて丁寧に相談に乗ってくれる業者を3社から5社ほど比較検討するようにしましょう。
リショップナビ
戸襖の張り替えを検討中の方は、リショップナビの無料一括見積もりサービスがおすすめです。
リショップナビでは、保証内容や過去実績などといった復数の審査項目をクリアした1,500社以上の会社と提携しているので、業者選びに自信がない方でも気軽に相談しやすいのが魅力のポイントです。
また、実際にリフォームを依頼した利用者の口コミも掲載されているため、自分に合うリフォーム会社をじっくり検討したいという方にもおすすめです。
戸襖を新調するときの価格
襖の種類 | 張り替え費用 | 襖の価格 |
本襖 | 片面:3,000円~25,000円 | 10,000円~70,000円 |
戸襖 | 片面:2,000円~25,000円 | 10,000円~70,000円 |
発泡スチロール襖 | 片面:1,000円~4,000円 | 3,000円~20,000円 |
ダンボール襖 | 片面:1,500円~4,000円 | 3,000円~20,000円 |
業者に依頼する場合の相場
戸襖を新しく張り替える場合の依頼費用相場は、片面2,000円~25,000円で、選ぶ襖紙のグレードによって異なります。そのため、両面張り替えるとなると4,000円~50,000円の費用がかかることになります。
戸襖の値段
また、戸襖を一枚新調するのに必要な値段相場は、戸襖のサイズや襖紙の品質によって異なるため10,000円~70,000円と幅広いのが特徴です。戸襖の交換が必要な場合は、ぜひ参考にしてみてください。
鴨居のミゾのサイズから戸襖のサイズまで、自宅の戸襖にぴったり合うものをオーダーできる襖の宅配サービス。
ビニールクロスなので、いつでも何度でも張り替えができるところが魅力のポイント。洋風に仕上げたいという方や、模様替えを楽しみたいという方におすすめの戸襖です。
戸襖のサイズから開く方向・デザイン・鍵の有無まで細かくセレクトできるところが魅力のリクシルの戸襖。
和室に合う襖紙のデザインだけでなく、ドアのような洋風デザインも多彩に揃っているので、品質だけでなくデザインにこだわりたい方におすすめの戸襖です。
戸襖やサッシのサイズや、開閉式か引き違い式かを選ぶことができるパナソニックの戸襖。
ドアのデザインが豊富に揃っているので、襖紙と同じくらいドア側のデザインにもこだわりたいという方はぜひチェックしてみてください。
戸襖に関するQ&A
Q1. 戸襖とは何?
A. 隣り合う和室と洋室を仕切るための襖です。
戸襖は、土台にベニヤ板を使用しており、引き戸式だけでなく開閉式のものまであるのが特徴です。
Q2. 戸襖と和襖の違いは何?
A. 戸襖は土台にベニヤ板を、和襖(別名:本襖)は土台に組子を使っているという違いがあります。
戸襖は張るクロス次第で洋室にも合わせることができますが、和襖は襖紙しか張ることができないという違いもあります。
Q3. 戸襖の張り替えにかかる値段はどのくらい?
A. 戸襖の張り替えにかかる費用の相場は、片面:2,000円~25,000円です。
襖の種類 | 張り替え費用 | 襖の価格 |
本襖 | 片面:3,000円~25,000円 | 10,000円~70,000円 |
戸襖 | 片面:2,000円~25,000円 | 10,000円~70,000円 |
発泡スチロール襖 | 片面:1,000円~4,000円 | 3,000円~20,000円 |
ダンボール襖 | 片面:1,500円~4,000円 | 3,000円~20,000円 |
Q4. 戸襖の外し方は?
A. 戸襖を鴨居の真ん中まで持ってきてから、戸襖を上に持ち上げて下部分から外しましょう。
戸襖を下の部分から先に手前に傾けて外すとスムーズに外すことができます。
リフォームに関する関連記事はこちら!
※ 記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2024年3月)に基づいたものです。
※ 一部の画像はイメージです。
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