軒天塗装の劣化サインと塗装方法!DIYがNGな理由を解説
軒天の劣化が見られたら塗装のサインです。塗装費用を安く抑えるためにDIYを考える人もいますが、危険なためおすすめできません。この記事では、軒天塗装についてや塗装方法、DIYが危険な理由について解説します。
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軒天とは
軒天とは、外壁から飛び出している屋根の裏側の部分です。
屋根から雨水が流れていく先を軒先といいますが、その裏側にある天井を指すため、軒裏天井、軒天井、軒裏などと呼ばれることもあります。
軒天が持つ役割
軒天には、屋根の垂木や野地板を隠して景観を美しく保つ役割があります。
ほかにも不燃材を使用すれば、火災が起きた際の延焼抑制や雨水の吹き込みや太陽光を遮断して外壁の劣化防止になったり、有孔ボードなら天井裏の風通しを良くしてカビや結露を防止する換気の役割まで担ってくれています。
軒天の材料
ケイカル板・エクセルボード・フレキシブルボード | ケイ酸カルシウムのボード。耐火性や防湿性が高い。フレキシブルボードは重量があるため下地の強度確認が必須。 |
ガルバリウム鋼板・アルミスパン | 軽量な金属系の素材で、軒天の腐食を防げる。サビが発生すると耐久性・美観性ともに低下する。 |
ベニヤ・化粧合板 | 木造住宅で用いられていたベニヤ板・合板。日本の風情溢れる景観を感じられるものの、耐火性や換気性能が弱く、数年で劣化して剥がれてしまう。 |
軒天には、主に3種類の材質があり、それぞれ特徴が異なります。
木造住宅が多かったころはベニヤや化粧合板が主流でしたが、より性能に優れたケイカル板の登場によって主流が変わりつつあります。
軒天で見つけたら要注意な劣化サイン
- 色あせ
- はがれ
- カビ・藻
- シミ
色あせ
軒天は屋根の裏側にあるため、紫外線の影響ではありませんが、経年劣化によって色あせてくる場合があります。
危険性は大きくないものの、再塗装を行って景観を保つのがおすすめです。
はがれ
軒天の劣化が進行していると、表面の塗装にはがれが見えるようになります。
プリント合板が剥がれて白い軒天がむき出しになっていたり、塗装の塗膜が剥がれていたりした場合は業者に相談しましょう。
カビ・藻
軒天にカビや藻が発生していた場合は、換気がうまく機能していなかったり、雨水がコーキングのすき間などから侵入したりしている可能性があります。
放置しておくと危険なので、業者に相談しましょう。
シミ
軒天にシミが発生している場合は、雨漏りの可能性があります。屋根やベランダ・バルコニーなどから雨樋を伝っての排水が機能していない、天井に水が侵入しているなどの疑いもあるでしょう。
雨漏りの場合は外壁塗装で修繕できないため、軒天の張り替えが必要になります。
軒天の塗装方法
- 1.下地処理・素地調整
- 2.サビ止め
- 3.下塗り
- 4.上塗り(2回)
軒天塗装の手順は上記の通りです。
外壁塗装業者では、軒天とあわせて外壁を塗装するケースがあり、同時に進行することがあります。
軒天塗装のDIYは危険!専門の塗装業者へ依頼しよう
軒天塗装は高所作業のための足場組みや、細部の塗装を行う必要があるため初心者には難しいです。
安全面や仕上がりを考えると、プロの塗装業者へ依頼することをおすすめします。ここでは、おすすめの塗装業者を比較・提案してくれるサービスを紹介します。
ヌリカエ
ヌリカエは、質問に答えていくだけで外壁塗装の相場が算定できるサービスです。
大手から地域密着型まで2,000以上の業者がいて、リフォームした人の口コミを参考にしながら依頼したい業者を選べます。
47都道府県に対応しているので、住んでいる地域での相場や助成金の有無が検索できるのはうれしいポイントです。
外壁塗装プランナー
※ 事業者運営サイト全体の問合せ件数
※ 実査委託先:ゼネラルリサーチ(2018年度調査)
外壁塗装プランナーは、外壁塗装業者探しをサポートしてくれるサービスです。
東証上場企業のシェアリングテクノロジー株式会社が運営するサービスで、専門スタッフのヒアリングを通して約400社の中から自分にぴったりな外壁塗装業者を提案してくれます。
1㎡あたり3,500円(税込)から依頼でき、施工後は5年間の保証(※)がついています。
※対応エリア・加盟店により対応できない場合があります
軒天の塗装費用はどれくらい?
アクリル塗料 | 1,200〜1,800円/1㎡ |
ウレタン塗料 | 1,400〜2,000円/1㎡ |
シリコン塗料 | 2,200〜3,500円/1㎡ |
フッ素塗料 | 3,200〜4,700円/1㎡ |
無機塗料 | 4,200〜5,200円/1㎡ |
断熱塗料 | 4,500〜5,500円/1㎡ |
軒天の塗装費用の目安は、1㎡あたりの単価が1,200~5,500円(※)です。
使用する塗料や塗装面積によって、実際にかかる費用が異なります。
また、2階以上の軒天は足場代がかかることもあります。まずは業者へ見積もりを依頼するところから始めてみましょう。
※ 参考:日本住宅保全協会 お役立ちメディア
軒天塗装で使用する塗料の種類
EP(エマルションペイント)・AEP(アクリルエマルションペイント) | アクリル成分をベースに水で薄めて使用する塗料。揮発性有機化合物をほとんど含まず、シックハウス対策に適している。 |
NAD(アクリル樹脂系非水分散型塗料) | 接着性や耐水性に優れている油性塗料。ケイカル板やベニヤ板など材質を選ばず使用できる。 |
軒天塗装に使用する塗料は主に上記の2種類に分けられます。
軒天塗装は外壁塗装とセットで行う例もあり、外壁と同じ塗料の使用が考えられます。アクリル塗料やウレタン塗料など、塗料によって塗装の費用が異なるため、塗料の種類と特徴を踏まえて塗装業者と相談しましょう。
軒天塗装の塗料でおすすめの色
軒天の塗装で何色にしたらいいかわからない方へおすすめしたいのが、明るい系統の色です。軒天は日光が当たらず暗い場所なので、白色がおすすめ。
反対に暗い系統の色でも、スタイリッシュな景観に仕上がるため、「明るい雰囲気の家がいい」「おしゃれに仕上げたい」など、住宅の雰囲気に合わせて決めると良いでしょう。
軒天塗装に関するよくある質問
ここでは、軒天塗装に関する疑問をQ&A形式で答えます。
Q. 軒天塗装とは?
A. 外壁から飛び出している屋根の裏側の部分の塗装作業です
軒天塗装は住宅の景観をうつくしく保ったり、外壁や天井裏を守る役割を持ちます。塗装状態をこまめにチェックし、劣化が始まっていたら軒天塗装を検討しましょう。
Q. 軒天塗装はDIYできる?
A. 安全面を考慮して業者への依頼をおすすめします
軒天の塗装は高所作業になるため、落下の危険性などがあります。塗装の技術はもちろんですが、安全面を考えると経験が豊富なプロに依頼した方が良いでしょう。
軒天に関する記事をチェック
※記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年7月)に基づいたものです。
※画像は全てイメージです。
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