【瓦屋根の修理方法や修理費用】DIYできる?補助金の有無&メンテナンス時期まで徹底解説

瓦屋根のヒビ割れやズレ、劣化が原因の雨漏りにお悩みの方へ。今回は、瓦屋根の修理方法や修理費用、自分で修理できるのかなど気になる疑問をまとめて解決! 基礎情報を把握して、適切なメンテナンスを施しましょう。

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瓦屋根の修理方法7つ

瓦屋根の主な修理方法を7つご紹介。各修理費用の目安も合わせて記載するので、状況に応じて適切な処置を施しましょう。

【1】瓦のヒビ割れ・ズレ補修

耐久性の高い瓦屋根ですが、強風や雪などの自然災害および経年劣化などによって割れたりズレたりしてしまうことがあります。この場合、瓦の交換やコーキング処理などが必要ですが部分修理で対応できることが多く、大掛かりな修理と比較して修理費用もおおよそ3万円(税込)~と安く抑えられる傾向にあります。

なお、ヒビ割れやズレを長年放置しているとその隙間から雨水が侵入し、内部の防水シートを腐らせてしまったり雨漏りを起こしたりする可能性もあるのでなるべく早めに対処する必要があります。

【2】漆喰の破損・劣化補修

屋根の中心にある棟瓦を支えている漆喰。この漆喰が強風や地震による衝撃あるいは経年劣化によって破損すると雨漏りが起こりやすくなるほか、最悪の場合棟がずれて屋根が変形することも。そうなれば棟の解体や取り替え作業が必要となり修理費用も高額になるため、なるべく早めのメンテナンスが必要。修理方法としては、崩れた漆喰の取り除きと新たな漆喰の塗り込み作業が一般的で、費用目安は1棟10万円(税込)前後~です。

【3】瓦の釘浮き補修

瓦屋根を固定している釘が浮いてしまった場合は新しく打ち直す必要があり、修理費用は浮いた釘の本数や素材によって異なります釘浮きを長年放置していると瓦が破損したり外れてしまったりなどのトラブルに繋がるため、異変に気づいたら早めに修理を依頼しましょう。

【4】棟瓦の破損・ズレ補修

放置していると被害が深刻になる棟瓦のトラブル。漆喰の剥がれによる土の流出や建物の揺れなどで形が崩れると雨漏りを起こすほか、他の瓦を割ってしまったりのし瓦や棟瓦の落下を招いたりなどのリスクもあるため早急の修理が得策。修理費用は部分修理で3万円(税込)~、棟の葺き直しが必要になれば1棟30万円(税込)~が一般的です。

【5】野地板の交換

下地としての役割を担う野地板にまで雨水が染み込むと腐食に繋がり、住まいの寿命を縮めてしまいます。主な修理方法は増し張り・張り替え作業となり、費用目安は20万円(税込)~。なお、野地板の耐用年数は20~30年程が一般的なので、定期的にメンテナンスを行いましょう。

【6】防水シートの取り替え

瓦と野地板の間に敷かれている防水シートの劣化も雨漏りの原因になります。被害が深刻化する前に、部分的な防水シートの重ね張り(費用目安:10万円(税込)~)もしくは葺き替え・葺き直し修理が必要です。

なお、防水シートの耐用年数は10~20年程度。一定期間での交換が瓦屋根の安全性の向上にも繋がります。

【7】葺き替え

瓦屋根が広範囲に破損している場合、既存の瓦を取り外して新しい屋根材を設置する葺き替え作業が必要。修理費用が200万円(税込)近くかかるなど高額になるのが懸念されますが、屋根全体の耐久性を向上できるメリットもあります。

瓦屋根の修理費用の相場

修理内容

修理費用(目安)

部分修理

3~30万円(税込)

全体修理

10~200万円(税込)

瓦屋根の修理費用は、部分修理か全体修理かによってばらつきがあります。瓦の差し替えやコーキング補修など簡単な作業であれば3万円(税込)程度で可能ですが、葺き替え作業など大掛かりになれば200万円(税込)近くあるいはそれ以上かかってしまうこともあります。

修理費用を抑えるコツ

瓦屋根に不具合が生じたらとにかく早急に修理を依頼するのが得策。放置したことで簡易的な補修で済んだものも大掛かりな作業が必要となり、修理費用が高額になってしまうケースも少なくありません。定期的に瓦の点検やメンテナンスをして、必要に応じて適切な対策をとるようにしましょう。

瓦屋根修理に使用できる補助金制度は?

瓦屋根の修理をしたいけど、高額になるから依頼できないという方も多いはず。そこで、瓦屋根の修理に利用できる補助金制度をご紹介します。

自治体の補助金

国土交通省は瓦屋根の耐震性を強化するために補助金制度を設けています。この場合、ガイドライン工法で全面リフォーム(葺き替え)する費用の23%が対象。また、建物全体の耐熱性が上がる際は省エネリフォーム補助金が適用される可能性もあり、お住まいの地域によって制度が異なるため詳しくは各地自体にお問い合わせください。

火災保険

台風・大雨・大雪など自然災害によって瓦屋根が破損した場合は火災保険が適用されます。補償内容は加入している保険会社や契約内容によって異なるため、保険会社に問い合わせるか契約書をご確認ください。なお、経年劣化が原因の場合は対象外となります。

瓦屋根のメンテナンスの時期

瓦屋根のなかにも素材による種類があり、代表的なものでは塗装が必要なセメント瓦と塗装が必要ない粘土瓦が挙げられます。

セメント瓦は放置しているとヒビ割れのほか苔の繁殖などで見栄えも悪くなるので、築10~15年程経ったら塗装メンテナンスを施すのが理想的。一方粘土瓦は塗装は不要ですが、築10~20年ほどで瓦を固定している漆喰が劣化しやすいので、時期が来たら点検・補修するようにしましょう。

《DIY》瓦屋根は自分で修理できる?

瓦屋根の修理には専門的な知識と高度な技術が必要です。加えて、高所作業は危険が伴うほか施工不良となれば破損個所が悪化することもあるので、自分でDIYするのは極力控えて修理業者に依頼することをおすすめします

瓦屋根からストレート屋根に葺き替えできる?

結論から述べると、瓦屋根からスレート屋根に葺き替えることは可能です。作業にかかる費用目安は30坪の住宅の場合で80~150万円(税込)程度となり、スレート屋根に葺き替えることで、雨音が気になりにくくなる・屋根が軽くなり地震の揺れに強くなるなどのメリットを得られます。

なお、基本的に屋根材の葺き替えは同程度の重さもしくはそれよりも軽い屋根材を使用しなければならないため、軽量のスレート屋根からそれよりも重量の瓦屋根に葺き替えることはできません

優良な修理業者を見極めるコツ

施工不良や過剰請求など思わぬトラブルに巻き込まれないために、修理業者を選ぶ際は以下のポイントを抑えましょう。

複数社に見積もりを依頼する

少なくとも3社以上に見積もりを依頼することで適正価格が分かりやすくなります。また、見積書が細かく記載されているか否かも重要。作業内容や費用をよく比較して、ニーズに沿った修理業者を選ぶことが大切です。

現地調査を丁寧に行ってくれる業者を選ぶ

現地調査はスムーズかつ正確に修理を行うためにも重要な工程。破損状況や施工面積の測定などより丁寧に調べてくれる修理業者がおすすめです。

アフターサービスの充実度を確認する

場合によっては修理後の対応が不十分なことも。修理のときだけでなく、定期点検や特定期間の保証などアフターサービスが充実している修理業者を選ぶと安心です。

瓦屋根の破損による雨漏りに困ったら「雨漏り修理110番」!

瓦屋根の不具合による雨漏り修理をご検討中の方には、「雨漏り修理110番」の利用がおすすめです。

雨漏り修理費用は27,500円(税込)〜で、壊れた箇所だけ修理することができ、どんな屋根の種類でも対応可能です。屋根の修理から防水工事まで行っているので、屋根の不具合でお困りの方にはオススメです。

電話でのご相談は24時間365日受付中のため、まずは気軽に事前見積もりのご相談をしてみてはいかがでしょうか。

瓦屋根の修理に関するQ&A

提供:LIMIA編集部

Q1. 瓦屋根の耐用年数はどのくらい?

A. 種類にもよりますが、50~100年程度が一般的です

瓦屋根はその他の屋根材と比較して耐久性に長けており、耐用年数は50年以上と言われています。とはいえメンテナンスをしなくてもいいということではなく、長く付き合っていくには定期的な点検・補修作業が必要です。

Q2. 瓦屋根の破損を放置しているとどうなる?

A. 「雨漏り」「瓦の落下」「害虫被害」に繋がる恐れがあります

瓦屋根の破損を放置していると雨漏りが発生する可能性があるほか、屋根下地が腐食して屋根全体が弱くなったり崩れたり、場合によっては害虫が侵入する危険性もあります。被害が大きくなる前に、異常があれば早めに対処するようにしましょう。

Q3. 瓦屋根を修理するタイミングは?

A. 「耐用年数が近づいている」「劣化症状がみられる」ときは修理を検討しましょう

瓦屋根の耐用年数は粘土瓦でおおよそ50年程。時期が迫っていたら、現状雨漏りなどを起こしていなくてもメンテナンスしておくのが賢明です。また、瓦のヒビ割れやズレ、瓦の塗装の剥がれ、漆喰の割れや崩れなど劣化症状が見られたら、耐用年数に関わらず修理しておくことをおすすめします。

雨漏りにお悩みならこちらもCHECK!

※記事内の情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年6月)に基づいたものです。
※画像の一部はイメージです。

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