リビングから繋がる上がり座敷は、現代の「お茶の間」
「お茶の間」とは、住居の中で、家族が食事やだんらんなどをする部屋のことですが、聞かなくなって、ずいぶん時間が経ったような気がします。
今では、LD(リビング・ダイニング)がその役割を果たしていますが、「お茶の間」というと、和室のタタミの上に、丸いちゃぶ台があって、家族揃って食事をしているという風景が頭に浮かびます。
この家では、今でもリビングから繋がる畳スペースのコタツで、食事をされているそうです。テレビもここにあります。これってイメージ通りの「茶の間」だなぁ〜と思いました。
家の新築にあたって、リビングも物理的に広くなるので、今までの座卓の生活から、ダイニングテーブルと椅子の食生活に換えるご家族も多いですね。
しかし、人の習慣や落ち着きを感じる感覚は、なかなか変わらないもので、数年経って、コタツ生活に戻るご家族も少なくない気がします。計画の際には、そういう可能性も考慮に入れておくことも必要かもしれません。
もし、そうなのであれば、「お茶の間」もちょっとスマートに・・・。
この畳スペースは、リビングの床から250mm高い上り座敷にして、リビングのソファに座った状態と、目線の位置を合わせています。椅子と、タタミの床づかいの暮らしを違和感なく馴染ませる方法の一つです。
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