伝統工芸 組手細工
組手細工とは、細かく割った木材をクギや接着剤をいっさい使わずに手作業でさまざまな模様に組んでいく伝統技術のことを言います。
鎌倉時代に作られた「障子」は、江戸時代末期になると単なる実用品としてだけでなく、格子(こうし)に様々な装飾を加えることによって書院障子・猫間障子などで広く利用されるようになりました。
実はこのウォールキャビネットをデザインするきっかけになったのが、雑誌で見た祇園の花見小路にある「ライカ・京都店」でした。
ドイツの老舗カメラメーカーと、日本の伝統工芸の融合に心を打たれてしまいました。
どうにかしてモダンな家具のデザインに取り込めないだろうか? 額装した絵画のように部屋に馴染ませたい。そんな思いでデザインしてみました。
そんな独りよがりな家具なので、人によっては価値など無いかもしれません。私ならこうするのに!なんて意見もあるかもしれませんね。
でもそれも、一点物の特徴なのですね。それが付加価値だと思います。
使う人の気持ちや暮らしを豊かにできるような、そんな家具をこれからもつくって行きたいです。
ナッシュ ファニチャークラフツメン