「緑井の家 」間口4mの敷地に!! 3階建てのような2階建て
広島市郊外、国道より一筋入った当敷地は、せせらぎ公園と呼ばれる川の水辺に面した環境の良い場所にあったのだが、その形状は間口4.3m、奥行き18mと細長く、厳しい条件であった。
クライアントは20代後半の夫婦2人、その要望は「ローコスト」「大容量の洋服収納スペース」そして「ニューヨークのアパート暮らしのような格好よい暮らし」というものであった。
当計画では1階にプライベートな寝室、収納、子供部屋を配し、2階にはせせらぎ公園を望むリビング、ロフト、ダイニングキッチン、サニタリースペースを配している。
玄関はロフトにまで突き抜けた吹き抜けを設け、2階やロフトにいながらに家族の出入りや来訪者の気配を感じられるよう配慮している。
平面的に見ると間口は3.6mと決して広くはないが屋根勾配に合わせて勾配天井とし、ロフトも設けているため非常に天井が高く、狭さは一切感じられない。
外観とインテリアは黒いフレームをアクセントにモノトーンにまとめている。
工事費は1,000万円台に納まり、ニューヨークのアパート暮らしを思わせるデザインに仕上がっている。
そして今日もロフトから流れる音楽がその魅力的な空間とともに来訪者を迎えていることだろう
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