住まいの階段3 直階段の階段下利用タイプ
三回目は階段の下に収納やトイレを設けた、直階段の階段下利用タイプです。
階段の形状を分類すると、直階段、折り返し階段、螺旋階段の3つです。複雑な形に見えても、3つの内のどれかの組み合わせでできています。
直階段は折れ曲がることなく一層分の高さを上がるため、シンプルでスッキリした印象にしやすい階段です。一方、もし転倒した場合には、一挙に3m弱の高さを転げ落ちることになるので、常にこのことを頭にいれて階段や手すりの形状を検討し、床面や周囲の素材を選ぶことが必要です。
直通階段下の三角形のスペースに収納などを設けて有効利用する場合には、高さの検討が重要になります。トイレを設ける場合には、階段の構造や作り方によってその下の有効に使えるスペースは変わるため、特に注意が必要です。便器の前に立ったときの天井の高さを目安にして、圧迫感、照明の位置、換気ルートなども階段とともに検討しておきます。この形状の階段は木造でも造りやすいため、比較的ローコストにできます。
設計事務所アーキプレイス