KAM邸/家族を繋ぐ中庭を持つムジルシ的二世帯住宅
周りを緑に囲まれた住宅地に建つシンプルな二世帯住宅です。
「それぞれの世帯に明るく風通しの良い住環境」「親・子世帯がそれぞれが気兼ねなく暮らせ、かつ気配を感じられる距離感」「建ぺい率40%という厳しい建築制限」という条件を踏まえた上で、親子世帯共有の大きな中庭を囲む別棟感覚の間取りとしました。
道路から見えないプラベート感漂うこの中庭がこの住まいの大きな特徴となるでしょう。
建物の仕様はシンプルかつローコスト、そして合理性を意識し、飽きのこない意匠となっております。
外装についてはメンテナンスを考慮し、ガルバリウム鋼板の屋根、金属サイディングの外壁を採用していますが、全てシルバーで統一しております。
内装についてはローコストながら自然素材を多用し、床は赤松の無垢フローリング、壁は紙クロス、天井は紙クロスかOSB合板となっており、造作家具や建具、その枠も木の温もりが感じられる仕様となっております。
住宅設備は使い勝手・コストを考慮し、全て既製品を採用しています。
また二世帯住宅ではありますが、今後どのような家族形態でも柔軟に対応できるよう、可変性を見込んだ間取り(玄関の一体化、子ども部屋の将来間仕切りなど)となっております。
不易で可変性の高い住まいであるため、住まい手自らゆっくりとカラーを加えて、少しでも長〜く愛され住み続けられる・・・そんな住まいになってほしいと思います。
room-n アーキテクツ