「無垢の木材は暖かい!-木の熱伝導率の秘密-」

いつになく暖かい冬となっている今年の年始ですが、やはり寒さはこたえます。凍える体を丸めながら辿り着いた我が家や職場はずっと暖かくあってほしいものですよね。
今回は「暖かい空間をつくるには無垢の木材を使うのが良いですよ」「無垢の木材って暖かいですよ」というお話です。

「熱伝導率」という言葉があります。これは物質について、熱の伝わりやすさが示された値のことです。ある物質において温度差があるとき、温度の高い部分から低い部分へと熱の移動現象が生じます。
例えば、鉄やコンクリートに触るとヒンヤリと冷たさを感じます。これは物質に人間の体温が伝わり、触れた場所から熱が急速に逃げていくためです。この移動のおこりやすさ・逃げやすさが熱伝導率として表されるのですが、無垢の木材はこの熱伝導率が抜群に小さいのです。

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木材の熱伝導率はコンクリートの12分の1

木、コンクリート、鉄の熱伝導率を比べると、木はコンクリートの12分の1、鉄の483分の1しかありません。熱伝導率が小さいほど断熱性(熱を伝えにくい性質)に優れているので、木は優れた断熱材であるといえます。
お鍋やフライパンの取手が木製になっているものがありますが、あれもこの特性を利用して、鉄のまま火に掛かった状態では素手で持つことができないものを持てるようにしているのです。

各材料の熱伝導率

木にはたくさんの空気が詰まっている

では、なぜ木材は熱伝導率が低いのでしょうか。それは木の細胞内にある空気が熱を伝えにくくしているからです。
木材を顕微鏡で見てみるとパイプ状の細胞の集合体であることが分かります。この細胞の内側は、私たちの身近な物質の中で最も熱を伝えにくい「空気」で満たされていて、そのため木材の熱伝導率は小さいのです。要するに、木の細胞内にある空気が熱を伝えにくくしています。

人を含めたすべての生物は体から熱を大量に奪われると、それがストレスとなり、さらに意欲の減退を引き起こしたり、風邪などの病気の原因となったりします。鉄の330倍・コンクリートの10倍ともいわれる高い断熱・保温効果を発揮する木は、特に気温の低い冬場で人の肌から熱を奪わず、自分のぬくもりを実感できるため、心地よいと感じるのでしょう。

木は生物にとってやさしい素材である。このことを実感しに、是非店舗へもお立ち寄り頂ければ幸いです。スタッフ一同お待ち申し上げております。

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