空間のカラーコーディネーション -快適な色のある生活Vol.2-

日本には季節や仕草などにも本当に様々な呼び名があり、現在お話しさせて頂いている「色」についても多種多様な表現があります。
日本の伝統を受け継ぐ企業のひとつとして、いずれそういったお話もさせて頂ければ…と思う次第です。
今回は前回ご紹介した「空間におけるカラーコーディネートのポイント」の2回目。
前回は「赤(レッド)」「緑(グリーン)」でしたが、今回は「青(ブルー)「オレンジ」「黄(イエロー)」の3色をお話しいたします。

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『ブルー』

深いコバルトブルー、ヤグルマギクの明るい青、上品なロイヤルブルー、緑がかったターコイズブルー…。様々な表情を持つ青が好きな人は決して少数派ではありません(ある調査機関が国ごとに好きな色の統計をとったところ、青を1番好きな色にあげた人が最も多かったそうです。この好みは万国共通といえます)。誰にでも好かれ、ダイニングルームでもベッドルームでも、明るい青から暗い青まで、どの青も必ずスタイリッシュな空間を演出してくれます。

青の使いこなし
・青は涼やかで落ち着いた色。様々な場面で、その優れた効能が実証されてきた色でもあります。気持ちを癒すこの色で、心安らぐオアシスのような空間をつくることも、部屋を広々と開放的な雰囲気にすることも、あるいはきりっと気持ちの引きしまるワークスペースをつくることも可能です。
・青には気持ちを落ち着かせる効果があり、寝室に使う色としては最適です。鮮やかなコバルトブルーやピーコックブルーは力強さと同時に安らぎの空気を持っています。
・青は後退色、つまり実際よりも遠くにあるように見える色。小さい部屋は壁を青にするとそれだけで広く見える。淡い青の天井は空を連想させ天井をより高く見せる効果も。
・青はどんな色と合わせても美しく映える色。それはブルーデニムの無限のコーディネートでもわかります。空間のワンポイントに濃紺やネイビーを使うだけでもワンランク上の空間が出来上がります。

白基調の空間に濃紺のソファが引き締めの効果と品格を与えます。
青は気持ちを落ち着かせる色。勉強部屋などに使うのも最適。赤との組み合わせもお勧め。 

『オレンジ』

空間や洋服のなかに少し覗くだけでも、この色はエネルギーがあふれ出て見えます。部屋の暗い雰囲気の部屋を生き生きとさせたいとき、ちょっとした調度品、あるいは壁一面にこの生命力あふれる色を使えば効果はてきめんです。

オレンジ色の使いこなし
・生気に満ちた力強い色ですが、使い方によっては空間が甘ったるくなるリスクが。また、主張も強いだけに全面にオレンジを持ってくるとうるさく見えることも。
これを避けるには、複雑な濃淡を使い、中間色(例えば灰色やベージュ)と組み合わせるのがコツです。
・オレンジとブルーは、補色ならではの力強い組み合わせ。ただ、スポーツチームのユニフォームのようになるのを避けるには、明暗に変化をつけるとよいでしょう。例えば、深い柿色とネイビーブルーのように…。
・広告の世界では、オレンジ色は手ごろなお買い得品のシンボルです。安価なプラスチック品や、つくりのよくないものは、オレンジ色を選ぶと他の家具とのバランスが悪く見えるので選ばない方が得策。
・キッチンやダイニング・食事の場には、パプリカ、サフランなどの香辛料のような色が合います。これなら色に圧倒されず、ほどよい食欲の刺激になります。例えば、レプリカを飾ってみるのも◎。

優しい色で統一された空間に鮮やかなオレンジが映えます。ファブリックのくすんだ風合いのものなら取り入れやすい筈。
食欲を刺激する色同士の組合せをダイニングに。大きなテーブルではアクセントにも視線を誘導するフォーカルポイントにも。

『イエロー』

黄色はあたたかさと明るさを伝える色、生命の源である太陽の色です。そのため黄色はよく「陽気な色」と呼ばれます。家のあちこちにちりばめたり、ひとつの空間に凝縮したり。この色の前向きな性質を生かすことが重要です。

黄色の使いこなし
・黄色は、彩度を上げるとより明るくなる唯一の色。いろいろと試して楽しめる色ともいえます。使い方ひとつでドラマチックな効果を演出することも、やさしい喜びの表情を添えることもできるのです。
・鮮やかな黄色と黒の組み合わせは「注意」の表示によく使われる、目を引き付ける色。このアイキャッチ性を利用して、見過ごされたくない空間に黄色と黒を組み合わせるのもひとつの手です。
・お陽さまの匂いのする黄色の寝室は、一日の気分を明るく切り替えてくれる。ただし彩度の高すぎない色を選ぶこと。黄色が鮮やかすぎると、天気のよい朝には明るすぎたり、休むときに気分を鎮めにくくなることも。
・あたたかい黄色を純白と組み合わせると、キッチンを引き立てるすばらしい配色に。白は黄色を中和するので、気持ちを高ぶらせがちな黄色の効果を抑える効き目もあります。
・他の暖色系もそうですが、黄色は蛍光灯で照らすと緑っぽく、赤みのある白熱灯の下ではオレンジ色がかって見えます。選んだ黄色をそのままの色に見せるには、太陽光に近い色の照明を使うのが理想的。
・黄色の補色は紫。そこで、カナリア色の椅子が期待したほど鮮やかに見えないなら、茄子紫のクッションを乗せれば効果てきめん。淡いラベンダーからプラムのような濃い赤紫まで、紫色のアクセントは黄色をひときわ鮮やかに見せてくれるでしょう。

照明で黄色をつくる、かなり上級なテクニック。黒もより鮮やかに。
紫や青だけでなく、黄色は赤とも相性抜群。椅子の座面にこのようなビタミンカラーを加えると空間より明るいものに。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
皆様、次回もお楽しみに!

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