杉の型枠施工中|三茶の集住

型枠施工中の現場レポート。



コンクリートはセメントと砂利のペーストが硬化するものなので、鋳型となる型枠の組み立てがとても大事。型枠の素材感が良くも悪くも転写されますから、一発勝負です。設計者の腕の見せ所です。

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1階床のコンクリート打設が完了し、型枠の施工中です。

コンクリートはセメントと砂利のペーストが硬化するものなので、鋳型となる型枠の組み立てが大事な工程となります。
そして、型枠の素材感が良くも悪くもコンクリート表面に転写されるので一発勝負。設計者の腕の見せ所でもあります。

正面のオレンジ色の型枠と、木目の型枠が見えますが、この建物では2種類の型枠を使い分けています。
東日本震災以降、型枠合板は慢性的な品薄になっていて、普通合板の型枠は入らず、むしろ、以前は高級感を出すための塗装合板型枠が入るようになりました。オレンジ色のウレタン塗装を施した型枠がそうで、コンクリートがツルツルした仕上げになる型枠です。

木目の型枠は、杉板で浮造り(木目に沿って凹凸が出る仕上げ方)のものを入れています。そういう言い方をすると、随分高級なものを型枠に使用してるかのように聞こえますが、この板は節だらけで内外装の建材としては敬遠されがちなグレードのものを使用しています。塗装合板型枠の半分以下の値段のものです。ただし、小幅板を張り上げていくので人件費がかかります。ですから、仕上げの高級感というより、職人の手の痕跡が残るものにしたいというのが設計者の気持ちです。

写真は杉の小幅板の切りっぱなしを見ていますが、新品でももう反っています。乾燥が十分ではないそういうグレードのもので、この表情が外壁に転写されることで職人さんの手仕事が視覚化されていきます。

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白崎泰弘・白崎治代のパートナーシップによる設計事務所。男女両方の視点から設計し、機能的でありながら、住み手の心に響くデザインを心がける一級建築士事務所です。

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