無垢ってなんなの? VOL.2

前回、「家具における無垢って何なの?」に触れ、「それはステーキ肉なのだよ」で締めてしまいましたが上手く伝わっているのでしょうか?「マグロじゃだめなの?」というご意見も頂きましたが、今後の展開上どうしてもマグロでは補えない部分がありますのでご了承ください。

要は丸太から切り出した小さな木の板を必要な分だけ合体させて大きな板にして、それに脚を付けてテーブルにしたり大きな板を箱に組んでタンスにした家具のことを「無垢の家具」と呼べるわけです。

つまり昔ながらの家具の造り方であって、江戸時代の和箪笥も古代ローマの文机も何ら変わりはありません。

ではなぜ、無垢の家具はちょっといい感じのステージにいるのか?それはステーキ肉だからです!すみません お肉から離れます。
よく無垢の家具の比較の対象としてフラッシュ構造(後日紹介します)の家具が挙げられますが、筆者は別物であり、安易に引き合わせてはならないと考えております。以後、このことを踏まえてご拝読頂けると幸いです♪

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【無垢の特徴-メリット・デメリット-】
まず無垢材の魅力はなんと言ってもその存在感ですね!
もちろんこれは私の主観であって人によって思いは様々です。ただ、丸太から切り出した板はどれほど乾燥させた良品でも湿度変化に応じて伸縮し、暴れる(反る)ものなのです。

見方を変えれば呼吸をしているようにも思えます。そういった意味では使い手と生活空間を共有しているような錯覚も理解できるでしょう。

しかしながらその伸縮がひどい場合は反りだけにとどまらず、割れたりすることがありますので、含水率(ガンスイリツ)10%程度の無垢材を取り扱う真面目な家具屋さんを選定する注意が必要です。

価格については、安価な輸入材が流通しているといっても無垢材は高額だと考えなければなりません。
ご存じのように昨今の森林破壊による良質な木材の激減が背景にあります。また、「ブナ退治」ってご存じですか?過去の短絡的な利益追求によって、国内では家具に適したブナのような広葉樹がバッサバッサ伐採されたのも原因のひとつでなのす。

というわけで良い無垢とめぐり合うチャンスは減少する一途を辿るわけですが、逆にそういった希少性が無垢の家具をちょっといい感じのステージに置いていいる理由なのでしょう。

以上のことから、無垢材で家具を造る時はそれらを踏まえつつ、楽しく計画することをおすすめします。

言いそびれましたが、無垢の端材をひっつけてパネルにした集成材というハンバーグのような板があります。

他にも三層パネルといったナンチャッテ無垢材を堂々と「ステーキ肉です!」と豪語する業者がいるとかいないとか。
用途によってはこの上ない材料ですが、くれぐれも惑わされないようお気を付けください。

以上、ナッシュメンでした♪

次回予告「無垢じゃない家具ってどんなのー!? VOL.1」では、フラッシュ工法についてお話しします。お楽しみにー!

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