一人暮らしの生活費、何から削る?みんなの一人暮らし事情を調べてみました
新しい季節を迎える4月。親元を離れ、初めての一人暮らしをスタートさせる新社会人や大学生も多いはず。そんな一人暮らしで最初に悩むのが、お金のやりくり。一体、他の人はどのようにやりくりをしているのか、気になりませんか?ここでは、一人暮らしの生活費に注目。社会人から学生の一人暮らし事情を調べてみました。
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実家に住んでいる時とは違い、一人暮らしとなると悩まされるのがお金の使い方。決められた給料の中で家賃に食費、仕送りをどのようにやりくりすればいいのかは、一人暮らしの一大問題です。
今回はそんな一人暮らし中の20〜30代の独身の方々に「生活費」についてアンケートを実施。現代の一人暮らし事情について、いろいろと調べてみました。今、やりくりに苦労している人にとって、もしかしたらヒントがあるかもしれません。
■目次
1. 一人暮らしでかかる平均額は○○万円!
2. 生活費は削れる?それとももう削れない?
3. 生活費を削ることにあるメリットとは?
1. 一人暮らしでかかる平均額は○○万円!
まずは、家賃、光熱費、水道代、食費、交際費などを含めた生活費の総額を調査。その結果、一人暮らしの生活の平均額は14万円だということがわかりました。
1位:15万円くらい(19票)
住む都道府県によって、食料品や家賃の物価は大きく変わってきますが、「15万円くらい」と答えたのが、19名と全体の42%に達する数となりました。
■「生活費、光熱費、食費、家賃すべてまかなうとなるとやっぱり15万以上必要になりますね。都内で15万円以下で生活するのは厳しいと思います。」(20代・正社員・埼玉県)
■「自炊をあまりしないため、外食が多くなってしまうぶん、他の人たちと比べて少し生活費がかかってしまう傾向があります。」(20代・学生・兵庫県)
■「実家暮らしと比較して、外食が増えるのでどうしても10万円以上の生活費がかかる。家賃はどこに住んでいるかによると思うが、田舎に住まない限り、生活費を10万円以下に抑えるのは難しい。」(20代・個人事業主・兵庫県)
2位:10万円未満(15票)
■「家賃4万円(2DK)、それ以外の生活費は基本的に3万円。合計7万円での生活を心掛けている。」(50代・個人事業主・兵庫県)
■「家賃が5万、それ以外に光熱費や食費を入れると大体10万円前後は使ってしまう。」(20代・公務員・和歌山県)
物価が高い東京。一人暮らしでも人気エリアとなると、ワンルームの家賃は平均9.5万円(Homes調べ)。東京在住の方で、生活費10万円未満を選択した方はゼロだったことこともうなずけますね。
3位:20万円くらい(10票)
■「家賃以外にも光熱費や駐車場代も必要ですし、食品はもちろん車の保険やガソリン代も必要だから。あとはプライベートのお小遣いを入れたら20万円近くは必要です。」(20代・正社員・岐阜県)
■「家賃は8万円ですが、一人暮らしで自炊をしないため食費に費用がかかります。」(20代・正社員・東京都)
都内在住だと、高い家賃の他に、車の維持費や、外食費などがかさばり、生活費は「20万円くらい」と答えた人がほとんどでした。
4位:25万円くらい(1票)
■「動物を飼っているので、芝生代、エサ代やエアコン代が自分の生活費にプラスしてかかってしまいますね。動物は気温の変化に敏感で、とくに夏場は1日中エアコンをかけておくこともあり、電気代がかなりかかってしまうのは、仕方のないことだと思っています。」(20代・正社員・東京都)
たしかに動物を飼っていると、費用はプラスでかかってしまうもの。そのぶん、生活費は圧迫されますが、そうした苦労は動物への愛情でかき消されるのでしょう。
■実家からの仕送りはもらうものなの?
学生の方々は仕送りをもらうイメージが強いものですが、実際は社会人の方でも実家からの仕送りをもらうものなのでしょうか?アンケートで聞いてみました。
【学生】
■「学生でバイト代だけではもろもろの生活費をまかなえないため、実家から仕送りしてもらっています。」(20代・学生・京都府)
■「一人暮らしをする際に生活費などは自分でバイトをしてやりくりすることになっているから、仕送りはもらっていません。」(10代・学生・岐阜県)
【社会人】
■「社会人なので、少し赤字になる月があっても、ボーナスなどで補填します。」(30代・正社員・東京都)
■「実家からの仕送りはもらっていない。自分の給料のみで生活している。」(20代・パートアルバイト・長野県)
学生の多くの方は、生活費のために送ってもらうという人が多く、バイト代だけでやりくりしているという方はごく少数でした。
一方、社会人になると、95%の人は生活費は給料でカバー。自立するためにも給料でなんとかやっていきたいと考えている方がほとんどでした。
2. 生活費は削れる?それとももう削れない?
生活費のうち、家賃がもっとも大きい出費になっていることは、多くの一人暮らしの方にとって共通している点。では、家賃の他に何にお金がかかってしまうのでしょうか?
25人という半数以上の方が、「食費」と回答。その後に趣味や洋服を買うなどの「娯楽費」、そして飲み会や誰かと出かけるなどの「交際費」と続きます。しかし食費と娯楽費の差は18票もあり、食費がいかにかかるかがよくわかります。
交際費や通信費など他の項目とは違い、毎日お財布からお金が出て行くのが食費。節約のために切り詰める事は出来ても、完全にゼロにすることはできません。
■「食事は毎日かかり、贅沢するとすぐに数万円単位でお金が必要となります。」(40代・正社員・福岡県)
■「自炊をしないため、どうしても外食が増えてしまうので、食事に一番お金がかかります。」(20代・学生・兵庫県)
また、決して毎日使うものではないけれども、一回一回の出費がやや大きくなってしまうのが娯楽費です。お金をかけるものは人それぞれですが、主に女性だと洋服や靴を買ったり、美容院に行ったりするお金、男性だとソーシャルゲームアプリへの課金やタバコなどにかかる費用が多いようです。
■「好きなものには妥協したくないので、欲しいものがあれば迷わず購入する。好きなもののために月に何回か遠征もあるので娯楽に伴う交通費などの出費も多い。」(20代・派遣社員・愛媛県)
■「一番の娯楽は飲酒。友人と週に2回はお酒を飲みにでかけます。」(30代・正社員・徳島県)
趣味に費やすお金は妥協したくないと思う方から、日頃、あまり楽しみがないから趣味だけは全力で楽しみたいという方まで、理由はさまざま。でも娯楽費にお金をかける人は、総じて充実した日々を過ごせている人が多いようです。
■食費にお金がかかる現代人のリアルな生活事情とは?
食費で出費がかさんでしまうという方に、毎月食費にどのくらいお金がかかるのかを聞いてみました。
一番多かった回答が、「5万円以下」。「5万円以下」を含む「6万円以下」を選択した方々の大きな特徴は、「自炊をしない」ということでした。
■「月の食費はだいたい5万円以下です。自炊は土日しかしていませんね。平日はなかなかできないです。」(20代・正社員・東京都)
■「頑張って自炊をして、切り詰めれば月の食費は3万円くらいです。しかしもともと料理をすることが好きではないので、外食が多くなる月も多いです。その時は、5万円くらいはかかってしまいます。」(20代・正社員・東京都)
朝は、家でご飯と前日の夕飯の残りなどを食べたり、目玉焼きやウインナーなど簡単に済ませたり、またインスタントのフリーズドライのスープを食べるという声もありました。簡単に食べられて体も温まり、便利な食材が一人暮らしでは重宝されるようです。
昼は仕事場や学校の近くのコンビニで安く済ませ、夜はそのまま飲みに行くというスタイル。
また3万円以下と回答した人の中には、「月の食費は2万5000円で、飲み会やご飯に誘われない限りは必ず家で自炊をする」という人もいました。お弁当も毎日作ることで、外食の出費は大きく抑えられるとのことです。
■疲れて帰ると自炊をするのが面倒になってしまう
自炊をする習慣がない方は、やはりついつい外食やコンビニなどのお弁当で食事を済ませることが多いようです。
■「もともと家のキッチンが狭くて、料理をする気になれない。」(20代・正社員・東京都)
■「社会人になるまで実家暮らしで、自炊をするのに慣れていないため、コンビニで食事を買うことが多いです。」(20代・正社員・東京都)
ご飯は自分が食べる分だけを作るのが一人暮らし。誰かに作るとなると、少し頑張って料理をしようという気にはなれますが、ひとりだとどうしても億劫になってしまいがちです。
また、仕事が忙しくて家に帰るのが遅くなってしまう人にとって、疲れて帰ってからご飯を作るのは大変。食事は簡単に済ませ、少しでも早く寝たいというのが本音です。さらに自炊は料理をするだけでなく、食べ終わった後の後片付けもあり、そうしたことにストレスに感じて、ますます自炊から離れていくケースが多いようです。
3. 生活費を削ることにあるメリットとは?
自炊をするのは億劫だけど、生活費を少しでも切り詰めて節約しようと考えている人は多いようです。「生活費を削ろうと思うことはありますか?」という問いに対し、8割もの人が「ある」と答えました。
一方で「いいえ」と答えた人は2割ほど。生活費を削ることが出来ればお金の余裕が出来てメリットが多いように感じますが、生活費を削らなくてもいいと考えるには、どのような理由があるのでしょうか?
■「お金に余裕もあり、またしっかり貯蓄も出来ているので削る予定はない。」(20代・公務員・和歌山県)
■「結構妥協して今のスタイルになったから、これ以上、無理してまで削ろうとは思わない。」(20代・パートアルバイト・福井県)
贅沢はできないけれど、必要十分の生活が出来ている以上、これ以上の無理はしたくないという意見が多く聞かれました。
では、もしも生活費を削るとしたら、何を削減しますか?
■「一番切り詰められるのが、食費だと思う。交際費や通信費などと違って、頑張れば一番減る部分だと思うので。」(20代・正社員・東京都)
■「交際費を削るのは嫌なので、食費が一番減らしやすいです。せっかく食事や飲み会に誘ってもらっても、お金がないなどの理由で断るのは印象が悪い気がします。食費なら工夫して減らしていけるし、美味しく節約できる方法も、ネットにたくさん載っているから今すぐ始められます。」(20代・正社員・東京都)
趣味は妥協したくない、友達や会社での付き合いも大事にしたい、そうなると食費をなんとか工夫して削減するしかない、という選択に落ち着くようです。考え方は人それぞれですが、根底の考えは共通するようですね。
また、食費を減らすための工夫として、以下のような意見もありました。
■「冷蔵庫に何が入っているのかを見える化するために、買った野菜の種類と数をホワイトボードに書きます。料理するときなどに何かがなくなれば、その都度書いた数を減らします。これで野菜が腐るのを防ぐことができるので、食費の節約にもなります。」(20代・正社員・東京都)
食材を買ってはみたものの、なかなか料理せずに腐らせてしまうのは、一人暮らしの“あるある”のひとつ。そうした無駄使いをなくすことも食費の節約につながります。食材を腐らせてしまった経験のある人は、ぜひ参考にしたい意見ですね。
■あなたは今を楽しむ派?それとも 将来のための貯蓄する派?
生活費を削ってできたお金を何に使うのかという問いで圧倒的に多かった回答が「貯金」でした。
貯金派の回答で多かったのは、「病気などもしもの時に備えたい」という声。
■「もしもの時用の治療費、仕事を休まなければいけなくなった時の生活費など。」(20代・正社員・神奈川県)
■「病気の他にも、いつ仕事を失うかもわからないので貯金に充てたいです。」(30代・パートアルバイト・埼玉県)
■「年金も下がり、消費税は上がり、将来の保障もままならなくなりそうだから」(20代・派遣社員・兵庫県)
先行きの見えない経済事情が色濃く反映されているのか、20〜30代の若い世代には意外に堅実派が多いようですね。一方で節約して出来た余剰金を娯楽費や交際費に充てたいと答えた人は、「人間関係を大切にしたい」という声が目立ちました。
■「現状に不満はないですが、もしも遊ぶお金があれば、交友の幅が広がるのでできるならばもっと娯楽費にかけたいです。」(20代・個人事業主・愛知県)
■「人との交流は人生の中で大事なもの。誘われたらなるべく断りたくないので、交際費は少しでも多く欲しい。」(30代・パートアルバイト・宮城県)
何にお金をかけるべきか、どこを削りたいのかという価値観は人それぞれ。生活費を削ることは、自分のライフスタイルや将来どのようにしたいのかをじっくりと考える、実はいい機会なのかもしれません。
まとめ
生活費はそのままある分で構わないという方もいますが、一人暮らしでは無駄をなくし、少しずつセーブしながら生活することが大切です。将来のためや万が一のために備えたり、より交友関係を広げるべき、切り詰められるところは削っていきたいものです。
中でももっともやりくりがしやすい食費を手取り早く削るには自炊をすることが一番ですが、必ずしも自炊をする必要はありません。主食のご飯だけできるだけ炊くようにすれば、あとはコンビニやスーパーでおかずを買うだけでもある程度の食生活は保ちながら節約することもできます。
その他にも賢くやりくりする方法はたくさんあるので、快適な一人暮らしができるように、いろいろと試してみましょう。
アンケート期間:2017年2月16日
対象:20代〜50代の専業主婦、正社員、個人事業主、パートアルバイトの方
アンケート総数:50
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