水道代は安い?高い?主婦なら知っておきたい水道代の節約術&グッズ

ガス・電気より請求額が少ない場合もあり、「最低限は仕方ない」と節約を意識しにくい水道代。実は今よりも水道代を削減できると知れば、節約にチャレンジしたくなるのではないでしょうか?今回は水道代の節約について、20〜40代の女性にアンケートを実施しました。真似したくなるような節約術は必見です。

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ガス代や電気代と同じように「水道代も節約したい」と考えても、実際に何をすればどの程度の効果が見込めるのかが気になります。そもそも、皆さんは毎月の水道代はどれくらいが妥当だと思いますか?

水を浪費しがちなポイントや、なかなか聞けない他の家庭の水道代事情について、今回のアンケート結果から明らかにしていきます。無駄遣いの心当たりや自宅でも使えそうな節約術がありましたら、ぜひ水道代の削減にチャレンジしてみてください!

1.みんなはどう考えている?水道代の「高い」と「安い」

2カ月分まとめて請求されることも少なくない水道代。ひと月あたりの水道代がいくらなのか明確ではなく、そうした理由で「我が家の水道代が高いのか低いのかわからない」という人も多そうです。

アンケートではまず、「自宅の水道代を高いと感じたことはありますか?」という質問をしました。

■「毎月2,500円程度なので特に高いと感じたことはありません」(30代・専業主婦)

■「これが当たり前で今まで過ごしてきたので、高いと思ったことはありません」(40代・専業主婦)

■「水道代よりも電気代が高いためか、水道代はあまり高いと感じていません」(40代・個人事業主)

■「値段も電気代と比べ、多い金額でないため」(30代・専業主婦)

50人中14人が、「高いと感じたことはない」と回答しました。その理由の多くは、「こんなものか」と納得しているという点にあるようです。半数以上となる残りの36人は「高いと感じたことがある」と回答しています。

■「どうしても1カ月5,000円かかります。できれば3,000円に抑えたいです」(40代・個人事業主)

■「毎日風呂に入っているので仕方ないと思うが毎月3,000円ほどが望ましいです」(30代・専業主婦)

■「だいたい毎月高いなと思います。節約してもなかなか安くなりません」(30代 パート)

■「高いですが、これ以上なかなか節水ができないでいます。よく掃除をするし、手洗いもこまめにするほうなので、水をよく使っているのかもしれません」(40代・業主婦)

■「2カ月に一度明細がポストに入ると、毎回「なんでこんなに高いの?」と思ってしまいます」(40代・業主婦)

水道代を高いと感じている人の多くが、毎月の水道代は「3,000円」程度が理想的な金額と考えており、そこまでに収めようと試行錯誤しているようです。

多くの人が水道代を削減したいと感じていることがわかりましたが、現状として、毎月の水道代はどれくらいなのでしょうか。

毎月の水道代が“理想の”3,000円未満に収まっている家庭は、全体の10%ほど。「5,000〜6,999円」と回答した人が半数近い割合を占めました。理想と現実のギャップについて、みなさんはどう考えているのでしょう。

■「お風呂とキッチン水回りで7割くらい占めていると思います。節約の限度があります」(40代・パート)

■「大きいサイズの水槽を使っているので、このくらい金額がかかるんだと思います」(30代・パート)

■「どうしても、毎月5,000円くらいはかかってしまいます。仕方ないのかもしれません」(40代・個人事業主)

やはり水道代の節約に関しては、ある程度はやむを得ない、と考える人が多数見受けられます。以下のような回答も複数ありました。

■「うちの地域はまだ下水道料金が取られない地域なのでそのぶん金額が安いです」(40代・専業主婦)

■「2カ月でこの安さは、日本で3番目ということだった。ミネラルウォーターいらずの場所に住んでいるので、この安さは本当にありがたい」(30代・個人事業主)

■「私の住んでいる地区は水道代が高いので、どんなに節水しても5,000円以上はかかります」(30代・専業主婦)

■「水道代は毎月5,000円くらいです。以前は下水道の料金が含まれていなかったので2,000円くらいでした」(30代・専業主婦)

■「北国に住んでいるので、寒い時期は特にですがシャワーを長く出しがちになってしまう」(40代・専業主婦)

つまり、地域によって水道料金の設定が異なり、節約の効果にも影響するということ。下水道料金が請求されているか否かでも金額が異なってきます。ということは、地域によっては水道代が高いという現状にも妥協せざるを得ないのかもしれません。

3.水道料金は地域によって異なる!上下水道料金の実態とは

水道代は公共料金のひとつです。しかしながら、消費者庁によると公共料金は、

a.国会や政府が決定するもの
b.政府が認可するもの
c.政府に届け出るもの
d.地方公共団体が決定するもの

に大きく分類され、一般的である公営の水道代はdに当てはまります(*1)。つまり、居住地域によって水道料金には差異が生まれている、ということです。

ちなみに水道料金の最安値・最高値については、

『最新のデータでは、全国で最も安い山梨県富士河口湖町は835円、北海道夕張市では6841円(平均的な家庭での使用量20m3/月換算)と約8倍もの料金格差が生じています。』

というのが実情となっています。(*2)

近頃、水道料金がさらに値上げされる地域もあり、その格差は広がっているという声もよく聞かれます。

最近の一般的な住宅では、蛇口をひねって水を得る上水道と、お風呂やトイレなどから生活排水を流す下水道を使用しています。水源にある水を家庭で使える状態にするためには浄化作業が必要ですし、逆に人間が使用した水を自然へ戻したり、あるいは再利用したりするためにも、浄化は不可欠な工程です。上下水道を使用する住民は、この水の処理にかかる費用を水道代として支払っています。

地域によって上下水道のどちらの料金が高いかは異なりますが、集合住宅の下水道料金に関しては、一般的に居住者全員で負担しているため、水道代として請求されていない場合があります。こうした居住環境の違いによって、毎月の水道代の金額に差が生じているともいえます。


出典(*1):「1-1 公共料金とは」(消費者庁)(http://www.caa.go.jp/information/koukyou/koukyou01.html)

出典・引用(*2):「知っていますか? 水道料金が地域により最大8倍も違う理由」(SUUMOジャーナル)(http://suumo.jp/journal/2016/03/07/107101/)
※いずれも2017年3月22日に利用

4.高い水道代の原因はやはりお風呂!トイレにも要注意

上水道の料金と下水道の使用料が請求されていることがわかったところで、家庭内のどこで最も水を使用している場合が多いのか考えてみたいと思います。

Q. 水道代が最もかかっていると考えられる場所はどこだと思いますか?

■シャワーとバスタブは大量の水を使用する!

お風呂は一度に大量の水を使用し、そしてそのまま排水します。そのため、回答者の約7割が「お風呂」と回答しました。回答者の意見からは、お風呂が最も水を消費する場所である、ふたつの主な理由が見えてきます。

■「中学生の息子と娘がシャワーを出しっぱなしにすることが多く、それが水道代を上げている原因だと思います」(40代・専業主婦)

■「子どもや旦那がシャワーを出しっぱなしにするので、一番かかっていると思います」(30代・派遣社員)

■「小学校1年生の子どもがひとりで入る時に、シャワーを全開にして、ジャージャージャージャー流しているから」(30代・専業主婦)

■「家族も多く、子どもたちが水を無駄にしているお風呂の入り方をしている。体や頭を洗う時もシャワーを止めず、非協力的なのです」(40代・専業主婦)

水は簡単に無駄遣いできてしまうので、水道代の節約は家族の協力を得られなければ難しくなります。特にお子さんはシャワーをなかなか止めてくれないようで、それによって料金が高くなっていると感じている主婦が多くいました。

■「家族のために追焚きをしたり、お湯を足したりと一回では済まないから」(40代・専業主婦)

■「お風呂が足を伸ばせるタイプで大型なので、とても水道代がかかっていると思います」(40代・個人事業主)

■「バスタブが広めなので、お湯の量が結構多目に必要だからです」(30代・専業主婦)

使うバスタブによっても、節約のしやすさが異なります。浴槽が大きいと、どうしても一度に使う水の量は増えてしまいます。また、お風呂のタイミングが家族バラバラであった場合、ぬるくなったお湯を温めるためにさらにお湯を使うことになったり追い炊きしたりと、電気代・ガス代にまで響く可能性もあります。

■トイレが意外な落とし穴かもしれない

■「トイレだと思う。トイレに流す水をお風呂の水で試しに1カ月流してみたら3,000円ほど安くなってビックリした」(40代・専業主婦)

■「専業主婦で1日に何度もトイレに行くので一番はトイレだと思っています」(30代・専業主婦)

トイレも水道代に大きく関わるスポットのようです。トイレで1日に流す水は、家庭全体で使用する水量の3割に及ぶといわれることもあります。「大」と「小」のレバーを正確に使うことである程度の節約は実現できそうですが、家族が多い家庭ではなかなか手強い相手となりそうです。

5.定番にして効果的!お風呂の残り湯を再利用しよう

それでは具体的に、水道代を節約するのに効果的な方法を聞いてみました。

■「ありがちですがお風呂の残り湯を洗濯に使う。お風呂のお湯が残っている状態で浴槽を洗う」(30代・正社員)

■「お風呂のお湯を毎回洗濯の洗いに使用する。茶碗や歯磨き中は水を止める」(30代・専業主婦)

■「洗濯は残りお湯を使う。野菜の洗い水、米のとぎ汁は、勝手口の近くにおいてあるバケツに入れて庭の花にまく」(40代・パート)

■「浴槽のお湯を次の日洗濯に使用しています。翌日だとそこまで冷たくなっていないので汚れもよく落ちます」(30代・専業主婦)


お風呂場やトイレが最も水を使用する場所である以上、そこに着目すると効果的です。洗濯も一度に多くの水を使うことになりますが、お風呂の残り湯を再利用することで節水・節約することができます。また、キッチンやシャワーで水をこまめに止める、という意見も多くありました。

6.水道代の節約に欠かせない便利グッズ

家族の心がけによってある程度の水の浪費は減らせますが、設備を変えたり節約グッズを導入することで、さらに水道代を削減できる可能性があります。

【シャワーヘッド】

■「お風呂のシャワーヘッドが節水タイプの物。栓を絞っていても勢いよく出てくるのでいいです」(40代・専業主婦)

■「100円ショップで売っている『シャワー蛇口』を使っています。弱くてもたくさん出ているような気がします」(40代・ 専業主婦)

■「シャワーヘッドを通常の3分の1の水量になるというものに変えました。少し水圧が弱いと思うこともありますが、不自由はしていません」(40代・専業主婦)

■「出しっぱなしが多いお風呂のシャワーヘッドを節水のヘッドに変えています」(30代・専業主婦)

水を浪費しがちなシャワーは、節水タイプのシャワーヘッドを取り付けることで水の使用効率がよくなります。少ない水でも十分な水圧のシャワーが利用できるため、不自由を感じることなく実践できる節約術のひとつです。キッチンなどの蛇口に関しても、シャワータイプに変えることで節水になる場合があります。

【バスポンプ・風呂水給水ホース】

■「お風呂の湯を洗濯機に入れるためのホース付きの電動ポンプを使用してます」(40代・専業主婦)

■「お風呂のお湯を洗濯機に入れる道具を使用しています。簡単にお湯を移せるので助かっています」(30代・専業主婦)

■「お風呂の残り湯を使って洗濯出来る電動ホースを使っています。」(40代・パート)

風呂水を洗濯に再利用する時に必要となるポンプやホース。中には電動のものや抗菌ホースもあります。楽に残り湯を移動できれば、ほとんど普段通りの家事をしただけで節約を実現することができるのではないでしょうか。

【トイレのタンクへの工夫】

■「ペットボトル。水を入れてトイレのタンクに沈めると節水になります」(30代・専業主婦)

■「トイレの節水リング。タンクに入れると無駄に水を捨てなくてよくなります」(30代・無職)

■「トイレのタンクの中に入れて水量を調節できるオモリのようなものをつけています」(40代・専業主婦)

トイレはタンクに貯めた水を流すことで洗浄していますが、十分すぎる水の量を適切に調節することで節水することができます。タンクに貯めた水を一回で使い切らないことが目的となりますが、こういった方法を実践する際は、お使いのトイレでも問題ないかどうかを事前に確認する必要があります。

7. どのくらいのお金の節約に結びつく?

これまで数々の水道代の節約方法をご紹介しましたが、では主婦の皆さんはどのくらいの額の節約に成功しているのでしょうか?

約20人の方が、いくらほど節約できているのかわからないと回答されていますが、それでも回答者の半数以上の方が数百円から2000円ほどの節約に結びついていることを実感しています。

■「子どもたちにシャワーの時の出しっぱなしを気を付けてもらい、何度も注意したりを繰り返したところ、1,000円以上の節約に成功しました。」(40代・専業主婦)

■「お風呂の残り湯を洗濯物に使ったり、除湿機の水を掃除に使ったりしています。1,000円ほどの節約に結びついています。」(40代・専業主婦)

無理はしなくても、日頃から少しずつ節約を意識しながら水を使えば、節約には必ず結びついていくことでしょう。

まとめ

水道代は電気代やガス代よりも比較的安いと感じる人も多い一方で、住む環境によって格差が生じています。お風呂場では、シャワー使用時の心がけや風呂水の再利用。キッチンではこまめに水を止めることなど、日々の小さな努力の積み重ねが節約の大きなポイントとなるようです。さらに効果的に節約をしたい場合は、お役立ちグッズを使うのもおすすめです。

今回のアンケートで明らかになった各家庭のアイデアを、ぜひご自宅でも実践してみてください。

アンケート期間:2017年3月2日〜3日
対象:20代〜50代の専業主婦、正社員、個人事業主、パートアルバイトの方
アンケート総数:50

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