ワイン好きならソムリエを目指そう!初心者でもソムリエになれる方法とは?

ワインに詳しい方やワイン好きな方なら一度はソムリエに興味を持ったことがあるかと思いますが、ソムリエになるために必要な知識や経験、試験などは知らない人も多いです。そこで今回は、初めてソムリエを目指そうと思う方へ、求められる経験や試験内容、ソムリエになる難易度などを解説します。

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ワインに詳しい方やワイン好きな方なら一度はソムリエに興味を持ったことがあるかと思いますが、ソムリエになるために必要な知識や経験、試験などは知らない人も多いです。そこで今回は、初めてソムリエを目指そうと思う方へ、求められる経験や試験内容、ソムリエになる難易度などを解説します。

1. ソムリエとは?初心者でもなれる?

ワイン好きの人もそうでない人も、一度は耳にしたことがあるであろう「ソムリエ」という言葉。ソムリエというと「ワインに非常に詳しい人が持つ資格」というイメージが強いですが、ソムリエとはいったい何者なのか、ワイン好きの初心者でも目指すことができるのか、そして、ソムリエ資格はどんな場面で活かすことができるのでしょうか。

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そもそもソムリエとは…

初心者でもソムリエを目指せるの?

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ソムリエは、レストランなどでお客さんの希望に沿ったワインや料理に合わせたワインを選ぶサポートをする人です。実はソムリエの発祥については、詳しいことはわかっていませんが、中世のヨーロッパでの食事係というのが語源だと言われています。ソムリエの発祥地と言われており、更にワインと言えばここ!という有名国でもあるフランスやイタリアなどでは、ソムリエの国家資格が存在しています。

日本にソムリエの国家資格はありませんが、日本ソムリエ協会や全日本ソムリエ連盟の認定する民間資格はいくつかあり、日本ソムリエ協会の資格は、取得すれば憧れの「ソムリエバッジ」をつけることもできるのです。

後述しますが、ソムリエになるためには必要な職務経験というものがあります。ですから、ただ「ワインが大好きだから!」というだけでいきなりソムリエ試験を受けることはできません。しかし、これは日本ソムリエ協会のソムリエ資格の場合。実は全日本ソムリエ連盟の認定資格である、

・プロフェッショナルソムリエ ・ソムリエ/ワインコーディネーター

という資格は、実務経験がなくても受験が可能。代わりに全日本ソムリエ連盟の上部団体、「料飲専門家団体連合会」の認定開院に入会し、決められた講習を受ける必要はありますが、飲食関係の職種についていない初心者でもソムリエを目指すことができると言えます。

しかし、全日本ソムリエ連盟のソムリエ資格にはバッジがありません。ソムリエバッジが欲しい!というのであれば本格的に経験を積み、日本ソムリエ協会のソムリエ試験に合格するか、もしくは職種や経験に関係なく受験ができる、同協会の「ワインエキスパート」資格に挑戦してみても良いかもしれません。

ソムリエ資格はどんな場所で活かせる?

ソムリエ資格を活かせる場所はやはりレストラン。街なかのレストランだけでなく、ホテル内にあるレストラン、そしてバーなどでも活躍することができます。ソムリエはワインの仕入れや在庫管理はもちろん、お客様へどんなワインを希望するかのヒアリング、ワインの説明なども行います。

更に、小さなレストランやバーなどでは、同時に接客も行わなければいけませんので、ワインの知識だけでなく、プロの接客も求められます。ちなみに、筆者のよく行くワイン専門店ではソムリエ資格を持った店長さんが仕入れを行っており、地域の様々な飲食店へワインを届けています。ソムリエには飲食店での経験が必須ですが、年齢や経験を重ねたのちには、個人でワインショップを経営することもできるのも、ソムリエの魅力です。

2. ソムリエになるには経験と試験突破が必須!

ソムリエ資格にも様々な種類がありますが、ソムリエバッジが授与される日本ソムリエ協会のソムリエ資格を取得するには、経験を積み、3種類の試験を突破する必要があります。ソムリエになるためには具体的にどのような経験や知識が求められるのか、解説します。

ソムリエになるために必要な経験とは

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ソムリエになるために当然必要なのはワインに関する幅広い知識ですが、それだけでは受験資格を満たすことはできません。ソムリエになるためには、

①20歳以上であること ②以下のいずれかの職種で経験を積むこと

・アルコールを提供する飲食サービス店 ・ワイン、酒類などの仕入れや管理、輸出入、販売、製造など ・アルコールを取り扱うコンサルタント業務

が、求められます。ちなみに職務経験は日本ソムリエ協会の会員なら2年以上、非会員は3年以上必要です。アルコールを飲むことができるのは20歳からですが、飲食業、そしてソムリエを目指し高校卒業と同時に就職。職務経験を積み20代前半でソムリエ資格を取得する人も一定数いるようです。

試験は全部で3種類

受験資格を満たせばソムリエ試験に挑戦できます。試験は一次から三次までの三種類。合格しなければ次の試験を受けることはできず、三次試験まで合格して初めてソムリエ資格を与えられます。試験内容は、一次試験がソムリエとしての知識を求められる筆記。二次試験がワインの味や香りについてコメントし、銘柄などを当てるテイスティング。そして最終試験である三次が論述とサービスの実技試験です。

どれも難易度が高く、1発で合格することは非常に厳しいですが、

・二次試験不合格→5年間、最大3回の一次試験免除 ・三次試験不合格→5年間、最大3回の一次・二次試験免除

と、再受験の際に合格に手が届きやすくなります。取得した資格は一生有効ですので、しっかりと知識や経験を重ね、合格したいところです。

ソムリエの合格率は30%弱と狭き門!

2015~2019年、過去五年間のソムリエ試験の合格者は、

となっています。2016年から試験の難易度が上がり、合格率は30%弱。しかし、一次試験さえ突破してしまえば、二次、三次試験は比較的合格しやすいことがわかります。ソムリエ資格取得のためには日々の経験に加え、座学を極め一次試験の一発合格を狙うのが近道となりそうです。

3. ソムリエ試験の内容と難易度は?

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ソムリエ試験は前述の通り、筆記・テイスティング・論述とサービスの実技という3段階。全てに合格しなければいけないので、知識と経験、どちらかが秀でていても片方が欠けていては意味がありません。各試験ではどのような対策を行えば合格に近づくことができるのでしょうか。

専門知識が問われる一次試験

一次の筆記試験は、基本的に4択のマークシート方式。120問を60分、つまり1問あたり30秒で解かなければいけません。この筆記試験こそ、ソムリエ試験合格を左右するカギともいえます。ここを乗り切れば、残りの2つの試験は日々の経験がモノを言います。日ごろの接客やテイスティングなどはもちろん、筆記試験に関しても、試験に向けて早い段階から対策を行うことをオススメします。

試験内容はワインの造り方や名前など。ソムリエ試験ですので、当然素人でもわかるような問題ばかりではなく、難易度も高いです。正答率60~65%くらいが合格ラインのようなので、7割正解を目指し、知識を深めることはもちろんですが、

・問題や選択肢を素早く読んで考えること ・分からない問題を瞬時に判断し飛ばすこと

なども養っていくとよいかもしれません。

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大幅改訂の2020年版日本ソムリエ協会教本に早くも対応。最新の情報で作成。CBT方式の最新出題傾向を徹底分析。さらに、明日香先生の生徒がつまずきがちな、ポイントを押さえた、的確で、実践的な内容。年々重要度を増す地図問題も50題と大量に掲載。解説篇も充実の内容。要点が凝縮されているので、速習にも役立ちます。

試飲の数がモノを言う二次試験

二次試験のテイスティングでは、ワインだけでなくブランデーやウイスキーなどもテイスティング。味や香り、見た目などのコメントに加え、産地・品種・銘柄なども当てます。二次試験もマークシート方式となっており、制限時間は40分。

テイスティングするのはワイン3本、ワイン以外が2本の計5本、ということで1本あたり8分で分析する必要があります。二次試験のみの合格率は7割以上。一次試験を乗り切れば、二次試験合格は決して無理なものではありません。日ごろから様々なワイン、その他のアルコールに関してもテイスティングを丁寧に行い、試験に備えましょう。

技術が試される3次試験

三次試験である論述試験は、二次試験と同日に行われます。2018年の出題例を見てみると、

・テイスティング2番のワインにおすすめの料理とその理由 ・ジョージアワインについての説明 ・ワイン輸入量日本一となったチリワインの今後の展望

という3問。いずれも200字程度の筆記が必要で、制限時間は20分です。時間が短いですが普段からワインについての書籍を読み、自分で文章を書くという練習をしておけば、200字くらいなら簡単に書くことができるでしょう。

サービスの実技試験では試験管がお客さん役になり、そこでワインの抜栓、そして専用の容器に移し替えるデキャンタージュを行います。手順に沿って行うだけなので、日ごろの接客をきちんと行っていれば難しいものではありません。三次試験に合格するためにも、実務経験は飲食店で行うのが良いかもしれませんね。

日々の努力を怠らず、初めてのソムリエ試験で一発合格を目指そう

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ソムリエ試験には様々なものがあり、未経験でも取得できる資格もあります。しかし、本格的なソムリエバッジ取得を目指すのであれば、経験を積み、難しい試験をクリアする必要があります。狭き門であるソムリエ試験に、初めての受験で合格するためにも、日ごろの接客経験を大切にし、また勉強を怠らないようにしましょう。ソムリエを目指す多くの方が合格できますように。

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