CIBONE青山に集う海外の名デザイナー作品たち。

GUBI／DENMARK

1967年創業。デンマークにある小さな家具屋からスタートしたこのブランドは「過去と未来の宝探し」をテーマにした作品を多く輩出する。1930年代〜1950年代のクラシックアイコンの復刻に加え、CIBONEの店舗コンセプトにも合致した未来のクラシックアイコンを生み出すべく、新進気鋭のデザイナー、ガム・フラテージやコンプロットデザインを起用し、新しい展開を続ける老舗ブランドだ。

カブトムシからインスピレーションを受けたという「ビートルチェア」は、デザインをイタリア人とデンマーク人によるデザインユニット「ガムフラテージ」が担当。座面・背面はファブリック、パイピングにはレザーを使用している。

光沢が美しいこちらのデスクはデザインをGreta Grossmanが担当し、その名も「グロスマンデスク」。３段のストレージを確保し、先端が球型のスチール製の脚でクラシックなイメージも持つ。GUBIブランドの中でも有名な作品だ。

WORKSTEAD／USA

ニューヨークのブルックリンとハドソンバレーに拠点を置く2009年設立のWORKSTEAD。スイス出身のデザイナーStefanie Brechbuehierとアメリカ出身のデザイナーRobert Andrew Highsmithによってスタートしたデザインスタジオだ。Levi’sやFacebook、Barneys、Wythe Hotelなどアメリカのトレンドセッターと呼ばれるショップやスペースで多く採用されていて、シンプルなアームやシェードを組み合わせたこだわりの作品ばかりだ。

クラシックなエジソンランプも似合うWORKSTEADの「インダストリアルシャンデリア」。スリムなアームを採用しながらも特徴的な造形が印象的な作品だ。アームの角度は調整が可能。

e15／GERMANY

ニューヨークで活動していたドイツ出身の建築家フィリップ・マインツァーが1995年にフランクフルトで設立したブランド「e15」。プロダクトデザイナーのフロリアン・アッシュとともに、無垢材のテーブルを製作し始めた地区の郵便番号が「e15」であったことが社名の由来。無垢材の持ち味を大切にしながらもモダンなテイストを持つe15のデザインは世界各国で人気を博している。

重厚感のあるオーク無垢材を使用し、力強いイメージを放つ「BIG FOOT（ビッグフット）」。4cmもの厚みの天板や、その名にふさわしい木の中心から切りだされた極太の脚部も特徴的だ。

HAY／DENMARK

デザイナーのRolf Hayとデンマークの大手アパレルグループBestseller社のコラボレーションにより2003年に設立されたインテリアブランド「HAY」。1950~60年代のメジャーなデザインも継承しつつ、現代的な時代の流行も取り入れたものも多く、長くに渡って人々に愛される作品を作り続けているブランドだ。北欧においてそのデザインは斬新で、鮮やかなカラーで新鮮さをも放っている。

コペンハーゲン大学の改装とともにデザインされたコペンハーゲンコレクションの中から、シンプルで洗練されたイメージの「コペンハーグデスク（中央）」、そして座面と背もたれが座面のセンターで結合され、適度なしなりをもつ「コペンハーグ チェア（左）」。そして人間工学に基づいた包み込むようなシェルが特徴の「アバウト ア チェア（右）」だ。

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今回ご紹介したデザイナーの作品はCIBONE店舗内のほんの一部に過ぎない。「未来のアンティーク」をキーワードの掲げたCIBONEには、他にも様々なストーリーをバックグラウンドに持った魅力的なファニチャーが多く存在する。ぜひ実物を見に店舗を一度訪れてみてほしい。

CIBONE Aoyama
107-0062 東京都港区南青山2-27-25
オリックス南青山ビル 2F
OPEN 11:00-21:00
TEL 03-3475-8017
http://www.cibone.com

●取材協力
WELCOMEグループ
http://www.welcome.jp

Photo：木下誠
Text：小久保直宣（LIMIA編集部）