右へならえは損のもと。ある意味“アブない”商品なんです

病気やケガは、いつ自分の身に起こるかわからないものです。でも「いつするかわからないのに、ずっと保険に入るのはもったいない……」と二の足を踏んでいる人も多いでしょう。しかし、備えあれば憂いなし。今回は、入院・手術費を保障する医療保険を特集。適切な医療保険を選ぶポイントを解説しつつ、数多くある医療保険商品から、保険のプロが選んだおすすめの5選をランキング形式で発表します!

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この記事の目次
  1. 入院・手術の備えとして公的保障でまかなえない 費用を医療保険でカバーします
  2. 「高額療養費制度」で毎月の支払う医療費には上限あり
  3. 落とし穴もあり!
  4. 長期入院・療養時は傷病手当金を受けられる
  5. [選び方]医療保険選びで重視する ポイントをしっかりおさえましょう
  6. 選び方1:入院給付金日額
  7. 選び方2:入院給付金の保障限度日数
  8. 選び方3:手術は外来でも給付がベター
  9. 選び方4:三大疾病、七大生活習慣病
  10. 選び方5:特約
  11. 保障内容と保険料のバランスがいい オリックス生命「医療保険 新CURE」
  12. ベストの理由1:七大生活習慣病に手厚い!
  13. ベストの理由2:入院・通院により手厚く備えられる特約あり!
  14. 特約含め総合的に優れた保険 三井住友海上あいおい生命「&LIFE 新医療保険A(エース)プレミア」
  15. おすすめの理由1:主契約が充実していてカバー範囲が広い!
  16. おすすめの理由2:保険料払込免除になる疾病範囲が広い!
  17. シンプル設計+合理的な保険料で高評価 チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムDX」
  18. おすすめの理由1:7大疾病による入院が支払日数無制限に(7大疾病延長入院特約付加・60日型の場合)
  19. おすすめの理由2:長期入院が心配な病気に合わせた保障が得られる
  20. 保障内容と保険料の好バランス メットライフ生命「終身医療保険 フレキシィ S」
  21. おすすめポイント:フレキシィSのカバー範囲は他社にないものが!
  22. 2019年6月デビュー! はなさく生命「はなさく医療」
  23. おすすめポイント:生活習慣病のカバー範囲が広い!
  24. 保険は納得したうえで加入を 安く、手厚くが理想です

※各保険商品の内容・保険料は2020年3月上旬時点、編集部調べによるものです。

入院・手術の備えとして公的保障でまかなえない 費用を医療保険でカバーします

(C) bee32/123RF.COM

「病気やケガによる入院、手術で医療費が高額になってしまったら……」といった不安に対応するための保険が医療保険です。

ちなみに平成28年度の時点で、生命保険商品によって入院した場合の給付金に備えている人の割合は実に70%以上。なかでも40歳代は79.8%、50歳代は78.3%とほとんどの人が病気やケガになったとき、何かしらの保険で保障を受けられる状態にしていることがわかります。

ただし、一度加入した保険を一生涯入りっぱなしの方も多いので「みんなが入っているから」や「みんなと同じくらいの保障内容にしよう」というのでは必要以上の保障にしてムダな保険料を払い続けてしまうことになります。

まず自分の家計状況や環境などを考慮し、「そもそも医療保険が必要か」「どれくらいの保障内容が必要か」を考えるようにしましょう。

※公益財団法人 生命保険文化センター「平成28年度 生活保障に関する調査/疾病入院給付金の支払われる生命保険加入率」より引用

今回特集する医療保険を選ぶ前に、誰もが入っている公的保障制度の健康保険でどんな保障が受けられるのか、まず知っておく必要があります。

「高額療養費制度」で毎月の支払う医療費には上限あり

(C) aduchinootonosama/123RF.COM

日本人は「国民皆保険」といって、全員が何らかの公的医療保険に加入しています。そのため、医療費は原則3割負担です(高齢者など一部は1割、2割負担)。さらに、1カ月の医療費の自己負担には上限が設けられており、それを超えた分が払い戻される「高額療養費制度」があるので、仮に医療費が100万円かかっても実質的な負担は9万円弱(一般的な会社員の場合)で済みます。

落とし穴もあり!

ただし、入院・通院で3カ月連続、上限に達すると8万7430円×3カ月=26万2290円。上限があるとはいえ、多くの人にとって負担は大きいといえます。
※高額療養費は4カ月目から「多数該当」となり上限4万4400円になります。

長期入院・療養時は傷病手当金を受けられる

(C) Andriy Popov /123RF.COM

また会社員の場合は、病気やケガで就業不能状態になったとき、「傷病手当金」として給与の3分の2を最長1年6カ月受け取ることができます。つまり、高額療養費制度と傷病手当金である程度の医療費はカバーできるということ。

しかし、これらの制度だけではカバーできない費用もあります。貯蓄に余裕がありそのお金を捻出できるのであれば別ですが、そうでない場合には、医療保険に加入しておくと安心です。

[選び方]医療保険選びで重視する ポイントをしっかりおさえましょう

選び方1:入院給付金日額

公的医療保険(高額療養費制度)で何でもカバーできると思いがちですが、対象にならない費用も多いので注意が必要です。その一つが入院時の差額ベッド代です。これは、大部屋ではなく個室を希望したときなどに徴収される差額の料金です。

それ以外にも、入院などにかかる食事代や交通費、雑費も全額自己負担。また、自営業者の場合は傷病手当金も受けられないため、入院期間中の家族の生活費を考慮する必要もあります。

生命文化保険センターの調査によると、入院1日あたりの自己負担の平均は2万3300円となっており、4万円以上かかったという人も16%もいることから、入院が長期化した場合、その負担はかなり大きくなることがわかります。

また、一昔前までは「入院5日以上で1日目から入院給付金が受け取れる」など、一定期間以上の入院がないと入院給付金が受け取れない商品が一般的でしたが、今は入院1日目(日帰り入院)から受け取れるのがメジャーとなっています。

さらに、入院給付日額×入院日数分が給付金と支払われる「日額タイプ」以外に、日額プラス一時金が支払われるタイプや、入院日数に関わらず一時金が受け取れるタイプも増えています。

まとめると、入院給付金日額は5000円が基本ですが、できれば1万円あるとなおよいでしょう。ただし、当然5000円/日より1万円/日のほうが保険料は高くなります。家計とのバランスを計りましょう。

選び方2:入院給付金の保障限度日数

近年、医療技術の向上の影響などで入院日数は短期化の傾向にあります。

上のグラフを見てもわかる通り、ほとんどの傷病は60日以内で退院できるようになりました。そのため、基本的には入院給付金の保障限度日数は60日型を選択しておけば問題ありません。

ただし、「脳血管疾患」は60日以上の入院を要するケースも多く、より手厚い備えを求めるなら、120日型を検討してもよいでしょう。人気の商品には120日型がある場合が多く、保険料も60日型とそれほど大きくは変わりません。

選び方3:手術は外来でも給付がベター

以前は手術の種類などによって受け取れる給付金が違うタイプが主流でしたが、今はどんな手術を受けても一律の金額を受け取れるタイプが増えています。入院した場合の給付金だけでなく外来での日帰り手術でも給付金が受け取れるかどうかを確認しましょう。

選び方4:三大疾病、七大生活習慣病

三大疾病(がん、心疾患、脳血管疾患)や七大生活習慣病(三大疾病+糖尿病、高血圧性疾患、肝硬変、慢性腎不全)は、日本人にとってとくにリスクの高い病気です。とくに三大疾病は日本人の死因の上位を占め、他の病気よりも入院日数が長引き金銭的負担も大きくなりがち。医療保険で手厚めの保障をしておきたいところです。

選び方5:特約

人気特約1:「健康祝金」特約で貯金代わりにお金を貯めるケース

掛け捨ての医療保険の場合、入院や手術がなければ支払った保険料は一切戻ってきません。それがもったいないという人や、どうしても貯金ができないという人が、条件をクリアすると「3年ごとに5万円の祝い金が受け取れる」といった「健康祝金特約」を付けるケースもあります。

人気特約2:葬式代の準備で「死亡保障」特約を付けるケース

終身医療保険に死亡保障を付加して、病気やケガだけでなく死亡もカバーするということもできます。ただし、特約を付けるほど保険料は高くなるため、通算で支払う保険料と死亡時に受け取れる保険金のバランスは要確認。

以上、医療保険の選び方をご紹介しました。

それでは、これらのポイントを踏まえたうえで、保険のプロが選んだおすすめ医療保険ランキングを発表します!

保障内容と保険料のバランスがいい オリックス生命「医療保険 新CURE」

オリックス生命
医療保険 新CURE(キュア)

▼月払保険料の例

▼保険料条件

見事1位に選ばれたのは、オリックス生命の「医療保険 新CURE」。特筆すべきは保険料の安さで、2018年10月の改定により保険料がさらに引き下げられ、同種の保険商品では最安レベルになりました。

基本保障は入院・手術・先進医療とシンプルながら万全の内容で、1入院60日型の場合、七大生活習慣病による入院は120日まで延長、三大疾病による入院は日数無制限と、生活習慣病での入院も手厚くなっています。保険のプロからも「保険料と給付金のバランスは抜群。保障内容もわかりやすい」と大きな支持を得ました。

また、入院の有無にかかわらず約1000種類の手術に対応しており、健康保険のきかない先進医療も通算2000万円まで保障しています。最安レベルの保険料で幅広い保障が受けられる商品です。 

ファイナンシャルプランナー

黒田尚子 氏

給付と保険料のバランスが良く、保障がシンプルでわかりやすい。

全国ファイナンシャルプランナー相談協会 代表理事

平野雅章 氏

24時間電話健康相談やセカンドオピニオンサービスが無料なのもポイントです。

ベストの理由1:七大生活習慣病に手厚い!

七大生活習慣病で入院した場合は入院日数が長引きがちなため、支払い日数を通常の60日から倍の120日まで拡大しています。さらに、とくに入院が長期化しがちな三大疾病に関しては支払日数無制限で手厚い保障が受けられます。

※オリックス生命の資料を元に編集部作成

ベストの理由2:入院・通院により手厚く備えられる特約あり!

入院にかかる諸費用や退院後の通院に手厚く備えたいなら「入院一時金特約」と「通院治療支援特約」にも注目。1回の請求で給付金や一時金4つの請求ができるのもメリットです。

特約含め総合的に優れた保険 三井住友海上あいおい生命「&LIFE 新医療保険A(エース)プレミア」

三井住友海上あいおい生命
&LIFE 新医療保険A(エース)プレミア

▼月払保険料の例

▼保険料条件

2位は三井住友海上あいおい生命の「&LIFE 新医療保険A(エース)プレミア」。特約が豊富で、給付や保険料免除の対象範囲が広い点が支持を集めました。入院・手術の保障のほか、オプションとして生活習慣病やがん、女性特有の疾病、介護、認知症など幅広い特約が用意されています。自分のニーズに合わせて保障を手厚くもシンプルにもカスタマイズできるなど、総合的に優れた商品といえます。

おすすめの理由1:主契約が充実していてカバー範囲が広い!

病気やケガで入院をすると、日帰り入院であっても一律5日分を受け取れるのが、この保険の一押しポイント。入院給付金日額5000円の場合、入院5日目までは一律2万5000円、入院6日目以降は、5000円×入院日数を受け取れ、長期の入院でも。放射線治療給付金や集中治療給付金など、万一がんになったときも安心です。

おすすめの理由2:保険料払込免除になる疾病範囲が広い!

もう一つの特徴が、「新保険料払込免除特約」を付加した際の対象範囲の広さ。がん、心疾患、脳血管疾患で入院したときは、保障はそのままで以降の保険料の払込みは不要になります(上皮内がんなど一部のがんを除く)。

※三井住友海上あいおい生命の資料を元に編集部作成

ファイナンシャルプランナー

松浦建二 氏

保険料払込免除の対象範囲となる疾病の範囲が広く、三大疾病等の一時金保障も良いです。

ファイナンシャルプランナー

竹下さくら 氏

8大疾病による入院については支払限度日数無制限で保障されるので安心です。

シンプル設計+合理的な保険料で高評価 チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムDX」

チューリッヒ生命
終身医療保険プレミアムDX

【募集文書番号】
募補00936-20191107

▼月払保険料の例

▼月払保険料の例

3位はチューリッヒ生命の「終身医療保険プレミアムDX」。シンプルなプランの保険料が最安レベルという点や、特約も豊富でカスタマイズの自由度が高いといった点で高い評価を集めました。ニーズの高いストレス性疾病による就業不能保障にも備えることができます。

おすすめの理由1:7大疾病による入院が支払日数無制限に(7大疾病延長入院特約付加・60日型の場合)

7大疾病で主契約の入院給付金の1回の入院の支払日数の限度または通算支払日数の限度を超えて入院した場合、主契約の入院給付日額と同額が日数無制限で保障されます(この特約による入院給付日額は主契約の入院給付金の通算限度日数に含まれます)。リスクの高い7大疾病を手厚くカバーできる特約がある点も高評価です。

おすすめの理由2:長期入院が心配な病気に合わせた保障が得られる

長期の入院になる可能性の高いストレス性疾病や7大疾病など、基本保障の30日型、60日型では不安な保障日数を延長できる特約を付加することもできます。

(株)KRC 本部長

土井 岳 氏

保険料、カスタマイズの自由度に注目です。

全国ファイナンシャルプランナー相談協会 代表理事

平野雅章 氏

シンプルなプランの保険料は最安レベル。手術給付金の額など設計自由度も高い。ストレス性特約も独自性に富む内容で評価できます。

保障内容と保険料の好バランス メットライフ生命「終身医療保険 フレキシィ S」

メットライフ生命
終身医療保険 フレキシィ S

▼月払保険料の例

▼保険料条件

4位はメットライフ生命の「終身医療保険 フレキシィS」。保障の範囲の広さと、保険料とのバランスが取れている優良商品で、健康祝金特則や認知症診断一時金特則をはじめとしたオプションも豊富です。健康祝金特則では、条件を満たすと、5年ごとに5万円の健康祝金が最長90歳まで何度でも受け取れます。

おすすめポイント:フレキシィSのカバー範囲は他社にないものが!

フレキシィSの大きな特徴のひとつは、介護や認知症など高齢化社会によってニーズが高まっているリスクを保障する特約があることです。終身介護保障一時金特約では、要介護2以上と認定されると一時金100万円が、終身認知症診断特約では認知症と診断されると一時金100万円が受け取れます。

ファイナンシャルプランナー

黒田尚子 氏

介護一時金や認知症診断一時金などの特約が付加できるほか730日の長期入院にも対応できます。

2019年6月デビュー! はなさく生命「はなさく医療」

はなさく生命
はなさく医療

▼月払保険料の例

▼保険料条件

5位にランクインしたのは2019年6月に販売開始した、はなさく生命の「はなさく医療」。はなさく生命は日本生命のグループ会社で、保険ショップ(来店型代理店)向けの商品を中心に取り扱う新会社です。3大疾病または8大疾病の入院給付金を日数無制限で受け取れる特則が付加できるほか、8大疾病の入院給付金については1疾病ごとに1年に1回受け取れるという制限の緩さも高ポイント。上皮内がんもカバーできるほか女性特有の疾病の保障が手厚いのも魅力的です。

おすすめポイント:生活習慣病のカバー範囲が広い!

入院保障のベースは1入院60日または120日(通算1095日)がベースになっていますが、とくにリスクの高い8大疾病または3大疾病を入院支払日数無制限で保障できる特則があり、長期の入院にも手厚く備えることができます。がんは、悪性新生物だけでなく上皮内がんも、心疾患は急性心筋梗塞だけでなく狭心症、不整脈、心不全なども保障対象に含まれます。

※はなさく生命の資料を元に編集部作成

ファイナンシャルプランナー

竹下さくら 氏

さまざまな保障ニーズに対応できる柔軟性の高さが人気です。

保険は納得したうえで加入を 安く、手厚くが理想です

プロが選んだ医療保険ランキング、いかがでしたか?

保険は生活の負担にならないよう「なるべく安く、手厚く」が理想です。特に医療保険については、入院給付金、手術給付金の給付条件や上限金額がかなり大事になってきます。細かい条件をよく理解して、納得したうえで申し込みましょう。病気やケガをしてからでは遅いので、元気なうちにしっかり調べておくことが重要です。

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