【 1秒で生活感が消える!? 】 片づけ&モノを増やさないインテリアのワザ ログハウス by キノハス

すっきり片づいていて、好きなものに囲まれたインテリアにはあこがれますよね。でも、実際にはどうしてもにじみ出てしまう生活感にうんざりしている人も多いのでは。Nさんの住まいで見つけた、さっと片づく収納と、モノを増やさないインテリアの秘密を紹介します。

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とことん隠す!引き戸の目隠し収納が秀逸

生活感が漂う場所ナンバーワンといえば、キッチン。大型家電がいくつも並び、ごみ箱もあれば、食器や調味料などなど小物も多い。雑然としてしまって当然です。

そこでNさんは「全部、隠しちゃおう」と考えました。それが対面式キッチンの後ろに作った大容量の収納スペースです。

ダイヤ型の小窓のある引き戸は、家づくりをお願いした「夢木香」の大工さんが作ったものです。

キッチン背面の引き戸の中はご覧の通り。レンジにオーブン、冷蔵庫も、引き戸を閉めれば、あっという間に隠せます。

引き戸は全開できるので、炊事中は開け放しておけば使い勝手に支障ありません。いちばん奥(写真左)にはごみ箱を隠しています。

ちなみに濃紺の個性的なキッチンは、システムキッチンの扉を大工さんに新設してもらったセミオリジナルです。

座るだけじゃない、窓辺のベンチ

リビングの一角に作ったベンチも収納スペースとして利用しています。「子どものおもちゃや読みかけの本など、ついつい散らかりがちなモノをしまえるので便利です」と奥さま。

これは大工さんに造りつけてもらったベンチですが、既製品を買ってもいいし、DIYにチャレンジするのもいいですね。

見た目に楽しく掃除も楽チンなタイルづかい

Nさん宅の内装は、ほとんどの場所が木材仕上げですが、汚れやすいコンロまわりはタイル仕上げに。清潔感のある白いタイルを選びつつ、のっぺりとしすぎないように柄物や立体感のあるタイルを組み合わせました。

水が飛び散る洗面台のまわりの壁もタイル仕上げ。「インテリアの好みは夫婦でほぼ一緒でしたが、それでも小さな食い違いはあるので、タイル選びはキッチンは私、洗面所は主人、と担当を分けてケンカにならないようにしました」と奥さま。

素敵な小物選びで部屋がキレイに?

アメリカンヴィンテージのイメージで選んだキッチンの水栓は、真ちゅう風のアンティークデザイン。「センサースイッチなどのある最新型に比べたら、少し使い勝手は悪いかもしれませんが、自分たちがカッコいいと思えることを優先しました」。

好きなモノばかりを集めたことで「余計なもの、無駄なモノを増やさなくなり、部屋がスッキリ片づくようになりました」という思わぬ効能も!

洗面台(上)やキッチンキャビネット(下)の取っ手も、ひとつひとつ自分たちで選びました。

既存のキッチンや家具も、取っ手を交換するだけでずいぶん雰囲気が変わります。交換は意外と簡単にできるので、部屋のイメージチェンジにおすすめです。

気になる存在、アメリカンスイッチ

プラスチック製が多いスイッチプレートですが、Nさん宅はアンティークカラーの金属製とアメリカンスイッチを組み合わせました。

どんなデザインでも生活に支障はありませんが、細部にこだわることでインテリアに統一感が生まれます。スイッチは既存のまま、スイッチプレートを変えるだけでも部屋の雰囲気が変わりますよ。

便利な機能だけが正解じゃない!

トイレの便器は、アメリカ・コーラー社製。「せっかく新居を持つのだから、こんなところにもこだわりたかった」というご主人。

「温水洗浄便座の『おしり』ボタンが、どうしでも受け入れられず……。一日に何度も『おしり』の文字を見るのはちょっと……」ということで、便利なシャワー機能や汚れ防止機能を捨てて、あえてこちらを選びました。やっぱり、気に入ったモノを使うのがいちばんですよね!

白い壁とウッドデッキがお気に入り!

白い壁にグレーの屋根。住宅街の風景に違和感なく溶け込むNさん宅は、太い角ログ材を積み上げて作ったログハウスです。

「ハウスメーカー、マンションなども検討しましたが、無垢の木だけで作られているログハウスに魅力を感じました。意外に自由度が高く、思い通りの家づくりができました」。外観デザインも、好みのアメリカンスタイルに仕上げることができました。

絶対欲しかったのが、広いウッドデッキ。ログハウスとも相性抜群です。「外で過ごすのも好きなので、屋根を大きくのばしてデッキを覆ってもらいました。雨の日でも使うことができる、わが家のもうひとつのリビングです」

無垢の木の内装は、どんなインテリアにも似合う!

ここからは、木の香りが届いてきそうな、ログハウスのインテリアを見ていきましょう。

写真はキッチンからダイニングとリビングを見たところ。リビングとダイニングキッチンはひとつながりの空間になっています。奥にある掃き出し窓から、お気に入りのウッドデッキに出られます。

リビングからダイニングキッチンを見ると、こんな感じ。ログ壁のアーチが素敵ですよね。壁を作っているログ材は、日本の山で育ったヒノキ。壁の厚さは10㎝以上もあり、がっちり頑丈な造りになっています。

檜風呂でも知られるヒノキは、香りが良いこと、硬くて傷みにくいことが大きな特徴です。

ナチュラルな雰囲気はログハウスならでは

建物の構造上、Nさん宅の2階は三角屋根がそのまま天井になっていて、屋根裏部屋の雰囲気です。天窓や格子窓もあり、どこか非日常を感じてワクワクしてしまいます。

「好きなものだけを選んだら、家にいるときでもテンションがアップして、家事がはかどります!」

好きなインテリアにこだわることが、家がすっきり片づき、家事が楽しくなるコツだなんて、驚きつつも妙に納得してしまいます。そんな、細部へのこだわりあふれるNさん宅はいかがでしたか。

Nさん宅は新築ですが、取っ手やスイッチプレートを代えるだけなら、いま暮らしている部屋でも簡単にまねできそう。少し頑張って、タイルを張ったり、扉をペイントしたりするのも楽しそうですね。

ナチュラルテイストのインテリアが好きなら、木づくりの家が気になるのでは。いろいろなタイプがあるので、見比べてみてはいかがでしょうか




雑誌『キノハス』にNさんの記事が載っています。

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