第38回風景のある家完成住宅作品展「西日本豪雨 真備の家(超リフォーム)」

西日本豪雨で2階まで浸かってしまいました。ここはOBお客様のご実家です。ご年金暮らしのご両親は今まで生活してきた真備に帰って来たいとのこと。でも建て替えた方がいいのか、リフォームしてまた使えるのか?どうしたらいいか解らなく途方に暮れていました。「風景さんに相談しようかどうか迷っていたの」なかなか一歩前に踏み込めないし、設計事務所に声をかけていいものなのかさえも判断付かなかったのでしょう。OB様からのそんな声を聞いたのが始まりです。初めて立ち入る真備の地。そして築40年の某ハウスメーカーの建物。初めは戸惑いながらも「あ!大丈夫ですよ!」と発声したものの、大丈夫だという確信というか、ハウスメーカーさん独自の構造と創り方だったので感覚が掴めなくて全国の建築家仲間何人かに相談してまわりました。並行して大工さんの予定を確保してもらいながらの見積もり。「なんとか支援金の範囲で工事をおさめよう。」これが私の中で一番の課題でした。しかも、設計事務所である「風景のある家.LLC」ならではの、喜んでいただけるような元気の出るような仕様にしよう。。。そんな思いからスタートした真備のリフォームは今までより暖かくそしてインテリアも一新したお客様参加型のDIY超リフォームへと進化していきました。
小さな設計事務所でも小さな設計事務所だからこそできた今回の超リフォーム。西日本豪雨少しでも足跡を残していきたいと思います。
この物件は豪雨で被害にあった住まいということもあって、見学会を開催するか否か迷いました。我々設計事務所として何ができるか本気で悩んだ日々がありましたが、まだ、被害にあったご家族が居て何をどうしたらいいか。幾らかけたらどれくらいのことが出来るのか。手を入れて良くなるのか。悩んでいる方がいるのなら実際に同じ状況に立たされたリフォームの家を見てもえば少しでもこれからの手掛かりになるともって、見学会を客様にお願いしました。

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西日本豪雨のリフォーム

災害後の築40年の外観です。
災害後のキッチンです。
完成近くの外観です。軒裏と屋根をグレーにしてカラーアクセントでデザインしています。
壁はシナの板にして暖かい雰囲気に。天井は白くして明るく広がりあるようにしました。
これからキッチンを組み立てます。白いキッチンと生まれ変わりました。
玄関ドアは無垢の木にしました。横のグレー格子はお客さんとDIY塗装しました。
吹付の断熱材を施しました。
内部解体後の状況です。
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