撮り鉄の「食」の思い出(34) 目指せ! アジフライの聖地! 久しぶりの松浦鉄道訪問/1989年~2018年

アジフライは何をかけて食べるか論争。
ソース? しょうゆ? タルタルソース? ひとつの回答を、「長崎県松浦市は『アジフライの聖地』を目指します!」と、道の駅で宣言していた松浦鉄道の松浦でみつけました。

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目指せ! アジフライの聖地! 久しぶりの松浦鉄道訪問/1989年~2018年

アジフライは何をかけて食べるか論争。

ソース? 

しょうゆ? 

タルタルソース? 

ひとつの回答を、久々に訪問した松浦鉄道の松浦で見つけました。

[開業当時松浦鉄道。石造りの橋梁が良い雰囲気(1989年撮影)]

鉄道カメラマンとしては、全国の鉄道をまんべんなく廻りたいと思っているのですが、鉄道路線や車両はたくさん、こちらは一組で、なかなか思うように訪問できないことも起きてきます。

たとえば今回の松浦鉄道。

JR九州松浦線から第3セクター鉄道として生まれ変わった直後に撮影、その後、桜の季節に訪れて以来20年以上のご無沙汰になってしまいました。

[桜の駅として知られる浦ノ崎駅(1995年撮影)]

このころ撮影した車両はいつの間にか廃車になっていて、現在では新しいディーゼルカーが軽快に走っています。

[現在の松浦鉄道車両。シンプルな作りとカラーリングになった(2018年撮影)]

松浦鉄道に乗車すると、車窓に海が見えるところはあるのですが、どうも海といっしょに撮影するポイントが少なくて、ちょっと苦労する路線です。

この日の朝は、伊万里に近い運河沿いで撮影。

天気も良くて、静かな水面に車両が映り、なかなか優しい写真になりました。

[運河沿いを走る松浦鉄道車両(2018年撮影)]

昔撮影した、国道から海と鉄道を撮影できるポイントに移動。

ところが、残念ながら手前の木が大きく伸びて撮影不可能に……。

撮影できる場所を探しながら移動を続けるなか、ひと休みと寄ったのが松浦駅に近い道の駅「松浦海のふるさと館」です。

[道の駅「松浦海のふるさと館」(2018年撮影)]

さて、この松浦ですが、道の駅に書いてある解説によると、アジ・サバの水揚げ日本一を誇る松浦魚市場があるとのこと。

道の駅の中にも魚屋があって、新鮮な魚が並んでいます。

[道の駅には新鮮な魚が並ぶ(2018年撮影)]

もうひとつ。

道の駅に掲げられていたのは、「長崎県松浦市は『アジフライの聖地』を目指します!」の文字。

食堂をのぞいてみると、アジフライ丼定食600円のメニューがありました。

安い! 

ほかにもブリ丼500円など、うれしいお値段です。

悩んで、きびなご天丼定食と、もちろんアジフライ丼定食を頼みました。

[道の駅のアジフライ丼定食600円(2018年撮影)]

出てきたどんぶりは揚げたてで、いい香りがします。

そこで、アジフライ何をかけるか……という問題を思い出して、食堂のお姉さんに聞いてみました。

「アジフライは何をかけるのがおススメですか?」

「醤油もソースも置いてありますけど、このタレがおいしいですよ」
との答え。

地元の方らしき周りのお客さんを見ると、たしかに揚げ物どんぶりにも、海鮮どんぶりにも、このタレをどばどばかけています。

郷に入れば郷に従え。

多めにタレをかけてみました。

まず、アジフライはサクサクで身はふわっとして魚の味も濃くて最高。

そこにこのソースがかかると、魚の味がさらに引き立ちます。

タレ自体の味は、良い感じに醤油とソースが混ざった長野のカツ丼ソースに近いのですが、魚の香りもします(あとで調べると、魚醬も入っていました)。

『アジフライに何をかけるか問題』のひとつの回答かもしれないなどとも思いましたが、もしかすると問題の選択肢が増えただけかもしれません……。

この日のお昼、おいしく楽しく大正解でした。

[同じく、きびなご天丼定食600円(2018年撮影)]

帰り際に、売店でソースのことを訪ねると、販売しているとこのこと。

さっそく購入しました。

商品名は「道の駅の どんぶりの 茶漬けの 醤油」でした。

[道の駅の どんぶりの 茶漬けの 醤油(2018年撮影)]

あとは、どうしても気になっていた新鮮なアジのたたきを購入。

[道の駅で買ったアジのたたき(2018年撮影)]

[車内でいただいたアジのたたき(2018年撮影)]

後日……。

自宅に戻ってアジフライ丼を作りました。
(さすがに、車内で揚げ物はムリがあります)

[大き目アジのさくさくフライを作り(2018年撮影)]

[ごはんに大根の千切りとアジフライをのせて、たっぷりのタレをかけます(2018年撮影)]

おいしい! 

また、自宅常備の調味料が増えました。

次回は松浦鉄道にある日本最西端の駅です。

佐々倉実(ささくら みのる)
 鉄道をメインにスチール、ムービーを撮影する“鉄道カメラマン”、初めて鉄道写真を撮ったのが小学生のころ、なんやかんやで約50年経ってしまいました。鉄道カメラマンなのに撮影の8割はクルマで移動、列車に乗ってしまうと、走るシーンを撮影しにくいので、いたしかたありません。そんなワケで年間のかなりの期間をクルマで生活しています。趣味は料理と酒! ヨメには申し訳ないのですが、日々食べたいものを作っています。
 鉄道旅と食の話、最新の話題から昔の話まで、いろいろとお付き合いください。
 ちなみに、鉄道の他に“ひつじ”の写真もライフワークで撮影中、ときどきおいしいひつじの話も出てきます。なにとぞご容赦ください。

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