縁の繋がる家

両親2人、夫婦2人+子供3人が暮らす二世帯住宅。これまで祖父母と両親は、ご実家で一緒に住んでいたのですが、両親は、こちらの二世帯住宅に移り住むことになりました。その両親の空いたスペースには、奥さまの妹家族が住むことに。
こちらの住宅には『縁の繋がる家』と名付けました。縁側が長く繋がっているという形態的なこともあるのですが、両親、若夫婦、子供たち、さらにお隣に住む祖父母、妹家族、また親族が集まってくる仲睦まじい大家族であることが由縁です。

本サービス内ではアフィリエイト広告を利用しています

  • 565
  • 0
  • 0
  • いいね
  • クリップ
Photo by Hiroshi Ueda negoro-arch.com
両親2人、夫婦2人+子供3人が暮らす二世帯住宅です。大きな特徴としては、縁側が長いこと。両世帯のLDKや和室を外部空間で繋いでいます。外壁の黒い板張りと、飴色をした軒天とのコントラストが美しく、雁行しながら奥へ奥へと繋がっており、その全長は25メートルもあります。
Photo by Hiroshi Ueda negoro-arch.com
奥さま曰く「私、海が好きなんです」と。海を連想させるアイテムが、室内外に散りばめられています。アプローチの両サイドには、シーサー。左手の塀には「花ブロック」。沖縄特有の幾何学模様の穴あきコンクリートブロック。強い日差しを遮りつつ、風を通して暑さを凌ぐように育まれた沖縄の風土ある伝統です。沖縄より船便で取り寄せました。
Photo by Hiroshi Ueda negoro-arch.com
子世帯LDK。吹抜の広さは、7.5帖。吹抜に面した2階には、ファミリーデスクが面し、大きな空間を形成。2階正面の小窓の向こうは、末っ子Nちゃんのお部屋。顔を覗かせて楽しいコミュニケーションを取れるとともに、薪ストーブの暖かさを享受することができます。
Photo by Hiroshi Ueda negoro-arch.com
こちらの薪ストーブの特徴は、フロントガラスが大きいこと。極めて透明度の高いセラミックガラスを採用しており、炎がより大きな面積で、より美しく見ることができます。庫内も大きなサイズなので、薪が沢山入り、火持ちがよくパワフル。焼き芋はもちろんのこと、鍋ごと放り込んだ料理も楽しむことができます!
Photo by Hiroshi Ueda negoro-arch.com
天井の仕上げは「無垢の栂」。節がなく、肌理は密、優しい風合いでありながら、重硬なのが特徴です。奥さまの要望で「キッチンの正面に階段を」と。子どもたちの動きが見やすいということもあるのですが、階段の稲妻形状が好きなのだそうです。
Photo by Hiroshi Ueda negoro-arch.com
数寄屋とは茶室のこと。お母さまのお姉さまが、自宅にお茶室(炉や水屋もある)を持っている方で、その設えに興味を持ってくれました。日本が育んできた文化は、現代住宅でも受け継ぎたいものですね。とはいえ、本格的な茶室をこしらえるわけではありません。その伝統的意匠を活かし、モダンに仕立てることが、ここでのテーマとなりました。
Photo by Hiroshi Ueda negoro-arch.com
子世帯の和室から縁側を見通した様子。軒の深さは、1.2m。軒は、雁行しながら奥へ奥へと伸びており、その全長は25メートルもあります。対岸には、親世帯の和室を配置し、適度な距離感を保っています。
Photo by Hiroshi Ueda negoro-arch.com
親世帯LDKの様子です。和室とを仕切る襖を開けておけば、空間的に一体となり、奥行きを感じます。窓の向こうに建っている瓦屋根の住宅は、もともと住んでいたご実家。祖父母は、まだまだ元気です。
Photo by Hiroshi Ueda negoro-arch.com
子世帯の吹抜にはファミリーデスクが面しています。長さは、3.5m。4人がゆったりと座ることのできる大きさ。デスクの天板下には、膝が当たらない奥行きで本棚を設けております。デスクの正面には、南に面した大きな窓。祖父母が住む瓦屋根の実家を臨むことができます。吹抜を貫く薪ストーブの煙突と手づくりのタイル越しに。
Photo by Hiroshi Ueda negoro-arch.com
ファミリーデスク背面には、長男Hくん、次男Sくんのお部屋。広さは二人で8帖。吹抜があり、ロフトとも繋がっているので、広く感じます。現在は、個室が要らない年齢ですので、おもちゃ置場となっております。吹抜を利用し「鉄棒」を。右手の壁には、クライミングウォールにすべくホールド用下地を仕込んでおります。
Photo by Hiroshi Ueda negoro-arch.com
ロフト空間は16帖。両世帯で共有して一体的に使えますが、お互いが仕切れるように板戸も設けております。障子は、薪ストーブの暖気がロフトに逃げたり、その暖気が籠るのを遮るために設けたもの。障子を開けると、2階のファミリーデスク越しに1階のリビング、さらにはお庭や祖父母が暮らすご実家まで臨むことができます。
Photo by Hiroshi Ueda negoro-arch.com
こちらの住宅には『縁の繋がる家』と名付けました。縁側が長く繋がっているという形態的なこともあるのですが、両親、若夫婦、子供たち、さらにお隣に住む祖父母、妹家族、また親族が集まってくる仲睦まじい大家族であることが由縁です。
  • 565
  • 0
  • いいね
  • クリップ
コンテンツを違反報告する

あなたにおすすめ

関連キーワード

関連アイデア

カテゴリ

このアイデアを投稿したユーザー

ヒトとヒト、モノ、場所、記憶、そして未來。建築を通じて様々な事象を紡ぐ|素材の探求を通じて職人文化と現代の暮らしを紡ぐ建築のあり方を追求します|二拠点(東京と京…

築紡|根來宏典さんの他のアイデア

住宅設備・リフォームのデイリーランキング

おすすめのアイデア