縁の繋がる家

両親2人、夫婦2人+子供3人が暮らす二世帯住宅。これまで祖父母と両親は、ご実家で一緒に住んでいたのですが、両親は、こちらの二世帯住宅に移り住むことになりました。その両親の空いたスペースには、奥さまの妹家族が住むことに。
こちらの住宅には『縁の繋がる家』と名付けました。縁側が長く繋がっているという形態的なこともあるのですが、両親、若夫婦、子供たち、さらにお隣に住む祖父母、妹家族、また親族が集まってくる仲睦まじい大家族であることが由縁です。

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両親2人、夫婦2人+子供3人が暮らす二世帯住宅です。大きな特徴としては、縁側が長いこと。両世帯のLDKや和室を外部空間で繋いでいます。外壁の黒い板張りと、飴色をした軒天とのコントラストが美しく、雁行しながら奥へ奥へと繋がっており、その全長は25メートルもあります。
奥さま曰く「私、海が好きなんです」と。海を連想させるアイテムが、室内外に散りばめられています。アプローチの両サイドには、シーサー。左手の塀には「花ブロック」。沖縄特有の幾何学模様の穴あきコンクリートブロック。強い日差しを遮りつつ、風を通して暑さを凌ぐように育まれた沖縄の風土ある伝統です。沖縄より船便で取り寄せました。
子世帯LDK。吹抜の広さは、7.5帖。吹抜に面した2階には、ファミリーデスクが面し、大きな空間を形成。2階正面の小窓の向こうは、末っ子Nちゃんのお部屋。顔を覗かせて楽しいコミュニケーションを取れるとともに、薪ストーブの暖かさを享受することができます。
こちらの薪ストーブの特徴は、フロントガラスが大きいこと。極めて透明度の高いセラミックガラスを採用しており、炎がより大きな面積で、より美しく見ることができます。庫内も大きなサイズなので、薪が沢山入り、火持ちがよくパワフル。焼き芋はもちろんのこと、鍋ごと放り込んだ料理も楽しむことができます!
天井の仕上げは「無垢の栂」。節がなく、肌理は密、優しい風合いでありながら、重硬なのが特徴です。奥さまの要望で「キッチンの正面に階段を」と。子どもたちの動きが見やすいということもあるのですが、階段の稲妻形状が好きなのだそうです。
数寄屋とは茶室のこと。お母さまのお姉さまが、自宅にお茶室(炉や水屋もある)を持っている方で、その設えに興味を持ってくれました。日本が育んできた文化は、現代住宅でも受け継ぎたいものですね。とはいえ、本格的な茶室をこしらえるわけではありません。その伝統的意匠を活かし、モダンに仕立てることが、ここでのテーマとなりました。
子世帯の和室から縁側を見通した様子。軒の深さは、1.2m。軒は、雁行しながら奥へ奥へと伸びており、その全長は25メートルもあります。対岸には、親世帯の和室を配置し、適度な距離感を保っています。
親世帯LDKの様子です。和室とを仕切る襖を開けておけば、空間的に一体となり、奥行きを感じます。窓の向こうに建っている瓦屋根の住宅は、もともと住んでいたご実家。祖父母は、まだまだ元気です。
子世帯の吹抜にはファミリーデスクが面しています。長さは、3.5m。4人がゆったりと座ることのできる大きさ。デスクの天板下には、膝が当たらない奥行きで本棚を設けております。デスクの正面には、南に面した大きな窓。祖父母が住む瓦屋根の実家を臨むことができます。吹抜を貫く薪ストーブの煙突と手づくりのタイル越しに。
ファミリーデスク背面には、長男Hくん、次男Sくんのお部屋。広さは二人で8帖。吹抜があり、ロフトとも繋がっているので、広く感じます。現在は、個室が要らない年齢ですので、おもちゃ置場となっております。吹抜を利用し「鉄棒」を。右手の壁には、クライミングウォールにすべくホールド用下地を仕込んでおります。
ロフト空間は16帖。両世帯で共有して一体的に使えますが、お互いが仕切れるように板戸も設けております。障子は、薪ストーブの暖気がロフトに逃げたり、その暖気が籠るのを遮るために設けたもの。障子を開けると、2階のファミリーデスク越しに1階のリビング、さらにはお庭や祖父母が暮らすご実家まで臨むことができます。
こちらの住宅には『縁の繋がる家』と名付けました。縁側が長く繋がっているという形態的なこともあるのですが、両親、若夫婦、子供たち、さらにお隣に住む祖父母、妹家族、また親族が集まってくる仲睦まじい大家族であることが由縁です。
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