割れた皿、戻らない時間、人とのほころび、修復します。うるし作家が描く「金継ぎ」マンガ

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 2024年1月31日、漫画家・堀道広さんの最新単行本『金継ぎおじさん』(マガジンハウス)が発売される。

「時」をも繕ってくれる

「金継ぎ」とは、割れや欠け、ヒビなど、陶磁器の破損部分を漆によって接着し、金などの金属粉で仕上げる日本の伝統的な修理技法のこと。

「あ...落としちゃった」
「金継ぎで直せばいいよ」

 本書は、その金継ぎをテーマとして、ウェブサイト「&Premium web」と「SHURO」で連載されていたマンガを書籍化したもの。著者は、金継ぎのワークショップ「金継ぎ部」を主宰し、東京の国立・西荻窪、神奈川の葉山、福岡の平尾の各拠点が満員となるほどの人気漆作家でもある。

 発売にあたって、単行本の帯には、「金継ぎ部」で著者の生徒として学んでいる女優の常盤貴子さんが推薦コメントを寄せている。

タイトルに油断した。思いがけず...目が潤んだ。そうか。金継ぎは、「時」をも繕ってくれるんですね。大切な人とのほころびに...金継いでみませんか?(常盤貴子)

 金継ぎ師の繕井継男(つくろい・つぎお)は、娘のほつれと二人暮らし。その腕は一級品という噂だが、仕事へのこだわりはヒトクセある。そんな「金継ぎおじさん」のもとに、今日も器を持った誰かがやってくる......。

 金継ぎがつなぎ直すのは、器だけではない。割れた皿、戻らない時間、悲しい顔を、おじさんがユーモアたっぷりに修復する。思わず笑ってほっこりする、おおらか金継ぎ物語だ。

■堀道広さんプロフィール
ほり・みちひろ/富山県出身。うるし漫画家。国立高岡短期大学(現・富山大学芸術文化学部)漆工芸専攻卒。石川県立輪島漆芸技術研修所卒。文化財修復会社を経て、漆屋で職人として働きながら2003年漫画家デビュー後、漆と漫画の分野で活動。東京(国立・西荻窪)、神奈川(葉山)、福岡(平尾)にて開催される金継ぎのワークショップ「金継ぎ部」主宰。著書に『おうちでできるおおらか金継ぎ』(実業之日本社)、『うるしと漫画とワタシ-そのホリゾンタルな仕事』(駒草出版)、『青春うるはし!うるし部』(青林工藝舎)など。

※画像提供:マガジンハウス

BOOKウォッチ編集部

書名: 金継ぎおじさん
監修・編集・著者名:堀道広 著
出版社名:マガジンハウス
出版年月日:2024年1月31日
定価:1,650円(税込)
判型・ページ数:A5判・176ページ
ISBN:9784838732616

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