黄砂の舞う時期に外壁塗装をしても大丈夫?塗装時の問題点や注意点を解説!

住宅の外壁塗装をおこなう際、黄砂の飛散状況が気になるという人がいます。空気中を漂う細かな黄砂が塗装の仕上がりに影響を与えるほか、家族の健康にも害を及ぼすのではないかと心配する気持ちは、当然のものといえるでしょう。本記事では、黄砂についての基本的情報をはじめ、黄砂によって外壁塗装に生じる問題や、塗装時の注意点を紹介していきます。

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黄砂が外壁塗装に影響を及ぼすことはほとんどない

結論からいえば黄砂が舞っている時期に外壁塗装をおこなっても、ほとんど問題は生じません。その理由は、外壁塗装時に住宅の周囲に張り巡らされる飛散防止シートにあります。

外壁塗装時には、窓枠やサッシなどに塗料が飛散することを防ぐためにビニールやシートで周囲を覆う「養生」という作業工程があります。この養生に使われるシートは、周囲への塗料の飛散を防止するだけでなく、空気中を漂うホコリや汚れも防ぐ効果があるのです。

このシートはもちろん黄砂に対しても機能し、外壁塗装時の作業環境への侵入も防ぎます。ですから塗装作業に対する黄砂の影響はほとんどなく、また家族への健康被害もそれほど気にかける必要もないのです。

【そもそも黄砂とは?】
黄砂とは、中国やモンゴルにまたがる巨大な砂漠地帯や黄土地帯に存在する粒子のことです。粒径が数マイクロメートル(1ミリの1000分の1)という非常に細かな粒であり、強風によって巻き上げられたあと、上空の風に乗ってはるか遠くの場所にまで運ばれていきます。

海を越えて運ばれてきた黄砂は、私たちの日常生活に数々の問題をもたらします。

空気中に黄色いもやがかかったような状態になり、視界が制限されるほか、日照環境が悪化する、洗濯物をはじめ屋外のものが汚れるといった被害が生じます。なかでも、最も懸念されるのは健康に対する悪影響です。黄砂を吸い込むことにより、喘息や、気管支炎、肺炎などの重い症状が現れる危険性が指摘されています。

このため黄砂被害を防止するためにも、黄砂の飛散量が増える時期には家屋内に黄砂を持ち込まないよう、しっかりと対策を講じる必要があります。ですから外壁塗装によって黄砂が住宅に定着することで、悪影響が出るのではないかと心配する人がいるのも無理もないといえるでしょう。

黄砂が舞う時期は避けるべき? 黄砂の時期の注意点

ここまで述べてきたように黄砂は養生によってほとんど防止できます。しかし、それでも気をつけるべきポイントはいくつか存在します。

【不安であれば黄砂の時期を避けて施工する】
養生シートによって黄砂の侵入をある程度防ぐことはできても「完全に遮断する」ということは、ほとんど不可能です。そのため、どうしても黄砂への不安が拭えないという人がいれば、その場合は黄砂の飛散量が増加する4月の塗装工事は避けて、梅雨入り前の5月ごろに施工するのが良いでしょう。

ただし、過度に黄砂の影響を気にかけて工事計画を立てることはあまりおすすめできません。

というのも、春は天候が安定しており、ほかの季節に比較すると湿度もそれほど高くないため、本来であれば塗料が乾燥しやすく外壁塗装に適した季節なのです。ですから可能な限り、この時期に塗装工事のスケジュールを入れることが望ましいといえます。

【黄砂が多くなるとわかっている場合は避けた方が無難】
黄砂をあまり気にかける必要はないと前述しましたが、黄砂が舞っていないのであれば、それに越したことはありません。黄砂量があまりに多くなることが事前にわかっているのであれば、わざわざその時期に工事のスケジュールをあわせる必要はないでしょう。

このため、外壁塗装前には新聞やテレビで黄砂の飛来時期の予測情報を入手したり、気象庁のWebサイトを訪問したりして、定期的に最新の飛散状況をチェックしておきましょう。その上で工事計画を立てることをおすすめします。

黄砂の飛散しやすい時期や地域は?

黄砂の飛散時期や地域は、その年の気候状況によって変動します。

例年の傾向でいえば、黄砂の飛散量は毎年4月にピークを迎えます。冬は砂漠や乾燥地帯も積雪や凍結の影響で砂埃が生じにくいのですが、春を迎えて気温が上昇すると、暖められた空気が上昇し、黄砂が巻き上げられるのです。このため、日本に飛散する黄砂量は2月ごろから増加し、4月にピークを迎える傾向にあります。
場合によっては飛散時期が早まり3月に飛来する、あるいはその反対に、飛散時期が遅れて5月にずれ込む可能性もあります。

また、基本的に黄砂の影響は、太平洋側の地域よりも日本海側の地域に出やすいのですが、これも風量や風向きの変化で変化しかねません。さらに、飛散量自体も黄砂発生源の気象状況によって変わります。

黄砂の飛散自体は年中生じている現象です。ただ、黄砂の飛散量や発生頻度は発生源である砂漠地帯や黄土地帯の表面状態や、風の強さによって変化しますので黄砂の飛散量が多い時期と少ない時期が存在しています。最新情報をチェックして、それに応じた外壁塗装を考えると良いでしょう。

まとめ

外壁塗装時にしっかりと養生がおこなわれていれば、黄砂の影響を気にする必要はありません。ただし、そもそもシートの取り付けが甘かったなどの施工ミスがあれば、黄砂の侵入を許すことになってしまいます。そうならないためにも、外壁塗装を業者に依頼する場合には、塗装の技術力を含め、信頼できる相手かどうかを事前に確認するようにしましょう。

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